チリの風 その934 2021年4月5日ー11日

秋晴れの日が続くサンティアゴです。外出禁止が続くので外には出られませんが、買い物には週に2回、2時間外に出られますから、食料品に困ることはありません。
さて木曜日、第2回目のファイザーワクチンの接種をしました。友だちと一緒に区役所の中高年の人のために作られた屋内プールもある保養所に。そこが今回の接種の場所でした。
9時に開始とのことで、ちゃんと予約を入れ8時半ころに着くと、私たちの前に30人ほどの人がいました。
9時15分に注射が終わり、その後、水を飲みながら30分の接種者の様子を見る待機時間を我慢してから外に出ました。これで2週間後にはコロナに感染することはほとんどないでしょう。ほっと一安心。全部無料でした。
4月は今年1回目の家屋税を支払う月です。外に出られないのでネットを使って手続きをしました。国税局のシステムで自分の資産を全部あつめ、それを自分の銀行の口座番号に入れると、支払いが完了しました。
週末はスポーツ、いつもの通り。日曜日のマラソン練習は一人で10キロを走りました。
それから近所で拾った栗を使って栗ご飯を作りました。おいしかったです。

(政治)

1)ピニェラ動向
ピニェラの申請どうり今週末の予定だった選挙は5月に延期になりました。
サルディバル労働大臣が離任しその交替にメレロが就任。
所属政党はサルディバルがRN党、メレロがUDI党と違うので、RN党としてはどうして自党から後任を選んでくれなかったのかとピニェラにクレームしています。
金曜日にWHOの首脳とテレビ面談。協力してコロナ問題に当たろうと合意したらしい。

ところでフォーブスの今年の世界富豪ランキングでピニェラはチリで4位になっています。29億ドルの財産を所有とか。チリの1位(世界で74位)はルクシック一家で233億ドル。彼らは鉱山や銀行など多くの資本を抱えています。
2)各党の党員数
選挙管理委員会から、党員として登録されている人にコンタクトを取り、その確認できた人を最終党員として登録するように指示が出ました。その結果、各党は大幅に党員数を減らし半分以下になったのがほとんど。
そして党員数の多い順で
 1共産党 4万7299人
 2社会党 4万3895人
 3UDI  4万1301人 最右翼党
 4PPD  3万2898人 社会党から分離した左翼
 5キリスト教民主党DC 3万2237人
 
 チリが民政化してから最初の4代大統領は左翼中道連合でした。上のリストの2,4と5の党が中心。その中には新左翼共産党も入っていませんでした。今回の大統領選挙の野党側の有力候補者は共産党新左翼です。つまり中道左翼の中心だった社会党、PPDそしてDCは国民の目を奪うほどさえた人間がいないという証拠です。時間がたてばそれまでの勢いが薄れるわけですね。

 議会の動き
 第3回目の厚生年金引きおろしに関し、国会では引きおろし賛成議員が過半数を占めそうなので、早かれ遅かれ実施されそうとか。しかし各自の年金には手を付けず、政府の失業保険を利用して、もしくは拡大解釈をして市民に援助を与えるというのが歩くべき道と思いますが、私の考えは少数派ですね。それは失業保険で正規では支払えないような条件の人にも何とか助けを出せないのかと言うわけです。
 貧困層への10万ペソ援助は今月中に実行されそうです。

(経済)

1)IMF
  今年のチリの成長率は6.2%だろうと前回の予想の6%を少し上げました???何でかな。
  一人当たりのGDPはチリは25000ドルになり、2位のウルグアイ、3位のアルゼンチンを抜いて南米では首位。
  ラテンアメリカでもパナマについて2位。毎週・毎月のチリの様子を見ていると悪化の道を歩いているとしか思えませんが、IMFの眼にはそれほどひどくはなく、逆にほかの国はもっとひどいということが分かります。
2)銅価格と為替
  1ポンド4.08ドルと好調。為替は1ドル708ペソとペソ高です。中国経済は堅調ですね。
  おかげで銅価格が高値安定、チリの経済危機を助けています。
3)物価上昇率IPC
  3月のIPCは0.4%。過去12か月では2.9%と正常に推移しています。
4) 外国投資
  ファラベラは南米各地に店舗を出していますが、アルゼンチンの場合はこれ以上良くなる可能性はないとして最後の店も閉めました。上に書いたようにチリの状態は酷いけど、ほかの国はもっとひどいということでしょうね。
5)新車の販売
  今年の1-3月の新車の販売で1位は中国MG社のZSと言う車でした。しかし何と1位から6位まですべての車が中国かインドで生産されています。
  頭の古い私は中国製と言うと値段は安いが品質に問題があると考えますが、中国は車の生産も販売も世界で1位と言うのははっきりしていますから、中国製がチリで1位と言うのも当然ですね。
  しかし日本、アメリカ、韓国はどうなったのかな?

(一般)

1)コロナ問題
緊急事態です。新規感染者数が木曜日9171人まで上昇。その日の死亡者数は129人でした。少し前に1万人になるだろうという予想が出ましたが、その通りの筋書きですね。
  感染率に関しても月曜日13.9%まで上昇、それが火曜日15.4%まで上がりました。それは昨年7月12日以降で最悪の数字です。
  ところで緊急病室に入院している患者の中で39歳以下が、70歳以上を抑えてトップになりました。
  やっぱりワクチンの効果が出てきています。
  今まで約7百万人が接種し、そのうち4百万人は2回接種です。今週も多くのワクチンが到着し、ワクチンの数に関しては不足していないと言われています。
  つまり政府の期待は国民にワクチンがいきわたる段階で感染率が大幅に減少すると言うことです。それが今年の5,6月に来るだろうという望み。
  政府だけでなく、国民の誰もが願うこと。
ただここに来て中国製のワクチンシノバックの有効性が問題になっています。
  中国保健省は「誤った報道が続いている。世界のワクチンは有効性について差があるのは当然だ。私たちも必要ならシノバックの有効精度を上げる努力はとるつもりだ」とコメントしています。
  良かった、私はファイザー製のワクチンを接種したから。
  秘密パーティが毎日問題になっています。サンティアゴだけでなく例えば南米最南端のプンタ・アレナスでもこの土曜日に多くの逮捕者が出ました。ですが、問題はそれだけではありません。
  今週は1)警察署内で警官の誕生パーティがあったのがテレビのニュース番組に出ました。マスクをしないで20人近くが集まり、ケーキの上に立てたろうそくを消しています。普通なら自然ですが、今はそれが禁じられているわけで、その警察のトップは警官をどのように処分するか頭を痛めています。
  同じように2)サッカーの人気チームチリ大学の監督は選手を自宅に呼びました。戦略会議ですか?しかし5名以上の集まりは禁止されているので警察の手が入り、噂ではその監督は処分されるだろうとか。
  3)キリスト教カトリックでない新教徒のグループが集会を開き、そこへ警察が来て全員逮捕。リーダーの神父は拘留されました。
  上の例の通り、一部の若者グループの秘密パーティだけでなく、どこでも誰でも間違いを犯すことがあることが証明されていますね。

(スポーツ)

1)サッカー
  1部リーグ戦の第3戦が行われました。注目の3チームの結果はカトリカは負けて首位を奪われました。チリ大学は引き分け、コロコロはリーグ戦の首位は xxになりました。
  FIFAの発表でチリは2つ下がって世界ランキングは19位。昔、一桁だった時代もありますね。
  それから東京オリンピック女子サッカー最終予選がありました。トルコで行われたチリ対カメルーン。その1試合目はチリが2対1で勝ちました。次の火曜日に第2戦があり、そこで出場が決定とか。ただチリが勝ち上がってもオリンピックが中止になれば、喜びは半減どころか無くなりますね。


以上

チリの風  その933  2021年3月29日―4月4日

紅葉が進んでいます。道端に落ち葉が沢山です。私の好きな街路樹のリキダンバルも色づいています。秋の真っただ中という
雰囲気です。
4月になりましたね。いつもこの時期にサンティアゴラソンがあるのですが、昨年も今年もコロナ問題で中止です。それでも朝早く、多くのマラソンランナーが練習をしています。この週末、3連休だったので3日間スポーツを楽しみました。日曜日のマラソン練習は仲間は来れなかったけど、私は一人で10キロを走りました。
さてこの週末はイースターでした。テレビの番組は通常なら朝からずっと教会のミサとかキリスト教の話が続きますが、今年はそれはなし。ただキリスト関連の映画、例えばモーセ十戒とかは放映されました。バチカンは苦しんでいるでしょうね。キリストよりコロナの方が上なのかと感じて。

(政治)

1)ピニェラ動向
 3月の世論調査でピニェラを支持するは12%、支持しないは77%と最低のレベル。コロナ問題をコントロールできていないというわけでしょうね。
 大統領候補者の人気は最右翼のラビンが14%、新左翼ヒレが13%、共産党のハヅエが8%と続いています。私はその3人には投票する気はないです。
2)議会の動き
 来週の投票が5月に延期になるかまだ確認されていません。下院は議決したのですが、上院がまだで、今日の日曜日の議会で討論でしたが、結審せず、明日に延期とか。そんな急に変更できるの?出来なかったらどうなるの?
 さて大統領候補の新左翼ヒレは各自が積み立てた厚生年金を引き出す案を推すグループのリーダーで現在その3回目の引き出しを図っています。政府としては自分の懐は痛まないので勝手にやってくださいと後ろで笑っているでしょうが、各自が10、20年後に年金生活者になる時にもらえるお金が大きく下がるのは自明で、そういう自殺行為をどうして国会議員が応援・援護するのかな。

(経済)

1)チリの経済成長率予想
  今週発表された世銀の数字では2021年のチリのGDPは5.5%の上昇とか。先日のIMF推定は6%でしたからほぼ同じですね。コロナ問題がなければ、そこまで行くだろうと読むのは私でもできるけど、現実のチリを見るとプラスになるどころか昨年と同じマイナス成長ではないかと思いますが、どうかな。
2)銅価格と為替
 1ポンド3.98ドル、為替は1ドル732ペソとあまり大きな変動はありません。

(一般)

1)コロナ問題
 また新記録。木曜日、新規患者数が8112人と8000人を突破。金曜日も8千人を超えました。少し前の予想では1万人までいくと言われていた通りです。今まで全部で101万人が感染し、94万人は回復、死亡が23000人、現在の病人は45000人とか。緊急病棟で人工呼吸をしている人はいつあの世に行くかわかりませんね。病気感染者数が増えたことから、完全自宅待機になった人の数が増え、現在はチリ全国で87%の人が月曜日から日曜日まで外に出られません。
 ピニェラの人気が落ちたとさっき書きましたが、厚生大臣のパリスも役に立たないから辞めさせようという声が出ています。彼は自分から辞任するつもりはないとキッパリ拒否。
 人が集まるのは避けようというのに、秘密パーティをやって捕まるグループが後を絶たず、イースターの日は肉を食べず魚を食べるのが習慣なので魚市場に長蛇の列。一度くらい魚がなくても野菜中心の菜食主義でいけないのかと言う声も出ています。強制自宅待機令が出ているわけで、その魚市場で列を作っている人たちは特別外出許可を取っているのか、無視して外に出ているかのどちらかです。
昨年にもありましたが、サンティアゴの空港が明日から閉鎖されます。チリ人もチリ在住の外人も出国できません。ただ例外はあるとかで、例えば私のケースではバケーションでは出国できませんが、チリに住むのを止めて日本に戻るとすれば出国できるとか。もっともそんな少数の人のために飛行機の便が用意されるわけはなくラタム航空はほとんどの外国便は飛ばさないらしい。キャンセル続出ですね。それで日曜日の朝、空港に多くの旅行者が集まりました。予約を入れていた便がキャンセルになる前に飛んでしまおうというわけですね。それから日曜日に着いた乗客が怒っていましたが、「通常なら1.2時間で入国手続きが終わるのに今日は5時間以上待たされた。それは係員がコロナ関連でいろんな質問・チェックをするのだが、わずか3名で、何百人も着いた各航空会社の乗客を扱うには少なすぎる。その場所に長い列、人混みが出来たが、それはコロナ問題対策としては最悪だろう、そんなこともわからないのか」と言うわけです。
それはほかの所にも影響します。サンティアゴ空港を運営する民間の会社が、多大の投資をして新空港を作り、その投資を取り戻す段階で使用者が減少すれば・・・私たちは破産の道を歩いていると嘆いています。
さてワクチン接種は順調に進んでいます。既に約7百万人が接種しています。新しいワクチンが来月に180万人分着くらしい。着荷中のものを入れるとすでに1000万人分のワクチンを入手とか。もう中高年の人は終わって50代の人がワクチン接種をしています。
ところで、面白い数字が出ています。最初の頃はチリで死亡するのは中高年がほとんどでした。それが最近は逆転し、中高年より壮年・青年層が死亡しています。その背景は中高年はワクチンをうっているのに壮年層はまだと言うことがあるようです。つまりチリの例ではワクチンは有効だということになるわけです。
来週からコロナとは別にインフルエンザの予防注射が用意されているとか。
 話題は変わりますが、コロナ問題で赤ちゃんの数が大幅減少と言われます。今年の1,2月の出生者数は過去10年で最小でした。それってコロナに関連するの?
病院が正常に運営されていないので、コロナ以外の病人は放置され、手術が必要な人がもう1年も延期させられていると涙声。手術があれば、正常な生活に戻れるのに、その手術が延々と延期になり、もうこの先どうなるのか自分でもわからないとか。いろんなことがありますね。

2)マプチェ問題
毎回同じようなことですが、先週、南部に出かけたTVN局のアナウンサーとカメラマンが乗った車がマプチェに襲われ、その発砲された弾丸の一発がカメラマンの眼に当たり、彼は失明しました。その攻撃の詳細は知りませんが、テレビ局の車を襲うと一般の人はそれを認めるわけはなく、反マプチェになるでしょう。それをわかっていて襲い掛かるというのは、もう宣戦布告と似たようなもので、ここは自分たちの領土だ、よそ者のお前たちが入るのは許さないというのでしょうか。同じマプチェの人たちはそういった犯罪行為をどう考えているのでしょうか。あまり表には出ませんが、彼らの中でもそういう行為に反対するグループがいると思うのですが。どうかな?
いつも言っているようにチリ人はほとんど移民(とその子孫)で原住民の人は10%もいません。
その問題になっているチリの南部は200年前にチリが独立した時はチリ領土ではなかったのですね。その後、チリ人がそこに侵入してマプチェの土地を取り上げたのですが。
3)青年闘志の日
  この29日は青年闘志の日でした。軍事政権下、反政府運動をしていた青年が軍隊に殺されたのを忘れないために、デモ隊が街頭で警察軍と戦うわけです。通りかかったバスが数台放火され延焼。多くの逮捕者を出しました。
4)冬時間の開始
 夏時間が終わり、この日曜日から1時間早くなりました。今まで朝は7時半にやっと日が出始めましたが、今日から6時半です、もちろんその分、夕方は1時間早く暗くなりますが。

(スポーツ)

1)サッカー 
観衆のいないサッカー場の試合は全然盛り上がりませんね。今シーズンも観客ゼロです。
人気の3チームの結果はカトリカは勝ち、チリ大学は引き分け、コロコロは勝利でした。
2試合終わった段階で2連勝のカトリカが首位です。


以上

チリの風  その932  2021年3月22日―28日

朝晩は寒いほどですが、日中は秋晴れの日が続くサンティアゴです。
予想以上にコロナ問題が拡大し、首都圏全部がこの土曜日から全面自宅待機になりました。
特にこの週末は今までの様に2時間の買い物許可もおりません。
そのため、その前の週日のスーパーマーケットでは買い物客が店に入るのに長い列を作りました。
食品だけでなくトイレットぺーパーをいくつも買うとか、買いだめをしていました。
さぁ、そんな非常事態が今回はどれくらい続くのかな。

(政治)

1)ピニェラ動向
  全テレビ局のカメラの前でコロナ非常事態のための政府の国民 援助策を発表しました。
  数種類の援助策がありますが、それは中間層で収入が下がった人への援助とか、貧困家庭に各家族に毎月10万ペソとかです。日本で生活保護と言われる援助と違って、これらはコロナ問題の間だけです。似たような例で年金生活者にも10万ペソのボーナスを出すようです(受給する額の低い人に)。
  貧困家庭援助が一番多いのはマプチェ問題の中心地ラ・アラウカニア州で住民の59%がこの援助を受けている由。首都圏は34%です。
  世界的にみるとこのコロナ問題による出費増はニュージーランドGDPの19%とトップ。チリは7.7%ですが、それでも世界の上位クラスです。
  チリの場合、もちろん国家の借金が増えるわけですが、銅価格の高値安定で、国営と民間の鉱山からの増収がなんと30億ドルも見込まれ、その特別ボーナスを国民援助策に使える大蔵省はにっこりです。
  ところで来月の選挙を実施するために今回の全面自宅待機の厳しい処置を取ったという噂がありますが、今回の選挙の盛り上がりは全くありません。
  内務大臣が2週間ぶりに仕事に復帰しました。コロナ病気の気配はありません。
2)選挙
  候補者の77%がそれまで政治に関係していなかったとか。何かに影響されて、ここで世界を変えてみようと思ったのですね、それより、雰囲気として4月の選挙は無理なようです。どこかの委員会が延期を示唆しています。来週、延期するかどうかその最終結論が出るとか。
  夕方にここまで書いたのですが、夜9時15分に全テレビ局の番組で、ピニェラは選挙の延期を説明。彼は選挙を5月15日16日に延期するつもりで、その案を国会に送り、即時、審議をして確認してほしいとしました。その日までに人口の半分に当たる900万人以上がワクチンを接種しているはずとしています。さてどうなるでしょう。

(経済)

1)チリの評価
  S&Pのチリに対する評価がAプラスからAに一ランク下がりました。全面的外出禁止令が株式市場に影響し、1.8%の減少になりました。もう悪い方向に進むのが止められませんね。
2)銅価格と為替
  銅の価格は4ドルを守って4.05ドル。好調維持です。で、その銅とリチウムの鉱山に新しいローヤリティ税をかける法案を審議している由。共産党議員がチリの財産を外国に持っていかれるのを防ごうと言っています。アジェンデ政権の時の鉱山国有化ですね。  
  為替は1ドル731ペソとペソはまだ強いです。

(一般)

1)コロナ問題
  今週、新患者が7628人を記録しまた新記録。連日7000人以上です。陽性感染者の割合は約10%を続けています。そのため緊急病棟が全国で不足し、病院関係者の過労も目立ち、破綻寸前になっています。バルパライソの病院で死体安置所がスペースがなくなり、部屋の外に死体を並べているとか。このニュースがテレビに流れると病院はトラックを雇い、低温のトレーラーに死体を一時的に安置しました。
  首都圏が全面外出禁止になったので、それが大きく影響し、全国の合計で84%の人に適用されます。大袈裟に言えばチリ中の人が月曜日から日曜まで外に出られないということです。週末は市場もスーパーマーケットも買い物客は入れないけど、デリバリーならOKとか。
  もちろんいつまで続くかわからない異常事態ですが、私の住む区は昨年、4か月間外に出られなかったことがありますから、もうどうしようもないという諦めの感がします。
  私は毎日、事務所で働いていましたが、この金曜日から自宅勤務になりました。地下鉄や事務所の中で感染するということがなくなったのは良かったと言えるかもしれませんが、もちろんその影響はそれだけではありません。
  ところでその外出禁止で公共運送を使う人は激減ですが、運輸大臣は地下鉄・バスの運行数を減らすことはしません、乗客減で収入に影響する分は政府が援助しますときっぱり。窓から外を見ているとバスがいつものように通りますが、ほとんど乗客はいません。歩行者もほとんどいません。
  まだ発表されていませんが、国境を閉めるという噂があります。観光客はお断りになるわけですね。アルゼンチンはこの土曜日からチリからの便の入国を拒否しました。全面外出禁止になったので商業・建築関連の会社は大変ですね。
  ところで、ワクチンの接種者は620万人を超えました。順調に増加しています。早くその効果が出てきてほしいです。

(スポーツ)

1)サッカー
 チリの国際親善試合が土曜日、ランカグアでありました、対ボリビアで2対1でチリの勝ち。前半を少し見ましたが、見ていて興奮するほど面白い試合ではなかったです。チリの最初のゴールを決めたヒメネスは久しぶりの代表戦で、前回得点を挙げたのは16年前です。間違いではありません、16年前です???
 国内リーグ戦も今週から開始。17チームが優勝を争います。人気チームの結果はコロコロは引き分け、カトリカは勝利。チリ大学 はお休みでした。17チームのリーグ戦なので毎週1チームがお休みになります。


以上

チリの風 その931 2021年3月15日ー21日

とうとう立秋ですね。さて仕事から戻って、すぐに服を着かえ、走り始めました。途中で栗の実が落ちているのを見かけました。まだ緑色でしたが、月末には成熟した実が落ちてくるでしょう。それを調理して、栗ご飯にして食べます。
今週はずっと秋の雰囲気。サンティアゴの最高気温は18度の日もありました。月曜日は小雨になってもう半そででは歩けません。土曜日は最低気温が7度と今年最低でした。嫁さんの実家はストーブをつけたとか。でも来週は少し気温が上がるようです。
コロナ問題で街は無茶苦茶です。噂だった完全自宅待機令が多くの区に下され、人は外に出られなくなりました。私の住む区もいつそれになるかわかりません。昨年4か月も外に出られなかったのは忘れられません。
それでも週末の早朝(7時から8時半まで)は許可なく外に出られますので、土曜日も日曜日も走りました。
しかしそんな異常な状況がいつまで続くのでしょうか。

(政治)

1)ピニェラ動向
  インドのラム・ナー大統領とテレビ面談。中国の次はインドと考えているのでしょうね。先を読むのが上手い。
  選挙について色々揉めているのでしょうが、ニュースにはなりません。
  内務大臣はコロナ検査で陽性になり入院していましたが、退院して自宅療養になりました。
2)選挙 
  4月11日の選挙日を二日にしようとピニェラは頑張っていますが、ここに来てコロナ問題から延期にした方がよいのではと言う声が出始めました。厚生大臣はピニェラの意見を待っているとか。野党議員はこんな状況で選挙なんかできるわけがないと怒っています。
  土曜日の新聞の特別版に各投票所の係の人の名が掲載されています。選ばれた人は正当な理由がなければその義務から逃れることはできません。
  所で憲法委員会の選挙ですが、憲法改正に反対していた最右翼のUDI党が、選挙運動ビデオでみんなの手で新憲法を作ろうと呼び掛けているのが面白い。政治家は柔軟性がありますね。
  私は投票に行きますが、誰に投票すると決めているわけでもなく、つまり誰に勝ってほしいと思ってもいませんから、熱気がないのは確か。両極端のUDI党と共産党以外ならどこでも投票します。
    

(経済)

1)GDP
  昨年のチリの経済成長率はマイナス5.8%と決定。今年は大きく回復するとあちこちの予想が出ていますが、当たるかな?
2)銅価格と為替
  1ポンド4.10㌦、1ドル725ペソです。金の価格が大きく下がっているのに銅は高値安定ですね。専門家の意見が正しい?
  そのため1ドル800ペソまで行っていたチリペソが725ペソとしっかりしています。

(一般)

1)コロナ問題
  昨年末から一気に悪くなってきた数字がとうとう今週に最悪になりました。昨年のピークは6月14日でしたが、その時、新患者が6938人。それが今週3月20日に7084人。第2次ピークが来たわけですね。これからどうなるか誰もわかりません。救急病棟などもう空室はほとんどありません。そして首都圏だけではありません、完全自宅待機令が各州にどんどん広がっています。首都圏は全部週末は外出禁止です。200カ所に設けられた地点で自家用車の運転手、歩行者、そしてバスの乗客も外出許可証を持っているかどうか調べられました。持っていない人は逮捕されます。土曜日だけで3000人とか。
  この影響でまた失業率が増えますね。それからチリに外国から入国する人への規制が厳しくなりました。外人の入国を拒否するべしという意見が大きくなっています。
  ところがワクチンに関しては極めて順調で、今月中に500万人に接種するという政府案は月の半ばで達成されています。日本は50万人程度ですからチリの10分の1ですね。今日また中国から200万人分のワクチンが着きました。このワクチンが効いて病気が治まれば最高なのですが。
  それに関連しているのでしょうね、大学入学者数が減少しました、毎年、その数が増加していたのですが、今年は前年より1%マイナス。一番下がったのはアルツロ・プラット大学で15.9%の減少。チリで一番レベルが高いと言われるチリ大学も3.4%のマイナス。もっとも一部の大学はプラスでしたが。
 2)マリワナ(大麻)の合法化
  近くのウルグアイが合法化していますが、メキシコが今度その法案を実施する様子。そこでチリでもどうだろうというアイデアが出ました。大統領選挙に立候補している候補者は多くが賛成もしくは検討したいとしています。
 3)反政府運動
  いつもの金曜日のイタリア広場のデモは今週もありました。10数名が逮捕されました。いつもいじめられていたバケダーノ将軍の像はもうありませんが。
4)幸せ度
  世界的にこの種のランキングが発表されます。チリはいつも中位です。今週の記事で2019年でチリ人で自分は幸せだと思っているのは50%だったのが2020年は35%と15%も下落。人生、生活、仕事、健康などに問題が増えたとか。今年はその数字が良くなるのか悪くなるのか、どっちでしょう。私は2021年でも幸せですが・・・
5)天文台
  チリの北部は乾燥した地区で大空に星が輝きます。今でもいくつもの天文台がありますが、将来、天文で世界の中心地として機能したいといろんな計画を練っているとか。そういう地道な努力は素晴らしいですね。
6)大火事
  大火事の40年記念日と言うことで土曜日このニュースは頻繁に報道されました。シェラトンホテルの隣の高層ビルは当時首都圏で最も高いビルでした。そこが火事になったわけです。下からの放水では届かず、消防車からクレーンを伸ばして火事を抑えようとし、ヘリコプターも出ました。消防員が屋上からビルに入って中の人を助けようとしました。それでも10数名の人が命を失いました。窓から飛び降りる人もいました。私はそれを川を挟んだ向こう側から見ていました。その日、土曜日は日本人補習校があって私は先生をしていました。1981年のことです。授業の合間の休み時間に火事を見ましたが、私にも生徒にもショックな出来事でした。

(スポーツ)

1)サッカー
  国内の2つの大会で優勝したコロコロとカトリカが総合優勝を争いました。先の国内リーグ戦で首位のコロコロと2部リーグに落ちそうだった不調のコロコロの対戦ですが、なんと前半2対0でコロコロがリード,おやっと思いましたが、後半カトリカが4点あげて結局4対2でカトリカの勝ち。これは昨年に行われるべきだったのですが、事情で実施できず、1年遅れて今日になったもの。
  今年の国内リーグ戦がそろそろ始まります。また観客なしのようですが。
  一方チーム別の南米大会リベルタドール杯に参加のチリのチームは全部2回戦で敗退チリは弱いということが証明されています。

以上

チリの風 その930  2021年3月8日―14日

何でや、またか、いつまで続くんやと言いたいところです。
サンティアゴ全域がレベル2に戻って週末外出禁止になりました。
土曜日のサッカー教室も日曜日のマラソン練習も中止です。週末、窓から外を見ると、歩いている人はほとんどいません。

しかし確かに患者数、死者数が急激に増えています。噂ではレベル1に戻って1週間全部自宅待機になる可能性もあるとか。
さて私は今週ワクチンを接種しました。ファイザー製のワクチンです。特に副反応もなく、接種の後、事務所に行って通常通り仕事をしました。2回目は4月8日です。ファイザーの情報では2回ワクチンをうった人は97%の確率で病気にはかからないとか。それなら今は50%くらいの確率かな?
サンティアゴの最高気温は28度となって、先週の毎日30度以上の日より少し暑さが和らいだ気がします。

(政治)

1)ピニェラ動向
  「野党の議員さんは反政府の言動をカメラの前で行うと、2から3票の投票数が増えると考えている見たいですが、もう少しまともな考えが出来ないのでしょうか」ピニェラがこう言うと野党の議員は同じように、ピニェラさんも野党を批判すると2,3人が大統領を支持すると思うようですが、もう少しましな考えはできないのかなと反論。
 ピニェラは2回目のワクチンの注射をしました。彼はにっこり笑ってこれで自分は病気に感染しないし、他人にも移さないとしました。良かったね。
 それから中間階級援助として、コロナで失業または減給され、今年の収入が前年対比30%以上減っている人に最高60万ペソの援助金を渡すとか。昨年も同じような援助金システムが出ましたが、かなりの人が不正受給したのがばれたらしい。いやはや。
  ところで内務大臣が陽性になりました。モネダ宮殿の2階部隊は戦々恐々ですね。彼と毎日コンタクトをしていた人も自宅待機になるかもしれません。
ピニェラは病気にかかっていないようです。もうワクチン接種済みですね。
2)選挙
 ニュースが始まる前に、昼も夜も各党の憲法委員会候補者の宣伝ビデオが放映されます。不思議なことに右も左も改革しようと訴えています。つまり内容はほとんど同じです。
 先週は4月11日の投票は一日だけと言われたのにピニェラは2日にしようと働きかけています。どうなるでしょう。
 私の住むラス・コンデス区は59名が立候補しその内6名が当選します。ネットでその候補者の名前と所属する党はわかりますが、中身の情報はさっぱり。候補者で名前を知っているのはほんの数名です。誰に投票すればよいのかなと迷います。

(経済)

1)銅価格と為替
1ポンド4.11ドルと先週とほとんど同じ。しかしペソは強くなって1ドル718ペソでした。
金の価格が大きく変動したようですが、銅はこのまま高値安定でしょうか。
 IMFの推定では今年のチリの経済成長率は6%です。コロナ問題がどう進むかによっては風が変わるかわかりませんが、銅価格が順調なら今年の成長率が6%になるのは可能でしょうね。
2)ラタム航空
 今年3月の見通しは2019年の同月に比較すると3分の1の運行数になるだろうとか。厳しいですね、65%減なんて。よく破産しないで続きますね。メンテナンスの費用を下げるため手抜きをしているかもしれませんが、事故がないよう願います。

(一般)

1)コロナ問題
  緊急事態です。昨年6,7月がピークだったのですが、今週、4つの州が今までのピークの数字を破りました。昨年のピークの後、年末にかけて傾向は沈静化で恐ろしい嵐は治まったと感じられました。それが今年になって逆になり、V字回復、いや回復ではないですね。V字悪化になり、今週最悪数字が各地で出たわけです。        
水曜日は感染者数5566人、死亡者154人でしたが、週末には6000人近くまで上昇しています。初期のころは首都圏だけだったのですが、上記のように今では各州が新記録を出すほど病気が蔓延しています。
このため首都圏全部が週末外出禁止になり、それは少なくとも3月中は続きそうとか。
夜間外出禁止令は11時から10時と1時間早くなり、それに伴ってレストランの営業時間は8時までになったらしい。それでその協会幹部が「これでは夕食は商売にならない、つまり昼食だけになるが、それならこの先、どれだけの仲間が倒産することか」と悲鳴を上げています。

しかし不思議なのは、ワクチンの接種率が、チリはイスラエルを破って人口対比で世界1になったことです。もうこの週末で500万人くらいでしょう。来月、ロシアから3,4百万人分のワクチンが来るとか。しかしチリが世界1になるなんて素晴らしいですね。ピニェラもよくやりました。私が接種した時も多くの人が来ていました。ほとんどがおじいちゃん・おばあちゃんでした。私のその一人ですが。無料でした。コストは高いでしょうが、政府もがんばっています。

しかしそれくらいワクチンがいきわたったら発症率が下がり、病気が治まると思われますが、チリの現実は全く逆です。  
もちろん、「それはね、藤尾さん、2回のワクチン接種を受けた人の数が問題で、おそらく今は50万人もいないでしょうから、現在のワクチン接種数が発症者数と関連しないのですよ」と言われそう。その理論はわかるけど、これだけ派手にワクチンをうっているのに病気を抑える機能を全く見せないというのが不思議。

この週末から首都圏は外出禁止令が出ています。警察の許可なく歩いていると検問があって土曜日は1503人が逮捕されました。私はその日、買い物にスーパーマーケットに行きましたが、もちろん警察の許可を取り、それを携帯電話に入れていました。警察官が歩いている人のチェックをするのを見ましたが、私は逃げる必要はないのでその近くを歩きました。もうその許可を取るのに慣れているのでパソコンで5分もしないで許可を取っています。週末に一度だけ、2時間の買い物のための外出許可がでるわけです。

 2)バケダーノ将軍
  イタリア広場のバケダーノ将軍の銅像が外されました。デモがあると、毎回、傷つけられました。先週は火をつけられましたし、今週の月曜日、世界女性デーでもデモ隊に壊されそうになっています、
93年間そこから動かなかった像が文化・芸術省の敷地に運ばれました。ピニェラはできるだけ早く元の場所に像を戻したいとコメントしましたが、おそらく近い将来はダメでしょうね。しかしサンティアゴのシンボルの様だったその像があっさり運び去られ下の台だけが残っているのを見ると私は政府が負けた、チリの文化が負けた、暴力に屈したという気になります。
3)学校教育
 今月から幼稚園・学校が通常に開校されたところが多いですが、新聞では3000以上の学校、2200以上の幼稚園とされています。ただ大きな差があるとして区立(町営)学校は15%、民間運営は73%となっています。もっとも公営の学校にはそのほかにもいくつかのシステムがあります。上の数字を大げさに言えば、公営は閉鎖、民営はオープンです。
私の嫁さんは、もし小さな子供がいるとしたらコロナ問題があるのだから子供を学校に行かせないと言います。子供が学校で感染したら、それが家族全員にうつるのは自然と言うわけです。私は全く逆で子供は学校で学ぶべきと考えます。
その考えの違いが上記のシステムの大きな差になっているわけでしょうか。
 

(スポーツ)

1)サッカー
 チーム別で南米で一番大事な大会がリベルタドール杯です。今年のその大会にチリから3チームが参加しています。
2回戦のホーム・アウェーの前半でカトリカは負け、ウニオンは勝利、チリ大学は引き分けでした。来週後半が行われ3回戦に進めるかどうか決まります。
2)テニス
  サンティアゴで行われていたチリオープンATP250大会でチリのガリンが優勝。チリの大会でチリ人が優勝したのは久しぶり。ガリンはATP大会でこれで5勝目ですが、母国チリで優勝するのは初めて、大喜びでしょうね。


以上

チリの風 その929  2021年3月1日―7日

何それ?もう3月ですが、まだ最高気温30度の日が続いているサンティアゴです。
魔の月曜日と思われた3月1日の月曜日は、ほとんど混乱はありませんでした。交通量や地下鉄の使用者も先週の月曜日に比べ10とか15%増えたそうですが、交通渋滞とか乗客があふれるという感じはありませんでした。
会社員に戻ったので、月曜日は今週も頑張るぞとか、金曜日になると明日は休めると安心するのを思い出しました。当たり前ですね。
会社から戻ってすぐに服を着替え2日、そして週末2日と、今週は4日走りました。日曜日のマラソン仲間の一人が住む区が週末外出禁止令になったので今週は一緒に走れませんでした。いろんなことがありますね。
ところで、先週2つエラーをしました。まず日時の所で2021年を間違って2020年にし、それから大地震があったのが2010年なのに2020年と書きました。ゴメン、集中力が不足して。複数の方から指摘がありました、ありがとうございます。

(政治)

1)ピニェラ動向
  テレビの全チャンネルの夜のニュースの時間を使って年金改正案を発表しました。大きな話題にならなかったのは何もしないでもらえる年金が増えるわけはないですからね。普通野党側が大統領案を批判・非難するのですが、それもあまり出ませんでした。新聞の社説にピニェラの最後の年として何をすべきが示唆されました。もっとも重要なのはコロナ問題の終息を図ること。それからまだ2桁を記録している失業率を改善すること.一番新しい数字は10.2%でした。そして暴力事件の縮小に取り組むことでした。その通りでしょうね。暴力事件は強盗などの一般犯罪、反政府運動そしてマプチェ問題でしょうね。その記事が出た翌日にピニェラは全テレビ局の放映で失業率を下げるため、昨年9月から新就業者の賃金援助を始め、大きな数字を得ることが出来た。そのシステムを延長し、これからも政府援助を続けるとしました。また、新しく年少児を持つ女性援助として「毎月20万ペソの援助を始めたい。これで小さな子供を保育園に預けて仕事に就くことができる」としました。コツコツやって少しでも前に進めればよいのですが。

2)選挙
  4月の選挙が近づいていますがr、全然盛り上がりません。近くの地下鉄の駅の外で候補者の名前を書いた大きな旗が降られたり、パンフレットが配られたりしていますが、興味を示す人はいません。
  投票所で長い列が出来ないよう土・日の二日で投票するというアイデアは国会で拒否されました。そうすれば今回は投票しないという人が増えるでしょうね。
3)バチェレットの動き
  べネスエラの大統領マドゥロとテレビ会談をしました。彼女は国連の人権委員会の責任者ですから、同国の人権が侵されていることと左翼として同政権を援助したいということで対応が難しいです。

(経済)

1)銅価格と為替
  銅の価格はかなり下がって4.09ドル。為替はペソが下がって1ドル729ペソでした。専門家のコメントでは中国経済が順調だから銅の価格は下がらないと言われていましたが、この先どうなるでしょう。素人の私は下がるとみています。
ところで1971年にはチリは世界の13%の銅の生産を記録していました。その年、ザンビアとザイールの合計は20%でした。30年後の2000年になるとチリは35%に急上昇、アフリカ2国の合計は3%と激減。これは埋蔵量、含有率などの問題のほかに投資があったかなかったかによるものとされています。チリには外国投資が多く入ってきたわけですね。

(一般)

1)コロナ問題
  一向に収まる気配がありません。今週は新規感染者が5千人を超える日が続きました。もう昨年中ごろの最悪事態と変わらないほどです。緊急病棟も空き室がなくなってきています。ワクチン接種者は400万人を超え、第2回目のワクチン接種も始まっています。ワクチンを確保するため最初のファイザー、それから中国産、そして新しくロシア製のワクチンが300か400万人分、4月に入ってくるとか。確かに国民のほとんどがワクチンを接種できるという約束は実行されています。
  ワクチンがなく困っているパラグアイに2万人分寄付したとか。余裕ですね、しかしこのままの状態が続くと来週から自宅待機令が拡大され、週末外出禁止のレベル2が首都圏を覆うという噂もあります。となると私も週末に外出できません。
  12月まで患者数は継続して減っていたのですが、年末年始から雰囲気が変わりました。夏休みプランが悪かったと批判された厚生大臣は、それが悪かったのではない、私が自己批判するのは家から外へ出た家族が感染予防に必要なことをせず自由奔放にふるまったことをコントロールできなかったことだとしました。私にすれば同じようなことですが。
  昨年3月のコロナ問題発生からちょうど1年経ちました。夜間外出禁止令などいろんな新規則が出されていますが、それらに違反したとして多数が逮捕されています。その中で目立つのは夜間外出禁止令違反で17.5万人。違法パーティで警察が踏み込んだのは300件を超したとか。それらの禁止令を止めるか継続するかでもめていますが、これだけ感染者が増えているのに外出を禁止せず緩和すればさらに悪化するだろうと言われています。学校は公立は15%、私立は73%が授業を始めたらしい。全体では平均として37%。このまま継続できるかな?
2)イタリア広場
  金曜日の夕方からいつものようにイタリア広場周辺でデモ隊があばれました。そこに置かれているバケダーノ将軍の像に火がつけられました。デモ隊が道路を封鎖したのでを道の両面の走行がストップしました。テレビのニュースで見ましたが、参加者はほんの少し。多分、千人か2千人くらい。2年前に100万人以上集まったのとは大きく異なります。それでも警察がグループを制御できず、同じような混乱が継続です。
3)警官の話題
  子供が射殺されその弾丸が警官のピストルのものと確認されました。しかしその事故は警察と犯人グループの銃撃戦が起こり、たまたまそこを歩いていた家族の中の子供に弾丸が命中したもの。親は誰が犯人でも私の子供を殺した責任を取らせると泣いています。首都圏の丘を不法占拠していた数百の家族が追放されました。北西部の山のふもとに多くの家族がテントなどを張って生活していましたが、それが追放されたわけです。子供の母親が私たちは部屋を借りて20万ペソも部屋代を払えない、だからここに住んでいるわけです。それを無理やり追い出すなんて、見てください、腕や肩にあざがついていますが警官に殴られましたとクレームしていました。チリ人家族もいましたが、多くは移民でした。警察側は大半の家族は自分でテントをたたみ退去しましたが、一部はそれに抵抗したため仕方なく強制撤去しましたとコメント。所でチリ北部に侵入していた不法移民はなんと最近90%も減少したとか。チリの中に何とか入っても母国に送り戻されるという噂が広がったからでしょうね。
4)マプチェ問題
  毎週同じような問題が繰り替えされていますが、今週は製材会社関連です。アラウカニア州(第9州)で毎年、木材・製材会社の持つ森林に犯罪グループが入り勝手に伐採しそれを販売しています。その量が半端なものではなく2018年から3年で1億3千万ドルになるとか。不法に侵入された森林は43地区になり、襲われた労働者は830人にもなるとか。その不法伐採は2020年は80回、今年は今までで8回です。こうした問題から同州では外部からの投資がほとんどなく、失業率が高く、就業者の賃金が低く国内で一番生活が苦しいと言われます。同じような問題があるその北部のビオビオ州(第8州)で運営されていた日本製紙などが投資した日系企業林業会社もそこから退去する予定とか。
 

(スポーツ)

1)サッカー
  今月末に予定されていたワールドカップの南米予選が延期になりました。コロナ問題で通常の試合が実施できないとされたわけです。いつにそれが変わったのかはっきりしませんが、今月の予選はなくなりました。


以上

チリの風  その928 2021年2月22日―28日 (*日付け誤り訂正しました)

土曜日は27日でした。チリで27Fと言うと誰でも2010年の2月27日の大地震を思い出します(*日付け誤り訂正しました)。その夜、隣に寝ていた嫁さんが飛び上がってすぐに外に避難しましょうと言いましたが、私はベッドの中から出ませんでした。しかしすごい揺れで、壁や天井にひびが入り、なんと床が傾きました。その床の補修は、カーペットをはがしてから斜面の上の方を削り取り、そのあとセメントで平らにするという作業でしたが、大変な仕事でした。
もう3月ですね。日照時間が短くなりました。朝、会社に行く時、7時15分に家を出ますが、まだ薄暗いです。秋分の日が近づけば、そのうち真っ暗の中を駅まで歩くのですね。
土曜日のマラソン練習は一人で、日曜日は仲間と走りました。若い時より速度は落ちていますが、走れるのがうれしい。その日、友だちの誕生日だったので、彼を招き、嫁さんが作った食事を楽しみました

(政治)

1)ピニェラ動向
  バケーションから戻ってモネダ宮殿で働く彼の最初の大問題はマプチェ問題です。チリの風の読者の人なら、毎週、毎月この問題が南部地区で起こっているのをご存じでしょうが、毎年問題が減少するより進化していきます。家屋や重機への放火事件は頻繁です。そしてマプチェ運動が麻薬組織になって資金稼ぎと反政府運動を同時に行っているようです。日本では反政府運動と言っても中高年の人以外は全く身に覚えがないでしょうが、自分たちの主張を通すために動くというのは犯罪行為ではなく民主的なことと私は思います。私の若かったころの、全国学園闘争が懐かしい。
  ピニェラは治安維持のため、軍隊を動員することを考えましたが、議会から軍国主義のような活動は認められないと反対されました。現行の警察組織では大きな地域の安全を維持するのは無理なようです。それから警官の不祥事、マプチェの青年を理由もなく射殺したとかがマプチェの不信感をあおっているのは間違いないですね。軍隊は出せない警察にはその力がないとすれば政府に打てる手はマプチェとの合意事項を成立させ、向こう側から接近させる(してもらう)でしょうか。

(経済)

1)調子が出ません
  失業率が良くなるどころか少し下がって10.2%
  成長率もだめです。1月の確定数字は出ていませんが、マイナス成長と見られています。商業はプラスですが工業、鉱業はマイナス。厳しい様子。IMFの予想ではチリは今年、ラテンアメリカ諸国の中でペルーに次いで2番目の高い成長をするはずなのですが
2)銅価格と為替
  銅の価格は4.16ドルで終わりましたが、最高4.36まで上がった日がありました。絶好調ですね。そのため為替もペソ高が続き1ドル708ペソで終わりました。この数字は国税SIIの公式数字で、民間では週末720ペソほどまで上がっています。
  新聞の日曜日特集版に中国の未来と言う記事が載りました。それによると安い人件費で世界の工場として輸出が中国の命綱だった時代は終わりました。20年前は輸出が国民総生産の35%を占めていたのに、今は18%です。中間階級と呼ばれる人が30年前はほぼゼロだったのが現在では40%、10年後は70%と推定されているので国内消費が輸出の減少を埋める力を持つことになり、安定化が増加していくらしい。つまり中国の破綻はその可能性が少ないという結論。さぁプロのコメントは当たるでしょうか?すると銅価格の高値安定は継続しそうですが。

(一般)

1)コロナ問題
  ワクチン接種した人は300万人を超えています。今週も200万人分のワクチンが到着しました。確かに政府の言うように国民のほとんどが接種を2回受けることが出来そうです。 
  すると旅行者は。海外旅行でも国内旅行でも、ワクチンをうっている人を優先する、もしくはそれを義務化するということになるかもしれないとか。
  もっとも現在の数字は例の「4千人、百人、7%」を超えて、今週は5000人の感染者、100人以上の死者、そして8%の感染率が出た日もあり最悪のレベルになっています。コロナ問題が治まってきているとは誰も思いません。ワクチンは効いていないのかと言う声が出るのは間違いないですね。ただワクチンは接種後2週間して効果が出るという話もありますが。
2)3月問題
  明日からバケーションが終わり、会社員が家に戻り、学校が始まります。そのため街の中に車・人があふれそうです。ただ自宅勤務を続けるとする企業が40%もあるので、従来の様に3月1日に極端な交通渋滞はないだろうと予想されています。それでも公共運輸はバスも地下鉄も増便して事態に対応するとされています。明日の朝にその結論は出ますね。

(スポーツ)

1)サッカー
 ワールドカップの南米予選が3月末に始まります。もう少しすれば選手の指名がありますが、盛り上がりは少ないです。その理由は黄金の時代と言われたアメリカップに優勝した時の選手が年長になり、もう30代の中ごろです。そして若い選手が出てこないのでチリ代表チームの力は毎年落ちて行きます。つまり今回の世界選手権にチリが出場するのは夢でしょう。きついかな。
2)テニス
 オーストラリアで行われたWTA500大会の女子ダブルスでチリ人のグアラッチがアメリカk人クラワスキと組んで優勝しました。素晴らしい

以上