(政治)

1) 大統領選挙
いつも同じことを書いていますが、全く盛り上がりません。与党側の最有力候補者ギジェルは(自分は第1次選挙には勝ち抜くだろうが)キリスト教民主党の援助が無ければピニェラとの第2次決戦には勝てないとしています。これはDCの国会議員候補者には有利な条件で、与党側の候補者選考にDCを除かないように圧力をかけています。
今週の世論調査でも新左翼のサンチェスがギジェルより高い人気になっています。
野党側は第1次選挙でピニェラが50%を占めて決選投票はないだろうと軽く見下しています。
バチェレットは、任期が終われば、また国連の仕事でも探して、私はチリでやりたいことはすべてやりましたと涼しい顔で出国するでしょうね。
今年から各州の州知事は政府の任命でなく選挙で選ばれることになるはずでしたが、国会がそれを嫌がり、知事になりたい人間が根回ししているわけですが、今年の選挙は無いとか。そういう議員をすべて落選させたいです。
国会議員の汚職事件はソキミチ鉱山、ペンタ銀行など検察が地道に調査し、問題継続。該当議員は選挙が近いのにこの問題を取り上げるのは嫌がらせにすぎないと逃げています。
2) 青少年保護局セナミの混乱
これも長い間、継続しています。2015年に一人の少女が原因不明で死亡した施設で、それ以降に同じような事故・事件が3件も発生しているとか。収容された少年少女への暴行が日常茶飯事になっているわけで、それを根絶できない仕組みは政府の責任ですね。過去11年で243名が同様な理由で死亡したとか。
DC党首のゴイッチは責任者はそれが誰であるにせよ法的処罰を受けるべきと反政府のコメントをしています。DC党の幹部は現政権は中道のDCより左翼の共産党の言い分を尊重すると発言。
3) ボリビア問題
国境問題に関しボリビアでチリ・ボリビア両国が会議を持つことが決定しました。一歩前進。
先日、ボリビアに捕まったチリの警官は無事に帰国しました。彼らが拘留されていたウユニ警察から空港に行く時、彼らを乗せたボリビア警察の車2台の後ろにボリビア国所有の車が護衛しましたが、その車はチリで盗まれた車とみられています。ナンバープレートはボリビアのものですが、車の後ろに会社の名前が描かれており、それは先年チリで盗まれた車と同じでした。
チリ警察が道路で見張っています。それは、チリで盗まれた車がボリビアに入らないようするためですが、先日の場合、1台の車がチリ警察の指示を振り切りボリビア側に入ったので、それを追って越境したもの。
国境線でそうした車が通れる道路は何本もあるでしょうが、国境警備官を置かなくても国境線に印をつけここからはチリ領・ボリビア領とするのは簡単と思いますが、どうかな?