チリの風 その1003 2022年8月1日―7日

ぱっとしない冬の日が続いているサンティアゴですが、週末は土曜日に雨がかなり降りました。今週の最低気温は0度でした。
さて今週の最大の話題は、友人の家に招待されご馳走してもらった後、もう一人の招待者から、チリ人の女性ですが、個人プロジェクトの説明がありました。もちろん、家に戻って彼女の計画をどう手伝わせてもらうか考え、提案をメールで出しました。
こういう機会に巡り合えるのがうれしいです。
水曜日に医者に指示された検査をしました。翌日の木曜日は仲間と山歩きのはずでしたが、病院からその夕方に電話が入り、もう一度検査に来るように言われたので山登りは中止になりました。それでも、病院の再検査の後、近くの丘に一人で登りました。
そうそう土曜日のサッカー教室はまた雨で中止。どうしたのかな、何回も続けて中止です。

日曜日のマラソン練習は雨が降りそうだったので仲間は誰も来ず一人で走りました。もちろん週日に10キロを走りました。

(政治)

1)ボリッチ動向 
社会騒乱の時の被害者を援護する集会に、他の大臣と共に参加し、皆さんの健康が戻るよう最大の援助をしたいとしました。例えば、警官の撃った催涙ガス弾が目に当たって失明したとかです。もちろん、そういう警察の過剰防衛はありますが、けが人の多くはデモとして犯罪行為をしていた時のことで政府の責任と言うわけではないでしょうが。
土曜日に彼はコロンビアに飛びました。同国の新大統領就任式に出席するためです。
2)大臣の行動 
今週はいろんな動きがありました。もっとも派手だったのは、大統領府の大臣をするジャクソンです。彼は学生運動時、ボリッチの仲間でした。彼はチリが民主化してからの政府について、(多くは中道左翼連合ですが、右翼のピニェラも2回あります)自分たちの政権はその右翼とも中道左翼とも異なったベースを持つとしました。つまり現行の与党政権グループが確立したものではないとしたわけです。
もちろん今までの政権時の中心グループの社会党キリスト教民主党DCからクレームが出ました。与党内のバラバラが続きますね。
確かに社会党やDCの時代は現政権中枢の新左翼共産党はファンクラブと言う感じで政権には全くタッチしていませんでした。
新聞の社説に、それに関し、従来の中高年の政治家と30代の彼は年代が違う。それは取り戻せない大きな差異になるとされましたが、ボリッチ政権はそれをどう扱うのかな?
与党内の問題と似たように野党内でもちぐはぐの動きが目立っています。
それから大蔵大臣が路上で花束を買いました。その露店の近くに花屋さんがあります。どうして正規の店で買わないで露天商で買うのと疑問が出ました。
他にも何人かの大臣に似たような問題が起きています。、
3)新憲法
とうとう新憲法是非の投票に関する両方のグループの宣伝をするテレビ番組が始まりました。まだ拒否するが約10%ほど賛成側より多いです。
さてその宣伝ビデオを見ましたが、イメージだけでどうして賛成するのか反対するのか良く分かりません。賛成の宣伝で、各自の収入に関係なく病気・怪我の治療を受けることが出来るのは新憲法のおかげだとする場面がありました。
ボリッチが言っている通りですね。しかし、ちゃんとそれが実現できるのかな?
憲法委員会の動きと言うニュースで、今年の初め、上下院の2院制を辞め。一院にするアイデアが出された時、多くの委員はこれで新憲法委員会は自滅すると考えたとか。
憲法を国民のほとんどが応援すると言う当初の動きが、大きく変わったのは委員の素質のためだったわけですね。

(経済)

1)銅価格と為替
1ポンド3.55ドルと先週末とほとんど同じ。為替は1ドル904ペソと安定です。それがチリ経済の基本ですが、国債の増加が問題になっています。
2007年は国の借金がGDPの5%未満でしたが、それが年々増加し今年は38%が予想されています。つまり右も左も借金を大きくしてきたことが証明されています。問題の先送りですね。大丈夫かな?
2)厚生年金
年金運営の5クラスが、先月は全部プラスで終わりました。現行AFPシステムがこの先続くのか新憲法で大きく変わるのか分かりません。
3)給料
最低賃金が今月から40万ペソになりました。ボリッチは私の任期の内にそれを50万ペソにしたいと意気込んでいます。
ところで賃金が上がるペースより物価上昇率が高いので実質賃金は下がっています。その見かたで見ると、7月の実質賃金は2019年10月以降で最低でした。
8月は少しは良くなるわけですね。

(一般)

1)マプチェ問題 
今まで南部の2州で暴力行為が起きていましたが、それが拡大して3州になっています。
いつものように放火事件が続き、飛行場で軽飛行機が3機燃やされました、もちろん車・重機や建物の放火も継続です。週日に警察署が砲撃されました。窓や戸に銃弾の跡が残っています。なんと今日も同じ攻撃がされ、もう警察署攻撃は日常茶飯事になっています。警察・軍隊はなにもしないのかな?
マプチェ問題軽減のため、内務大臣が現地を訪問し、軍隊による力の制圧ではなく、会話で問題を軽減するとしましたが、銃の発砲で逃げて帰ったことがありました。
その彼女は今週最北端のアリカ州を訪問し、べネスエラの麻薬グループの動きを調べました。不法移民は認めないとし、同地区で住民を全部チェックし、チリの在留許可証を持っていない(手続きをしていない)移民をすべて国外追放にすれば、問題は即時解決しますね。

2)コロナ問題
3日続けて新規患者が10000人を超しました。今までなら大騒ぎでしたが、今回は厚生省もマスコミも落ち着いています。病院が大混乱と言うこともないようです。発病しても重症で入院にならないのかな?
3)車両強奪事件
この事件が激増です。自宅の駐車場に車を入れようとすると犯罪グループが飛び出してきて、オーナーを車の外に投げ出し、車を奪って逃亡します。同じように高速道路で車を止め後ろから車が通れなくしてから車を奪う事件が続出です。今年に入って5600件。昨年同期の2倍を超えています。
以前、ATMの現金を引き出す機械が狙われた時期がありましたが、その犯人の刑を厳しくすると事件は無くなりました。つまり、今回もその犯罪の刑を今より厳しくすると問題が少なくなると思います。どうかな?

(スポーツ)

1)サッカー
人気チームの結果はコロコロは勝利 チリ大学と カトリカは引き分けでした。
その結果、21試合を終わった段階で首位はコロコロで2位に9得点の大差をつけています。残り9試合です。


以上

チリの風 その1002 2022年7月25日ー31日

天気予報では何日か雨のはずでしたが、全く降らなかったサンティアゴです。もちろんそのためにスモッグがひどくなっています。
毎日がうすら寒い冬の気候ですが、金曜日は最高気温が22度にもなってポカポカでした。(最低気温は2度)
さて旅から戻って、今週は通常の毎日を送りました。いつも何かすることがあるのがうれしいです。
ラソン練習でちゃんと10キロ走ったし、仲間と山歩きもしました。
日曜日に日本に一時帰国する仲間を励ますため他の友だちも集めて昼食会。おいしい食事と楽しい会話を楽しみました。
それから健康検査も進んできて、医師に指示された心電図を加えた3つの検査をしました。
10月の訪日のための用意ですが、コロナ問題が大きくなっているので、訪日はまた延期になるかもしれません。
さて昨年は会社員生活を少ししましたが、今年は全く仕事がありません。それでも年金をもらって生活に困らないのが不思議です。

(政治)

1)ボリッチ動向
 教育と健康生活に関する二つの集まりで、彼は同じタイプのコメントをしました。それはすべての国民は健康で充実した生活をする権利がある。つまり病気・怪我をすれば誰でも適切な治療を受けることが出来ると言うことです。
国民の健康問題を営業目的にしないとか、世界でトップクラスの国になりますね。
また親の収入状況には関係なくすべての児童は充実した教育を受ける権利があるとしました。どちらも言うのは簡単ですが、それをどう実現させるのかな?
借金が増えれば隣国のような苦境に立たされますね。
2)新憲法
賛成・反対のグループが運動を準備中ですが、新憲法を勝ち取ろうと国民が動き始めた3年前の熱気はありません。左翼の賛成派の中では共産党新左翼が争っています。
主導権争いでしょうね。
どこの国でも共産党とそのほかの左翼は仲良くないみたいです。
反対運動の右翼側も似たようなものです。つまり左翼も右翼も大した差はないと言うのが結論でしょう。
政府がその活動に介入したとするクレームに関し監査委員会が調査することになりました。新聞の社説に速やかに調査を進めその結果を発表してほしい。そうでなければ新憲法是非の投票に悪影響を及ぼすとしています。
3)健康保険
チリの健康保険は国営のフォナサと民営のイサプレに別れます。フォナサのトップが「国民の健康を保証するため私たちが全力を尽くす。それが実現できればイサプレは必要ではない」としました。簡単に言うと、現在の情況はフォナサに加盟している人は毎月支払う額は低いですが受けるサービスのレベルも低いです。つまり何かの病気で手術をする必要が出たとき、何ヵ月、ひどい時は何年も待たされます。イサプレなら何日・何週間で実施されます。
もちろん民間の健康保険会社がニッコリ笑ってはいさようならと言うはずはありませんから、厳しい論争が始まるでしょう。
これと似たような気がするのですが、厚生年金AFPを国営に変えようとする動きが先の社会騒乱の時から続いています。民営ではなく国営にしようとするものです。でも親方日の丸式が民間の営業力を超えるとは、私には思えません。過去20年間の年金運営利益を比較すれば、ほとんど毎年チリの方が日本より上だったと記憶しています。

(経済)

1)経済成長率
最近のIMFの発表ではチリの今年度の成長率は1.5-1.8%とそこそこですが、来年度は成長なしとか。それはラテンアメリカ諸国の中で最低ランクです。チリの政治・経済が来年はそれほどひどい混乱に落ちるとみられているわけです。
しかしIMFは各国の政治・経済の動きを深く・細かく観察・予測出来るのですね。不思議です。
先週、アメリカでチリ政府がチリ・ディと言うプレゼンテーションを実施しました。それに参加した大蔵大臣に現地の経営者は新税法、特に鉱山のローヤリティ税について多くの質問をしたとか。想像できますね。
さてその新税のうちの一つ所得税ですが、個人のケースで、高額所得者は、例えば月収1500万ペソなら現行の税制では月給の3ヶ月分を支払うが、新税ではそれが4ヶ月分に上がるとか。
2)銅価格と為替
 同の価格は1ポンド当たり3.54ドルと先週よりずっと高くなりました。そのため為替も1ドル911ペソと落ち着いています。
 国立機関コチルコの発表ですが、今年の年間平均の銅価格は4月に発表した4.4ドルを下方修正して4.0ドルにしました。年末に4ドル辺りで落ち着けばよいのですが。
 IMFもその辺はちゃんと抑えているのでしょうね。
しかしドルの価格の変移は不思議です。今年の初め1月3日は1ドル853ペソでした。それがペソが強くなり始め3月25日に1ドル779ペソまで行きました。それが一変してペソ安に変わり、800,900、1000ペソになりました。7月14日は1051ペソでした。その日はアメリカの記念日ですね。チリの中銀の介入でそれが変化し、今月は903ペソ迄戻りました。つまりどこかの勢力がチリペソを操って商売をしていたのではないですか?素人の私にも不可解な為替の動きです。

(一般)

1)CAMの動き
 CAMと言うのはアラウコ・マジェコ連盟の略ですがそのリーダーのエクトル ジャイトルは「何年か前に政府が特別法案をでっちあげ、それを使ってマプチェを虐待してきた。それに反対する我々のグループから多くの逮捕者が出て刑務所に送り込まれた。
これは政治犯としてすぐに釈放していただきたい」とコメントしました。もちろん、これに関して大きな反応がありました。彼らの暴力行為を認められないとするのが多く、CAMのリーダーを(すでに逮捕されたこともありますが)コントロールするべきだとされています。
今週も、いつものように暴行事件が発生です。トラック・重機の他にホテル・教会などの家屋への放火事件があり、警官が4名火傷を負いました。マプチェの政治犯の釈放を訴えるパンフレットがありました。
さて今週の国会で、それに関連して大騒動がありました。いつものように南部の州を例外州(特別州)にして軍の駐屯を認めることになりました。その議論の場に内務大臣が呼ばれ、彼女がマイクを握りました。彼女はこの問題に関し、「皆さんはこれを3月11日(ボリッチ政権発足)以降に起きたと思っておられるかもしれませんが、違っています。その前の4年間も同じ問題が続いています」
問題の根源ををピニェラに渡したわけです。議場は混乱し、一時中断しました。再開した時、大臣は私の言い方に問題があったかもしれずお詫びしますと逃げました。結局、南部州の特別扱いは認められましたが、政府の考え方は頼りない・はっきりしない・リーダーシップがないことが分かりました。もちろん問題は南部のマプチェだけでなく、北部の違法移民問題は全く収まらず逆に増加しています。べネスエラの麻薬組織が地域住民に恐怖を与えていると今日のニューにでました。政府は何をすべきかよく理解していないようです。

2)犯罪の増加
 3年前の社会騒乱の時から人権委員会は政府にクレームしていました。ピニェラ政権が警察・軍隊を使ってデモ隊を襲いその人権を無視したと言うわけです。
 従って、左翼系からは政治犯の釈放を求める声が続いています。高校生の地下鉄タダ乗りから始まった社会騒乱ですが、商店を壊す、物品を奪う、建物に放火するなどの暴力行為が日常化でした。つまり反政府運動と言うより、日常の不満をそれで満足させる暴力行為だったのでしょう。政治犯とはとても思えません。
 そのグループを煽ったのが新左翼運動で、一気に注目を集め、大統領選挙でその中心だったボリッチが勝ちました。
 その後、暴力行為は一時収まりかけたのですが、また復活してきました。今週、イタリア広場の近くに30名ほどのグループが現れ、近くの店を襲いました。例えばレストランで、椅子を道路に投げつけるなどをしました。店の物を略奪すると言うのではなく破壊行為を楽しむと言う感じです。
それから最近多い犯罪は自動車の強奪ですが、止まっている車に近づき、運転手からキーを奪って、運転手を外に放り出し、その車で逃走するわけです。その事件で捕まった犯人の半数が未成年とか。中学生・高校生が目立ちます。
今週からほとんどの学校で授業が始まりました。サンティアゴで、国立学院の近くで、白いオーバーオールの服を着た高校生がバリケードを作って道路を封鎖して暴れました。
もう何回もそれを繰り返していますが、学校教育改善に結びつく抗議とはとても思えません。学校も行政機関も何もできませんね。
3)コロナ問題
先週とほとんど同じです。新規患者数は一日9000人ほど。陽性者合計は36000人ほどです。それに対し、政府の規制はありません。ピニェラの時は自宅待機令などいろいろ手を打ちましたが現政権はほとんどゼロです。今日、厚生大臣が5回目のワクチン接種を考えているとしました。

(スポーツ)

1)サッカー
チリの人気2チームが争う試合をスーパークラッシクと呼びますが、そのコロコロとチリ大学の試合が今週ありました。コロコロが勝って首位を堅持です。
カトリカは勝って9位になりました。チリ大学は12位です。

以上

チリの風 その1001 2022年7月18日ー24日

南の旅から戻ってきました。嫁さんがドイツ風菓子のプロ養成コースに参加して勉強するのを利用して、そのプエルト・バラス市と近くの観光地フルティジャールを訪問したわけです。
今住んでいるサンティアゴのマンションが売れたら、フルティジャールに移住するつもりですから下見の旅になります。
嫁さんのブーツが毎日の雨で役に立たなくなってしまい、ゴム長靴を捜して買いました。ゴム長靴をはくと、私は避けて歩きましたが、彼女は水たまりの中を子供のように楽しんで歩いていました。
雨に弱い私は毎日の雨を嫌がりましたが、そこはその雨が通常なわけd、それになじめなければ移住は無理ですね。
さて向こうのホテルも、往復の便もほとんど満席で観光が通常化してきているのが分かりました。

(政治)

1)ボリッチ大統領動向
 ボリッチは新しく開通した首都圏の東アメリコ・べスプシオ高速道路の開通式に参加し、こうして各区の間の交通・連絡が進み共通して発展していくのが素晴らしいとしました。
2)新憲法
 政府は内容を理解して投票しようとするキャンペーンを開始しました。
 新憲法賛成の運動で話題になったのはラテンアメリカで有名な歌手のシャイアンをその宣伝に使いましたが、許可なくイメージを使用したらしく問題です。また同グループの運動員にサッカーチリ代表のユニフォームを使ったのも批判が出ています。国連の人権委員会のトップを務める元大統領のバチェレットがチリを訪問し、ボリッチと3時間にわたる面談をしました。他の元大統領が反対の票を投じるとしていますが、彼女は新憲法に関し、それが完ぺきとは言わないが、現行憲法を改善しているのは自明で、私は賛成票を投じるとコメントしました。
 まだ賛成も反対側も大きな動きにはなっていませんが、市町村長などが中心になって運動を準備中です。

(経済)

1)銅価格と為替
1ポンド3.34ドルと先週よりずっと高くなりました また1ドルは957ペソで閉めましたが、一時921ペソ迄落ちています。
それでも1000ペソを越えてた時より中銀介入もあって落ち着いてきています。
それとは直接sには関連しませんが、政治の不安定さと外部との関係の動きはチリ経済の低迷に大きく関連するだろうとのコメントが出ています。
新税制に関して経営者グループが少しづつ前進するのを願う、いきなり大きく変われば安定性が失われるとしています。
またこのペソ安で、移民がチリを離れるケースが増えているとか。外国からチリに来て、もらう給料の一部を母国に送っているのに、それがみるみる内に減少し、何も送れなくなったとしています。

(一般)

1)マプチェ問題
アラウカニア州(第9州)がその問題の中心ですが、その南の州にも問題が広がっています。マフィルやロンコで車両・重機・家屋への放火事件が起きています。
マプチェの最尖鋭グループの動きとか。
ところでカナダを訪問中のローマ法王が現地の先住民に皆さんの先祖にカトリックが問題を起こしたことをお詫びしますとしたとニュースに出ました。アメリカ・アジア・アフリカ・オセアニアでスペイン・ポルトガルを使って同じ侵略を繰り返したわけで、その事故批判だけでなく、その犯罪を償うことは出来ないのでしょうか?

それから、今年に入って今までに700名を超える警官が辞職しました。マプチェが警官を狙って発砲する事件が多く出ていますが、もちろん首都圏の犯罪の増加も警官の生命の危険を増やしているのは確かです。それで警官を止めてそのほかの機関の安全関係の仕事に就いた方が良いのではとしているらしい。給料も民間の方が良いでしょうね。
昨年より3割以上も辞職する人が増えているとか。
外国からの麻薬組織がチリに続々と進出していますが、その一つのべネスエラから来た「アラグアの汽車」が勢力を伸ばしていますが、今週その3人が逮捕されました。
2)コロナ問題
今週は大きな動きはなく、毎日7,500名ほどの新規患者が出ています。
今週の私たちの南への旅で、飛行場、ホテル/レストランなどで移動パス(ワクチン4回の接種証明書)を要請されました。
そのため、新規患者が増えていても、以前のような自宅待機令はでていません。

(スポーツ)

1)サッカー
人気3チームの結果はコロコロは勝利、チリ大学とカトリカは敗戦。リグ戦の首位はコロコロで、変わりません。


以上

チリの風 その1000 2022年7月11日ー17日

チリの風が1000号まで来ました。感慨無量です。
これを書き始めたころは更生タイヤ部門の責任者として生産・販売部門の大勢の部下を率いて東奔西走していました。そして、今は年金生活者です。
それでも会社員生活が終わってから長い間、ガイド・通訳の仕事が頻繁にあったのですが、コロナ問題でそれは消えました。コロナは私の人生を変えました。
一度4か月間も外出禁止令が出たことを思い出します。週に2度、買い物に行く以外は家の外に一歩も出られません。
そのずっと前の事ですが、父親の様子が悪いと日本に見舞いに行った後、チリに戻ってきて空港で意識不明で倒れ、救急車で病院に搬送されました。エコノミ-クラス症候群にかかったのですね。その翌週、父親は死去しました。
そして続いて母親も。私は遠いチリに住んで両親の介護・援助は弟に任せるだけで、全くできませんでした。まるで家出をしていったような親不孝です。

10数年ほど前に出会った女性と結婚しました。今の嫁さんです。二人の子供もプロとなって仕事をしています。

日本人学校でチリの歴史の講義をしていますが、その逆にチリの学校で日本の歴史の話しをしようとコンタクトを始めました。昨年、チリのテレビ番組に出て中高年でも人生を楽しめると話をしましたが、そういうことが実際に出来るのがうれしいです。
昨年、小説を書き上げてこのブログで発表しました。今年はパタゴニアとマプチェの歴史の二つの講義を実施しました。
スポーツも、サッカー教室・登山教室を継続し、仲間とマラソン練習もやっています。

世界各国を旅行しましたが、その旅行記がブログに掲載されています。昔のアフリカの旅日記を最近、読み直しましたが、ドキドキするようなことが書かれています。
さてブログの更新、内容のチェックを二人の友人に助けてもらっています。心から感謝します。
つまり、このブログは私の人生の集大成なのですね。いつも言っているように幸運に恵まれ、幸せです。
もう何時、人生が終わっても誰にも文句を言わずに去っていきますが、それまで今のリズムを続けたいです。

今週は雨の後、山に入って雪を見ながら歩きました。マラソンもちゃんと週日10キロを走りました。日曜日は厳しい寒さでしたが仲間と走りました。サッカー教室は、残念、また雨で中止でした。
所で来週は1週間、妻とチリ南部の旅に行きます。従ってチリの風その1001は少し遅れて発表することになります。ごめん。

(政治)

1)ボリッチ動向
全国の市町村長会議に参加し。みんなが手を取り合って国を良くしていこうとコメントしました。
貧困層援助の冬のボーナスを発表
750万人に12万ペソのボーナスを出すとし、国会で議論されます。それが通ると8月に支払われるとか。
内務大臣批判
内務大臣が機能していないと国会で議論されましたが、その批判は拒否されました。辞任する必要はありません。それに関して、ボリッチは意味のない論争をするより、議会を上げて犯罪抑制について議論してほしいとコメントしました。ボリッチが野党だったころ、何度かピニェラ大統領が機能していないと
違憲として訴えたことがありますね。自分たちがしたことを相手側がするとクレームするのは見苦しいです。つまり右も左もチリの政治家は大したことはないと言うわけです。
2)新憲法委員会
ボリッチが9月4日の投票で新憲法拒否が勝った時は、新憲法の設立をもう一度はかる必要があるとしました。与党の中から大統領がなにを言うのだと強いクレームがでています。軍事政権時の現行憲法を新しくすると言うのは、野党側の夢でしたからね。政府と与党の意見の不一致、与党内でも意見の相違と見苦しいです。
賛否の両グループが行動を始めました。私にはどちらにも参加する気はないですが。
9月4日の後、大混乱が起きるのは間違いないし、与野党ともにグループ内でのいざこざが表面に出て混乱・破綻騒ぎになりそうです。

議会の7分の4
憲法が国民に承認された場合、現法議会でその確認をしますが、過半数ではなく7分の4の票がいります。新憲法が国民に承認され、国会で否決されれば、どうなるでしょう。国会解散になって、新憲法否定に動いた議員を引きずり降ろそうとするでしょうね。

(経済)

1)銅価格と為替
先週1時、為替で1ドルが1000ペソを超えた時がありましたが、その日の終了時はまた900ペソ台に戻りました。ところが今週は1日の終わりに1000ペソを越えました。

それが週末に大きく変わりました。中銀がドル相場に介入し、いろんな部門への合計250億ドルを投入すると発表しました。するともうドルを買っても利益は出ないとする動きが出て1ドルは979ペソ迄下がりました。1日のドルの下がり方としては歴史上最高の数字でした。専門家の意見では為替はこの先、800ペソ台まで戻るだろうとしています。
さて、今週の銅の価格は1ポンド3.18ドルと先週より大きく下がりました。毎週のように下がっています。ボリッチ政権には大きな痛手です。
さぁ来週はどうなるかな?

2)インフレ
公定歩合の上昇です。9.75%まで上がりました。金利を上げて消費を抑え、インフレを元に戻すと言う作戦です。
なんとチリのインフレは現在のラテンアメリカで第3位とか。普通、ラテンアメリカで3位と言うとニッコリしますが、この場合は・・。
チリより酷いのはべネスエラとアルゼンチンです。そのアルゼンチンは政治・経済が混乱し、毎日大規模デモが起きています。国が破産しそうですからね。アルゼンチンに住んでいなくてよかったと思います。もちろんべネスエラにも住みたくないです。その次にひどいのがチリなんて。
これに関してボリッチは「商品の価格を政府が抑えようとすれば、商品は闇市場に流れることになるわけで、意味はない。従って物価を強制的に抑えるつもりはない」としています。

(一般)

1)大雨
 今週も大雨で16年ぶりの雨量とか。7月に入って今までで68ミリですが、今までで170ミリになり昨年1年の量を越えました。
 これは今年が大雨なのではなく、今まで雨量が少なすぎたと言うことです。つまり正常化してきたと言うわけです。
 それに低温が加わって各地で被害が出ています。雪で道路の通行が出来なくなり、奥地の村が孤立するのが多いです。
 所で、話が違いますが、南米最南端の街プンタアレナスで海水浴祭りがありました。参加者は約5000人とか。そのうちの30%は外人でした。もちろんアメリカなどから来たのではなく、大半は隣のアルゼンチンから車で来た人たちです。しかし海水は零度の水温でしたが、楽しくお祭りをしてから水着になった人が泳ぎました。毎年恒例のお祭りですが、私は海に入る気にはなりませんね。
 さぁこの大雨(もしくは通常の雨量)はこの先も続くのかな?
2)コロナ問題
 先週とほとんど同じような数字です。感染者数毎日約1万人、陽性者率15%、死亡者数は59000人です。

3)大学ランキング
 ラテンアメリカの13か国197の大学を比較した今年のランキングが発表されました。1位はチリのカトリカ大学でした。国別の数字では1位がブラジル2位がチリでした。チリはボリュームでは規模の大きいブラジルに勝てませんが質ではトップですね。うれしいニュース。

(スポーツ)

1)ラグビー
ワールドカップの最終予選でチリはアメリカに勝って、来年の世界大会に出場します。初めてです。関係者は大喜び。喜ぶのは無理もないですね。世界大会に初参加なんて。
そして世界大会の初戦はチリ対日本です。
2)サッカー
国内リーグ戦は人気のコロコロは勝利、チリ大学とカトリカは敗戦。コロコロの首位は変わりません。


以上

チリの風 その999 2022年7月4日-10日

サンティアゴの最低気温がマイナス1度迄下がりました。ホームレスの人には厳しい状況です。昨年は全国で約2万人、今年はそれより増加しているだろうとのこと。今週から公共機関が、彼らを収容する施設を用意しました。そこに行くと夕食を出してもらって、ゆっくり眠れますね。今の所、凍死者は出ていませんが、その寸前で入院した人は数名とか。
もちろんホームレスの人だけでなく、不正建築をしている簡易家屋の人たちも強い雨風が家に入り通常の生活ができない状況です。サンティアゴには7百万人ほどが生活していますから、それぞれの暮らしは大きく異なります。
悪天候は首都圏だけでなく各地に起きています。チリとアルゼンチンのアンデス山脈の国境地区で多くのトラック・バス・乗用車が吹雪で動けなくなり、数十名が軍隊に救助されました。チリ南部でも雪で山奥の幾つかの村が通行不能になっているとか。

今週、首都圏は水曜・金曜・土曜・日曜日と4日も雨になりました。その50ミリほどの雨で、あちこちで水による被害が出ています。来週も何日も雨の予報です。
土曜日の登山教室・日曜日の仲間とのマラソン練習は中止になりました。その前に一人で走りましたが、10キロは無理でした。もちろんそれでも満足です。
安倍元首相が暗殺されたニュースが大きく報道されています。アメリカでは銃殺事件は日常茶飯事ですが、日本ではそんな事件はないと思っていました。日本も変わりましたね。

(政治)

1)ボリッチ動向
大統領府の大統領の動向報告ですが、火曜日に中高年ツァーが久しぶりに開始され、その最初の汽車の旅に彼も同行したとか。昔、バチェレットが大統領だった時、彼女は政治的にはパッとしませんでしたが庶民と楽しく交流する様子が頻繁に報道されました。ボリッチもその路線を歩くのかな?
その汽車に乗ったニュースがなんと日曜日までトップで継続。じゃ今週はそれより大事な仕事はしなかったのかな?
2)新憲法委員会
 9月4日の投票に向けて賛否の両グループが活動を始めました。
もっとも多くの国民は賛否を唱えていても、過半数の人は新憲法をちゃんと読んでいないとされてます。私も読んでいませんが、私の語学力では憲法案を読みこなすのは無理です。
単語も言い回しも良く分かりません。実力不足ですね。
しかし揉めているのはキリスト教民主党DCです。党としては賛成に回るようですが、旧党首など主要メンバーの多くが反対に回っています。私はそれで党が2分し、野党と与党に分かれるのではと想像しましたが、そこまではまだ行っていません。その党員で元大統領のフレイは反対を表明しています。
そして元大統領のラゴスも新憲法は自分と意見が一致しないところがあるとコメント。それで彼ら二人は新憲法委員会の閉会式に参加を拒んだのですね。
新聞の特集で、民政化して以来の中道左派政権の時の大臣一人一人に賛否を問いかけたところ、50.3%が賛成とか。賛否がぴったり半々なのですね。与党側は賛成と言うのは間違いですね。
ところで、憲法は軍事政権が作成したものではなく、自分たちの手で作ろうとこの委員会が発足したのですが、うまく行かなかったようです。9月4日の投票はどうなるでしょう。
その後、右翼も左翼も陣営の再建築の問題が待っています。
さて日本では外人が作った憲法をいまだに大事に守っていますね。チリと大きな違いがあります。

(経済)

1)物価上昇率IPCとインフレ
 6月のIPCは0.9%、過去12か月で12.5%になっています。その12.5%は過去28年で最高とか。現状はそこまでひどいのです。
 給料は上がっていますが、物価上昇率より低いので実質賃金は下がっているとか。日本も同じようですね。
 つまり物価上昇を抑えるのが、緊急の課題になっています。ガソリン価格は、その動きを原油市場・為替に直接反映させず、政府機関のクッションを通してコントロールしています。
 それで今まで週に5,6ペソの上昇・下降が通常でした。ところが今週はそれが一気に跳ね上がって20ペソ高になりました。ドライバーが怒っています。政府は何を考えているのだと。
 でも不思議ですね、ほんの少し前に政府の金をつぎ込んで価格の安定を図ると発表しているのにボリッチは何をしているのかな?
 ボリッチ大統領を支持しないとする市民が今週は60%まで上昇です。
 野党の右翼が、政府の側に立って市民の援助をしたいのでガソリン税の一部を下げる・無くす案を出してほしいと発表しました。マプチェ問題と同じくボリッチは野党と組んでいるみたいですね。
 何か手を打てるのかな?
2)銅価格と為替 
 1ポンド3.53ドルとまだ下がっていきます。今週、為替が一時期1ドル1000ペソを超え、大騒ぎでした。恐慌とさえ言えそうでした。それがやや収まり金曜日は公式には960ペソ、一般的には974ペソで閉めました。これに関し、政府側が中銀にどうして適切な介入をしないのかとクレームしているらしい。
 そのペソ安が、輸入品の価格を上げているわけですね
もっとも農産物の輸出業者はこのペソ安で、ニッコリと言う記事が掲載されました。雨が少ないので生産が上がらず、コストが上がったので今年は軒並み赤字と言われていました。
 それがこのペソ安で・・・、神風ですね。

(一般)

1)コロナ問題
 毎週同じです。毎日1万人ほどの感染者が出ているのに大騒ぎにはなりません。感染率も15%ほどと高いレベルが継続です。大騒ぎする必要はないのかな?
2)マプチェ問題
 先週、軍隊駐在案を国会が認めましたが、政府をそれをさらに15日延長するようよう要求とか。全く理解できませんね。
 その無駄な動きを止め、一度で3か月、認証すればよいのでは???
 しかし今週も各地でマプチェグループの攻撃があり、多くの施設・車両が破壊されました。森林地区での盗伐も継続ですが。どうしてそれだけの組織を持つマプチェのグループを
 監督・把握できないのでしょうか。小さな町で何も仕事をせずに生き延びている若者がいれば、その人はグループに関連している可能性が大きいですからね。

 先週のチリの風を読んだ読者から次のコメントが来ました。
「警察力で国内治安を維持できないのであればそれはもう非常事態です。
 軍事力導入での治安回復は、右傾化ではなく、左翼政権の優柔不断さが過激派を増長させた結果です」
 私は政治家は右も左も同じようなものだと最近思っていますが、読者のコメントはどう思われますか。
 3年前、ピニェラ政権を潰すための大規模デモが起きましたが、その暴力デモを起こしたのはボリッチなどの新左翼でした。

(スポーツ)

1)サッカー
南米カップに参加したコロコロとカトリカは、敵地のブラジルに渡りました。そして両チームとも4対1で惨めに負け、カップ戦から外れました。
国内リーグ戦の人気チームの結果は、コロコロは勝利、チリ大学は引き分け。カトリカは明日です。コロコロは首位を維持しています。
2)テニス
ウィンブルドン大会でベスト16に入ったガリンは月曜日にも勝ってベスト8へ。これはもしかすると決勝までと思わされましたが、そこまで。ベスト4には届きませんでした。

以上

チリの風 その998 2022年6月27日ー7月3日

7月です。今年も後半に入りました。チリのニュースで東京は150年ぶりの暑さと報道されました。厳しいですね。
サンティアゴの冬は最低気温は0度ほどでそれほど厳しいことはありません。さて今週の天気予報は少し当たって月曜と金曜日が雨でした。
金曜日は20ミリの雨だったので、土曜日のサッカー教室は中止になりました。たまには運が悪いことも起きます。私の部屋の窓から見えるアプマンケ山は雪をかぶっています。
登山は軽くカランの丘歩きをしました。
ところでマラソンはもう駄目です。昔、会社員をしている時、4月のサンティアゴ・マラソンでフルを走っていました。その頃、仕事を終えて家に戻ってきて、時間がないから軽く10キロを走ろうとしていたのですが、今ではその10キロを走るのが困難です。今週は何とか完走しましたが。いつまで続くか心配です。
いつも同じことを書いていますが、それは昔の思い出が忘れられない老人症の特徴ですね。まぁ、仕方ないですが。
それでも友人を呼んで食事を一緒にしたり、嫁さんと買い物に出かけたり日常生活を楽しんでいます。

(政治)

1)ボリッチ動向
今週はチリ最北端のアリカ・パリナコタ州を訪問しました。その地区は隣国から不法に移民が入ってくる問題が長い間続いています。その移民が犯罪集団になって同地区の安全に大きな影響を与えているとか。そこでマプチェの問題対策と同じようにそこにも軍隊を駐屯させれば良いのではと言うアイデアが出ています。その凶悪集団がアリカの後ろの丘に違法建設をして住み着いているようです。素人の私の考えでは、その一軒一軒を訪ねて違法建設を確認するのと、そこの住民の身分証明書を調べれば、大半はチリ人でしょうが、移民の違法入国問題が分かりますから、犯罪歴によって刑務所に収容するか国外追放にすれば、そのグループは消滅すると思いますがどうでしょう。チリで活動する外国の3大麻薬グループはメキシコのハリスコとシナロア、それにべネスエラから来た「アラグアの汽車」と呼ばれるグループです。
その違法建設に関連して、ボリッチは今日、日曜日にモネダ宮殿で,記者を前に、貧困層の人の住居を用意したいとしました。彼の4年間の任期の間に26万軒の家を建てて市民に渡すとか。うまく行くでしょうか?
ボリッチはマプチェのアラウカニア州も近いうちに訪問するとしています。
そこは今週、国会で軍隊の駐屯をさらに15日間の追加が認められましたが、森林会社に銃を持った覆面グループが入り込み、従業員に発砲し、重機・トラックに放火しました。
軍隊を置いても犯罪行為は無くなりません。警察や軍隊が治安を維持できないことが、他の犯罪グループには励ましになって??チリの治安が悪化する一方です。
国際問題では、ボリッチはウクライナのゼレンスキー大統領と電話で話し、チリも彼らに協力したいと伝えたとか。

さて問題の新税制に関し、メルセル大蔵大臣は過去の9名の大蔵大臣と会談し、彼らのコメント聞きました。
その後、ボリッチは新税制を発表しましたが、ロイヤリティ税など鉱山関係の企業関連の他に、所得税としては人口の3%、所得が4百万ペソ以上の人がその増税の対象になるとか。また投資のためにマンションを買いそれを貸し出している人にも新税制では税金を払うように指示します。
ところで新税制システムの目標は合計でGDPの4.1%、120億ドルです。
大蔵大臣はこの新税制は新規投資を抑えることはないとしました。国会で議論が始まります。

先日、大きな問題になったコデルコのベンタナス精錬所が、1か月の停止期間を終え、許可をもらって再操業開始。全面停止までまだまだ問題が続きそうです。同地区の区長が私たちには全く事前の相談もなく、一方的に操業再開するのはどういうことか。5年で完全に閉めると言うなら4年11か月は操業の権利があるとでもいうのかと怒っています。
2)新憲法委員会
とうとうすべての議論を終えました。委員はこれで職務を終え、7月4日の閉会式の後に自宅に戻る(失業する)ことになります。その日、委員会はボリッチ大統領に新憲法案を手渡すことになるわけです。この後、新憲法是非の運動が始まります。
どっちが勝っても社会騒乱が起きると言う予想です。
新聞の社説に、同委員会が発足した時の熱気は消えてしまった。委員会の運営方法、そして委員の素質に問題があり、国民の共感を得られなかったと厳しいコメントが掲載されました。

(経済)

1)経済成長率
 中銀発表の月例指数が発表されました。5月の数字は前年対比6.4%の上昇でした。昨年3月以来ずっと上昇が継続しています。もっとも5月の上がり方は4月のそれより低かったので風が変わって来たのかと言われます。つまり今年の第2四半期は第1四半期より数字が下がりそうです。

2)銅価格と為替
 銅の価格は6月は13.2%も下がりました。6月30日は3.74ドルでした。7月1日はさらに下がって3.62ドルでした。
 それから6月のチリの対ドルペソの下落は世界で2番目とか。1ドル920ペソでした。3月28日は780ペソでしたから、わずかの期間にそれだけ落ち込んだわけですね。
 7月になって1日はさらに下がって932ペソ。どこまで落ち込むのでしょう。
3)株式市場IPSA
6月は4993ポイントで終わりましたが、月半ば5500ポイントほどまで上がっています。今年になてから1-6月で14.9%の上昇ですから、株に投資をしている人はニッコリですね。

(一般)

1)コロナ問題
今週も1万人以上の新規感染者が出ていますが、ほとんど大きな問題にはなっていません。もう慣れてしまったのでしょうね。
それで良いのか、また緊急病室が不足するとかの問題が出るのか分かりませんが。
 
2)雨量
 6月は一月で20ミリの雨しか降らず、過去20年で2番目に低い数字でした。(年平均は80ミリです)
 この乾燥状態がどうなるかは生活に大きな影響を与えることになります。7月1日の雨は少しは問題軽減になりそうですが。
 その日、首都圏のあちこちで水があふれ車の運行に支障が出ました。雨が降らないと困りますが。雨が降ると困るわけです。
 道路が冠水した所で、女性が靴を脱ぎ、はだしで道の反対側に渡るのがニュースに出ました。冷たかったでしょう。
3)冬休み
 今週から学校は冬休みに入りました。金曜日はかなりの雨だったのに、バスターミナルに多くの乗客が詰めかけました。200キロ以上離れた場所に移動するには移動パスが必要です。それは既に4回のワクチンを接種したと言う証明書です。それを携帯電話に入れて必要なときに係員に見せるわけです。ちゃんと機能しています。

(スポーツ)

1)サッカー
チーム別の南米カップに出ているコロコロとカトリカは、今週ホームでそれぞれがブラジルチームと対戦しコロコロは勝利、カトリカは敗戦でした。
国内リーグ戦は16ゲームが終わりました。今週の結果はカトリカとチリ大学は勝利、コロコロは引き分けでした。そして順位は首位はコロコロです。カトリカは8位、チリ大学は11位です。
2)テニス
イギリスのウィンブルドン大会に参加しているガリンは3回戦を勝ち抜き、ベスト16に入りました。明日、ベスト8への試合があります。
ATP43位ですが、この大会を勝ち進めばランクがぐっと上がりますね。


以上

チリの風 その997 2022年6月20日―26日

この木曜日、かなりの雨が降ったサンティアゴです。雨の中、傘をさして買い物に出ました。別に雨がやんでからでも良かったのですがたまには雨の中を歩いてみたかったからです。来週は3日も雨が降る予想です。さて冬至の日が過ぎました。これから毎日少しづつ日が伸びますね。
来週の月曜日がカトリックの祝日になったので、3連休として首都圏からこの週末、郊外に多くの車・人が出てゆきました。

金曜日、久しぶりに大使館に行きました。選挙の投票です。しかし日本は変わっていますね。ネットを使えば瞬時に投票が出来るのに投票用紙を郵送するのですから。そのうち世界で日本だけ取り残されるのでは??
山歩きは、仲間と一緒に石塔へ。近くの丘に上がってから下に降りる冒険コースでした。雨の後だったので、サンティアゴの街が遠くまでくっきり見えました。
ラソンもいつものように週日一人で10キロ、日曜日は仲間と走りました。
このほかにも毎日のように、用事・仕事があって面白かったです。
いつものように幸せな毎日でした。

(政治)

1)ボリッチ動向
コデルコのスト突入と終焉
 コデルコの労働者がストに入ったので、毎日、多くの金が失われると言われました。なんでも一日当たり何百万ドルになるだろうとか。そんなに?
精錬所の労働者グループの代表は共産党員でした。共産党は現政権で与党側ですが、労働者のリーダーになるのは得意ですからね。
今まで、こういうストは数週間、ひどい時は何か月も続きましたが、今回は何と1週間にもならず終焉。どういう合意事項があったのか良く報道されませんが、全く不思議な終焉方法でした。
新聞の社説にこれに関してベンタナス精錬所完全封鎖を実施するための、事前の政府の準備が不自由分だったことが明白だと厳しいコメントが書かれました。
その精錬所は、独立した1部門ですが、採算が悪く、毎年赤字でした。このため精錬所を閉めるアイデアが2011、2015,2019年に出ています。
つまり今回は4回目です。それだけ効率の悪い、そして大気汚染のひどい工場を維持していく必要はないですね。
しかしストに入った労働者の
声はコデルコ幹部やボリッチ大統領より大きかったわけです。どうしてストが解決したか、その内、秘密が漏れてくるでしょう。

それから労働時間を週40時間とすることを政府案にして、国会に送ります。
新税制は7月1日に政府案が発表されますが、それに先立ってマルセル大蔵大臣は過去の大蔵大臣と会談する予定とか。プロの意見を聞くのは大事ですよね。
社員で所得税を払っている人は過去16年で16%から25%に上がっています。
マプチェに関しては、一向に状況は良くなりませんが、また国会に軍隊駐屯案の承認を要求しました。素人の私には何故その期間が15日で、頻繁に延長するのか分かりません。少なくとも3か月にすれば、6回分になりますからね。最右翼のUDI党の議員が、「私たちは政府案を承認するからボリッチは、仲間の人間の説得を図る必要がありますね」と馬鹿にしていました。
世論調査でボリッチを支持するは25%、不支持は44%でした。もういつもの数字ですね。

2)新憲法委員会
与党グループのキリスト教民主党DCの元党首9名が新憲法の是非について各自の自由にさせたいと発表し揉めています。普通、党として賛成反対を明白にするものですが、これに関して党が二つに分かれているわけです。党員の一部が新憲法反対のグループを作って行動し始めました。
そうそう委員会の最終日に元大統領を全員招待しましたが、4人が全員出席を拒否しました。何かその裏にあるのですね。
来週に新憲法委員会の全行程が終わります。なぜか、お疲れさまでしたと言う気にならないのですが。
鉱山関連の新憲法案に関し討論会がありましたが、委員がチリや世界の実情をちゃんと理解しているのか心配です。
世論調査では新憲法を拒否する人の方が認証すると言う人より多くなっています。9月4日の投票の結果が、どうなっても社会騒乱が起きるだろう予想されています。

(経済)

1)銅価格と為替
銅の価格はポンド当たり3.75ドルと先週から10%も下がりました。2021年12月以来の最低の数字です。
このため今週は対ドルでペソが大きく落ち込み、1週間で41ペソも下がりました。この数字は2009年以来の大きな落ち込みです。
為替は1ドル918ペソになりました。それは歴史上初めての記録です。中銀は手持ちのドルを売って、この動きを抑えるらしい。
この先どうなるのか極めて不安定な状況が続きそう。
このため輸入品が多い肉などの値段が上がり、消費者物価指数はまた大幅アップになりそうです。

(一般)

1)コロナ問題
 今週も一日の新規感染者数が1万人を超えました。ピニェラの時は厚生大臣がテレビの番組で感染者数について発表・解説をしていましたが、ボリッチになってそれは無くなりました。1万人を超えると大騒ぎをした感染者数が今ではほとんど取り上げられません。余裕が出てきたのか、5次の波でもう慣れてしまったかのようです。金曜日も土曜日も新規感染率が17%台と104日ぶりの高い数字でしたが、厚生省はそれほど驚かなったようです???

2)犯罪の増加
サンティアゴの大規模集会場で行われていた数千人が参加したパーティの途中、銃の発砲があり、4名の負傷者が出ました。その他に、街のディスコでも発砲事件があり負傷者が出ました。
なんだかアメリカ合衆国のようですね。
ボリッチが銃の所持を禁止する法案を用意していますが、それに抗議するデモがありました。国内で正規に販売された銃器が犯罪に使用されたとは報道されていない。つまり不正に入った銃器、もしくは盗難されたものが犯罪に使われているわけで、正規のルートを無視する・廃棄すると言うのは過ちとしています。どうでしょう。

(スポーツ)

1)サッカー
1部リーグと2部リーグの全チームが当たるチリカップで、コロコロとカトリカは勝って、準々決勝に進みました。私の予想ではそのどちらかが優勝するでしょう。もう一つの人気チーム、チリ大学は明日に試合が予定されています。


以上