チリの風 その1102 2024年6月24日ー30日

先週と違ってほんの少しの雨しか降らなかったサンティアゴです。そのため、土曜日に大気汚染の注意報が出ました。
私の毎日は先週とほとんど同じ毎日でした。同じことを繰り返す事ができるのは喜びですね。
スポーツは山2回、マラソン2回。そして友人を読んで昼食会を楽しむ。それから銀行に行って問題を解決とか。
先週と異なったことは歯医者に行ったことくらいかな。
今週の登山は木曜日に第3展望台でしたが、街が向こう側まではっきり見え、アンデス山脈だけでなく海岸山脈も雪で真っ白でした。
予想したほど寒くもなく、楽しく歩きました。週日に楽しく登山なんて贅沢な楽しみですね。
今朝も軽く走りました。気温は低かったけど、太陽が出ていたので、日に当たるとポカポカしました。
そうそう新しい仕事の話が来て、少しづつ進んでいます。
毎日、幸せです。

(政治)

1)ボリッチ動向
水曜日から5日間、チリ最南端部のマゼラン・南極州に飛びました。州都プンタ・アレナスで図書館のオープン式や120軒の簡易家屋の贈呈式に参加しました。
同地区の議員から大統領の訪問はありがたいが、行事予定・日程を知らせてもらえないかと要請(クレームでしょうか)が出ました。
大統領府の報告ではボリッチの同地区の通常事項のみ書かれています。
アルゼンチン問題は特別事項なので全く秘密にしているのでしょう。フエゴ島の太陽パネルを取り外した場所に行って両国の国境線を明確にするとか話し合ったと思いますが。
それからボリビアで今週、軍事革命が起きそうになりましたが、それに関しボリッチは現大統領に問題が解決して良かったですねとお祝いのコメントを送りました。
政府内の争い
今週、内務省で一人が仕事を失いましたが、彼は共産党員だったので同党の党首が、政府は共産党外しをするのかとクレームしています。社会党の議員が、その職員の仕事について大統領府が評価するのは当然で、それを反共産党の動きとするのは間違っているとコメントしました。いつも同じことを書いていますが、共産党って与党ですか野党ですか?
同党のエースのレコレタ区長が刑務所に入っていますが、早く釈放しろと共産党は怒っています。次のベネスエラの大統領選挙で現職大統領を助けようとしています。
電気代値上げ
これが最近の最重要項目です。過去5年間、毎年の適切な値上げが行われず、先延ばしになっていたので、電力会社の赤字が60億ドルになりました。それで議会は値上げを決めました。
州や使用量によって異なりますが、7月から値上げ額は20%から40%くらいだとか。この寒いのに電気代が上がったら暖房できないわと庶民がクレームすると、今年末の選挙に悪い影響を与えるかもしれないと政府内でどう取り扱うか揉めています。値上げを延期するのは今まで毎年やってきたことで、隣国アルゼンチンの前政権の方針です。
新左翼は値上げを抑えるため、電気の使用量が大きい企業に増税すればと言っています。新聞の社説に正常な価格を徴収するのは当然で、それを政治的にいじるのはいかがなものかと
書かれています。太陽光パネルをもっと使えば将来の値上げは少なくなると言われますが。
2)地方選挙
候補者選択に関し61の地区で右翼側の3党グループ(チリ バモス)の同意が出来たとか。しかしそのグループの他に共和党とかありますから、まだまだ先は遠いですね。
一番、話題になるのは首都圏のサンティアゴ区の区長でしょうね。今は共産党員が区長です。
新左翼の一部が合併することを決めたとか。どうなるかな?

(経済)

1)銅価格と為替
1ポンド4.30ドルと少し下がりました。為替は1ドル951ペソとペソはかなり下がっています。
株式市場のIPSAも6457ポイントと少し下がっています。
失業率は3-5月で8.3%になり、12か月前より0.2%下がりました。ほとんど変わっていないですね。
明日、5月の経済成長率イマセックが発表されますが、2.6%の予想とか。そうなら順調に進んでいますね。
2)生活価格
世界の中心都市で生活にかかる費用が比較されました。最も高いのはシンガポール、次いで香港でした。東京は23位でしたが、何とその上の22位はサンティアゴでした。
私がチリに入った軍事政権時はチリは南米で最貧困国の一つでしたから、東京より生活費用が掛かるなんて想像もできませんでしたが・・・

明日からチリの最低賃金は50万ペソになります。

(一般)

1)鉄道スト
乗務員2名が死亡したことから国鉄職員がサンティアゴだけでなくバルパライソコンセプシオンでもストに入りました。
2,3日のストの後、何とか解決しましたが、問題の根源、それをどう解決するかの詳しい点は良く分かりません。上級職員の更迭が言われています。

2)大雨災害
 南部のアラウカニア州は今週も大雨で道路が冠水し、床下浸水の家屋が多く出ています。首都圏は今週はほんのわずかの雨で、この先2週間ほど雨はないとか。
 そうそう首都圏の上水道の貯水池エル・イェソが数年ぶりに満タンになりました。同じ様に干上がっていた湖が以前の様に戻ったと言われるところもあります。その住民が20年ぶりに湖が戻った。もう私の人生で湖を見ることはないと思っていたけれどと喜んでいます。もっとも専門家は来年もこんな雨が降ればよいが、また乾季になればその湖はすぐに消え去る
だろうと。 
しかし首都圏の道路には補修が必要な箇所が50万か所もあるとかで、連日、車が大変な苦労をしながら走っています。車軸が折れたりしたら、補修不能かもしれませんね。ボリッチ頑張れと言いたいですね。がけ崩れで大きな被害が出たビーニャのコンコン地区の高級マンションの売れ行きがピタッと止まったとか。当然でしょうね。

全然関係ありませんが、ボリッチが今週訪問したプンタ・アレナスは街中が凍結とか。最低気温がマイナス14度まで下がりました。彼はその街の出身です。何と土曜日に寒中水泳の大会があり、その海に多くの人が入りました??

3)住みやすい街のランキング
世界ランクが発表されましたが、1位はウィーン、2位はコペンハーゲンでした。私にとってウィーンは欧州の中で最も好きなところです。まだ2回しか行ったことはありませんが。
そして南米のトップはサンティアゴでした。嬉しいと言うか、犯罪も増えて、それほど住みやすい所ではなくなっている気もしますが。今週の世論調査で、市民の最も心配することとして治安問題と子供の将来の二つが挙げられています。
4)国勢調査
来月末まで調査は継続ですが、6月末で96%の家庭を訪問したとか。残りの4%が難しいのですね。
さぁどんな結果になるでしょう。
5)同性愛デモ
土曜日は世界の同性愛の日でしたが、チリでも各地でお祝いのデモがありました。サンティアゴはイタリア広場の集合から始まりましたが、なんでも12万人が参加したとか。チリの同性愛者は他国より多いか少ないか知りませんが、ニュースで見るその数の多いのに驚きました。

(スポーツ)

1)サッカー
チリにとってアメリカ杯は終わりました。1次リーグ戦3試合で一つも勝てませんでした。チリが勝てる国はないと言う私の悪い予想が当たりました。
ペルーとカナダ戦は引き分け。アルゼンチンは敗戦でした。次のワールドカップ戦も同じようなことになりますね。がっかり。


以上