チリの風 その1097 2024年5月20日-26日

天気予報が当たって月曜から木曜まで雨になったサンティアゴです。公式数字で112ミリの雨量になっています。昨年まで長い間、異常乾燥でしたが、今年は正常化です。
雨が上がった木曜日の午後、近くの丘に登ると下の街が遠いところまでくっきり見えました。最高の景色でした。これってスポーツなのか観光か分かりませんね。
登山は隣のサン・ラモン山岳公園で川巡りコースを歩きました。
しかしマラソンはさっぱりでした。週の始めは雨で走れないし、後半は登山に時間を割かれ、日曜日だけ、ほんの少し走りました。朝9時に外に出て走り始めるとすぐに雨が降り出し
家に戻りました。少し前にもありましたね。しかし2時間後に雨が止むと再度挑戦し、10キロは無理だったけど半分ほど走りました。
土曜日のサッカー教室は大人子ども合わせて20名以上の参加者で楽しくプレーしました。
カマラの8月の月例会の後で、私の講演が実施されることになりました、気合を入れて準備します。
ところで知人の訃報が入りました。彼の次男と私の長男が小学校の時日本人学校で同級生でしたから、もう30数年の知り合いですが、病気で急死されました。
お通夜に参加させてもらいました。ご冥福をお祈りします。次は私の番かもしれませんが・・・その日まで人生を楽しみます。

(政治)

1)ボリッチ動向
今週の一番大きな話題は21日のイキケ海戦の祝日です。海軍の日になっています。海軍本部のあるバルパライソでそのお祝いの儀式が行われボリッチは参加しました。テレビの中継でその儀式を見ましたが、なんと大統領府の行事案内にはそれが掲載されていません。ところでその海軍兵の行進のパレードの時に群衆からボリッチは「お前は共産主義者」と嫌味を言われたとか。
近日中に彼は欧州数か国訪問をしますが、その中で世界平和会議に出席しウクライナ大統領ゼレンスキーと面談するらしい。その欧州訪問の意味が素人の私には良くわかりません。
外交と言えば、例の南極問題が重要でしょう。チリ・アルゼンチン・イギリスが自国の領土と主張している地区にロシアが石油を採掘することになりそうですが、アルゼンチンの大統領の気性ではロシア開発部隊に軍事攻撃をかけるでしょう。そうすればプーチンも意地を出して反撃し両国間で戦争が始まるかも。ロシアにもアルゼンチンにも大きな打撃になりますね。ボリッチは黙って見守るでしょうが。
昨年のパンアメリカオリンピックの選手村になっていたセリヨス区の建物を一般市民のマンションとして提供することになりました。そのお祝いの式に彼は参加し、皆さんの快適な生活をお喜びしますとしました。1300家族がそこに入れるとか。地下鉄の駅の近くで便利そうです。

2)奨学金Cae問題
貸出金合計は119億ドルとされますが、資金が無いから奨学金の支払いをすべて取り消すことは不可能で、どうすればボリッチの公約を何とか実行できるか悩んでいる様子です。
新左翼議員が政府は最後の日まで公約を守る努力をするべきだと噛みついています。まったく逆に内務大臣は借金を払うのは世界のどこでも正常・通常の事で、借金の取り消しを図るのは違った問題を起こすきっかけになるときっぱり拒否しています。同じような雰囲気ですが来週、6月1日の年次教書の内容も与党内でもめているようです。ボリッチはにっこり笑ってお話しすることはたくさんありますとか。


(経済)
1)銅価格と為替
先週の急上昇の後、今週は下落しました。1ポンド4.65ドルで先週よりかなり下がっています。そのため為替もペソが下落し1ドル908ペソでした。
銅の需要供給より誰かの投資の関連で、こんな動きになるのですね。
それはともかく今年もこの先数年間も、こんな高い価格が続きそうです。チリの財務省は年間10億ドルの追加収入が見込まれるとかでニッコリですね。
しかし好調な銅と全く逆なのがリチウムです。第2の銅と大きな期待が集まったのですが、リチウムの価格は2022年は1トン59000ドルでしたが、昨年は13000ドルと激減です。
掘っても掘っても利益は出ないと言う感じ。しかし不思議ですね。プロの予想がこれほど狂うなんて。

2)IPSA株式市場
4週連続で上昇です。金曜日少し下がりましたが6765ポイントと絶好調です。それとは関係ありませんが昨年の失業率は8.7%でした。

3)地下鉄の乗客数
サンティアゴのメトロの乗客が、1-4月の比較で今年は昨年より10%アップの1. 4億人でした。コロナ問題で落ち込んだ2020年以降の最高の数字です。ただその前年の2019年にはまだ20%ほど下がっています。社会騒乱の前のチリは活気があったと言うのがその数字に表れますね。

(一般)

1)犯罪

  • 大火事

年初のバルパライソ州の大火事は放火・失火・自然発火の可能性があったわけですが、今週、一人の男が放火の疑いで逮捕されました。なんとその男は消防署員でした。
彼の放火で135名の死亡者が出たようです。裁判でその実情が分かりますね。ところで、ボリッチはその火災で家屋が全焼した家族に、寒い冬が来る前に皆さんの簡易住宅を用意しお渡ししますと約束しましたが、ほとんど実行されていません。それで被害を受けた多くの家族が、住居建設に適しない急斜面などの所に新家屋を建設しています。そこは再度土砂崩れなどの被害に遭いそうな場所で、時間と金をかけて問題の先送りをしています。政府が無策だといつまでたっても解決しませんね。

  • 警察官の不正

首都圏の犯罪が多い地区で、警官グループが商店を訪れ、店の安全を図るから金を出せとしました。月100万ペソとか、いろんな条件で合意し金を巻き上げていたらしい。
それは日本では暴力団が商店を脅すときに使う手ですね。12名が逮捕され、裁判になっています。
2)文化財の日
この週末に文化財施設の一般市民への公開が行われました。各所各地で行われましたが、その中の一つはモネダ宮殿で、普段、入れない大統領宮殿の一階部門に市民が入りました。
ボリッチはそれに参加する為、モネダに赴き、宮殿の中で観衆に挨拶しました。子供が家に帰ってから、「お母さん、私、ボリッチと握手したよ」って言うのでしょうか。
3)インフルエンザ
病気がおさまらず、病室が92%も使われて、近日中に空室が無くなりそうとか。もちろん死者も出ています。厚生省はインフルエンザの予防ワクチンの接種を呼びかけています。

(スポーツ)

1)サッカー
国内リーグ戦の14試合目が行われました。全部で30試合ですから、ほとんど真ん中です。人気3チームはチリ大学が引き分けの他は勝利に終わりました。順位では1位チリ大学、3位カトリカそして4位コロコロでした。1位と3位の勝ち点の差は2点ですから、次の試合の結果では首位が変わるかもしれません。
今シーズンの優勝はその3チームのどれかでしょうね。


以上

チリの風 その1096 2024年5月13日ー19日

最低気温マイナス1度を記録した寒い日が続くサンティアゴです。なんでも5月としては過去50年で一番寒いとか。去年は今頃27度もありました。
それでも太陽が出た午後は公園に行って日の当たるべンチに座ってオカリナ笛の練習をします。楽しいです。
ところで来週は明日から雨で4,5日も降り50ミリから80ミリの雨量が見込まれるとか。何も出来ませんね。
今週も毎日楽しみました。妻の体調が悪かったので病院に行きました。そこで老夫婦にあったのですが、奥さんによるとご主人は大学で教鞭をとっていて80歳になってからも仕事を続けたとか。定年になってから仕事の量は減少したでしょうが、80歳を超えてまだ仕事をしたなんてすばらしいですね。
今週は街の散歩をしました。プロビデンシアでイサプレの事務所に行って手続きをしてから、川の近くの道を歩いてイタリア広場に。そこから森林公園を通ってセントロへ。美術館は閉まっていたので入れませんでしたが、アルマス広場の前の歴史博物館に入りました。もうそこへは数十回行っていますがいつも楽しいです。それから今年のカマラの講演はラパヌイに関してですが、毎日、練習をしています。
スポーツはいつもの通り、マラソン練習を二日と登山と丘歩き。登山でいつもの展望台に向って歩いていると、周りには誰もいませんでしたが、それを孤独と感じるか自由と感じるか気持ちは分かれますね。それでも美味しいものを食べて好きな運動をして趣味の勉強をしていけるなんて、何と幸せでしょう。

(政治)

1)ボリッチ動向
南極でロシアが大量の原油が貯蔵されている場所を見つけました。南極でその活動は国際条約で禁止されています。その地区はチリ、アルゼンチンそしてイギリスが自分たちの領土だと主張しています。ボリッチは、国際条約の通りに約束を守るとしていますが、ロシアがそこから原油を採掘し始めれば態度を変えるでしょうね。
それから第7回チリ国際投資会議に出席し、チリへの投資を呼びかけました。28か国の100を超える企業の代表を前に皆さんの投資が上手くいって進展するようチリ政府は応援しますと約束しました。
そして警察軍の創立記念行事に参加しました。97年目です。ところで先の大統領選挙でボリッチに負けたカストはスペインを訪問し、右翼グループの集会で演説しましたが、その中で「ボリッチは社会騒乱の時、反政府グループのリーダーとしてお前たちの好きなようにはさせないぞと警察と対決していたが、今は皆さんのおかげで社会が安定するとすり寄っている。そんな人格で大統領が務まるのか?」としました。
CAE問題
大学生への奨学金ですが、大きな問題になっています。ボリッチたちの学生運動の時、「それを無理に返還させるな、国が助けてやれ」と訴えていました。で、自分たちが政権を握ったので、それを実施しようとするとその資金はどこにあるのと言うことになったわけです。無理やり実施して国が破産するか、急にトーンを変えて、10%だけ値引きしますとするのかな?
地方選挙
10月27日に州知事や市町村の地方選挙が行われますが、その候補者を選ぶ与野党の第1次選挙が6月9日にあります。
それは全国で60の市・区で実施されますが、私の住んでいるラス・コンデス区はありません。
民間健康保険イサプレ
国会で承認されました。今まで必要以上に支払っていた金額が各社の契約者に平均で毎月1万1千ペソが13年払われるとか。68万人ほどの契約者がいます。私もその一人ですが、65歳以上は13年でなくもっと短い期間に支払わるとか。もっとも各保険会社はそれを払うため、毎月の保険金を高くする計画とか。
何それ、国会はその値上げを許すの?

(経済)

1)銅価格と為替
銅価格はロンドン市場でなんと過去数年間で最高の5ドルに近づきました。ニューヨーク市場では5.08ドルでした。そのため為替は1ドル900ペソを切りました。
891ペソまでペソ高になっています。
これはチリ経済に好影響です。財務大臣は今年のGDPは当初の予想より上の2.7%になるだろうとニッコリです。ガソリン価格も値下がりするとか。

(一般)

1)犯罪
サンティアゴの不法建築の貧民街に警察の手が入り、撤去作業が始まりました。その中の住民が「警察はいきなり催涙ガスを打って突入してきた。ここには年少児や年長者も多くいるわけで、そうした虐待行動は住民を傷つけるだけではないのか?」としました。もちろん何週間も前からこの不法建築を撤去しますので家具をもって退出してくださいと連絡しています。全国各地にこの問題はありますから、政府が本気になれば大混乱になるでしょう。同じようにサンティアゴの中心部を流れるマポチョ川にテントを張って住んでいる多くの人を除去しました。これは明日からの大雨でテントが流される可能性がありますからね。
トラックのグループが主要道路で駐車するデモをして、交通遮断の事件が起きています。彼らは社会の安全のため、軍隊を前面に出せと要求しています。
最近、チリで移民グループの犯罪が多いと言われますが、なんとアメリカにチリの犯罪グループが100もあって、活発な活動をしているとか。アメリカ人にチリ人はすぐに出て行けと言われそうですね。
2)公立病院の不正
 サンティアゴの南部にある公立病院ソテロ・デル・リオのダイレクターが辞任(もしくは解雇)しました。その理由は手術などの手当てを受けるのに長い間待たされるのですが、そのリストを破棄したからです。患者の中には手術をしてもらうのに10年たってもまだ連絡がこないとする患者がいます。
 その長い期間を待たされる患者で死亡したのが全国で何万人もいるとか。
 病院の施設・医師が実態に適合しないと言うわけですが、ボリッチだけの責任ではなく、歴代大統領が改正しようとしても上手くいかなかったと言うわけです。
3)冬休み
今年は風邪(インフルエンザ)の患者が昨年の2倍以上と言われます。病院にベッドが不足してきたと言うニュースもあります。
そのため、生徒にそれが影響しないように冬休みを早めに開始すると言うコメントがありましたが、教育相はそれを認めませんでした。
病気が怖いから、私は病院に行ったときはマスクをしました。地下鉄に乗る時もそうします。

(スポーツ)

1)テニス 
ローマの大会でベスト4にチリ人選手が二人入りました。歴史上初めての事です。その一人タビロは途中に世界1のジョコビッチを破っています。
もっとも準決勝で敗れました。もう一人のジャリーは決勝まで進出しましたが、残念そこまで。しかし頑張りました。
2)サッカー
国内リーグ戦は人気のチリ大学とカトリカが対戦しました。国立競技場を4万5千人のファンが埋めました。首位のチリ大学はそこまで無敗だったのですが、その日、カトリカに敗れました。2位はイキケとカトリカですが、首位との勝ち点の差は4です。
もっとも明日に試合が予定されているチームがありますから、上記の数字は変更される可能性はあります。
人気のコロコロは勝利で4位です。

以上

チリの風 その1095 2024年5月6日ー12日

寒くなりました。サンティアゴの最低気温は零度まで下がっています。何だか夏から一気に冬になったようです。
天気予報が当たって火曜日はかなりの雨でした。10キロ走るつもりで外に出たら1キロの所でポツリポツリと雨になりました。雨に弱い私はすぐにあきらめて家に戻りました。夕方、かなりの雨の中、用事があったので妻と外に出ました。行きはタクシーが見つかったのでそれを使いました。帰りは地下鉄に乗ったのですが、駅の外に出ると信号の所の道が水にあふれていました。妻はゴムの長くつをはいていたので問題なく道を渡りましたが、運動靴の私は川の幅の少ないところを見つけてジャンプ。4回ジャンプしたので、水の中にははまらなかったけどズボンが濡れました。家に帰ってすぐに着替えました。その日の雨量は30ミリでした。その晩、私の地区は2度も停電したので懐中電灯とろうそくを点けました。一部の地区では2日間も停電したとか。
もちろんその翌日にマラソン練習をしました。土曜日は登山教室でした。10数名の参加者で石碑コース。まだ派手な登山ではないですが、少しづつレベルを上げていきます。小さな子供が文句も言わず黙々と歩いていました。新しく知り合った方と話が弾んだのが嬉しかったです。その他に近くの丘歩きと近郊のマイポ渓谷歩きをしました。つまりマラソンと登山を6日間(1キロの練習を加えると)実施しました。寒い中、こうしてスポーツを楽しんでいます。
私はよれよれ爺さんの年代ですが、身体を動かすのを仕事と考え継続しています。いつが最後になるか分かりませんが、来週も頑張ります。

(政治)

1)ボリッチ動向
ボリッチは南の方に出張しました。例えばランカグアで電気バスの走行開始を祝いました。お疲れさまと言うかそれしかないと言うか。
世論調査で彼を支持するとしたのは24%で、大統領就任以来で最低の数字でした。一般市民も飽きてきたのでしょうね。
6月1日に年次教書を発表しますが、モネダ宮殿では心配の声が上がっています。社会安全を進め、経済の進展を確保し、年金・健康保険などの市民の安定を守るとしなければならないのですが、それらすべてに市民を安心させる方針が打ち出させるかとの疑問です。その通りですね。彼が新しい道を歩き始めるのは無理でしょう。味方の与党内で分裂ですから。
彼のアイデアだった増税から市民援助を増やすと言うのはほとんど動いていません。金持ちから所得税を取れば、一般市民は喜ぶだろうと言うアイデアでしたが、経済の停滞が心配され金持ちいじめも上手くいきませんでした。
先週に陸軍の兵隊が訓練中死亡した事故で、陸軍トップがモネダ宮殿に呼びだされ議論されました。人間の能力を超えたレベルの訓練をするのは陸軍の責任でトップレベルの将校が解任されるかもしれません。私の考えではその訓練の指示書を調べ、人権を無視したようなものならそれを訂正し、それが正常ならその訓練を指揮した上官に処罰を加える。それだけです。この問題から政府と軍隊が正面からぶつかるのは正常ではないですね。その訓練の場所は高地で温度が極めて低く、使用されていた服は極寒に適していなかったようです。
民営健康保険イサプレの法案が明日、議会で投票されます。多くの債務をもっている会社の支払い条件が問題になりますが、10年以上の猶予をもって払わせると言うことになるかもしれません。その支払いの中に契約者への返金もありますが、その対象者(何十万人)の中に私も入っているので、いつかそのうち幾らかの弁償が来るはずです。
2)与党の同意
今年の地方選挙で与党の10党とそれにキリスト教民主党が統一候補を出すことで同意しました。所がコピアポ市で現職の社会党市長を推すはずなのに共産党がそれを無視して社会党と揉めています。同意したことを守らない共産党は与党のメンバーではないですね。

(経済)

1)銅価格と為替
1ポンド4.5ドルと高値安定です。為替は1ドル931ペソとペソ高になっています。
2)今年の経済成長率
 OECDの推定ですが、ラテンアメリカで高い数字が見込まれるのは1位がコスタリカで3.5%、2位はチリで2.3%、3位はメキシコで2.2%です。さぁどうかな。
3)物価上昇率IPC
 4月のIPCは0.5%と予想を上回りました。1-4月の合計で2.2%、これも予想を上回っています。もちろん財務省は心配しています。
4)サーモン
銅とは重要度が違いますが、サーモンも重要案件です。毎年900-1000トンの生産があり、何とその98%は輸出に向けられています。もちろん日本にも大量に送られています。過去20年で、チリの産業で最も成長したのがこの分野です。現在の課題として自然汚染を抑えることが重要項目で、その次に生産量の増加とか、今年はどんな数字になるでしょう。
5)新車販売
新車の販売は20か月連続で前年を下回っていましたが、この4月は25490台と前年より31%も上向きました。それが継続するかな?テレビのニュースで中国の車ショーが報道されましたが、「こうした素晴らしい中国車がいつチリに来るのでしょう」とされました。中国のEV車は大混乱とは出ませんでした。

(一般)

1)マプチェ問題
マプチェの3つあるグループの一つCAM(アラウコ・マジェコ同盟)のリーダーのジャイツルが23年の懲役を受けました。彼は左翼革命のリーダーのようにマプチェを基礎に、ここではチリ人の好きなようにはさせないと過激な活動を始めました。そしてそれがマプチェ族の同意を受け、組織が発展しました。木材の盗伐や麻薬関係などから資本を作り、同盟軍は反政府運動で生活できるようになったわけですが、ここで彼が逮捕され有罪になりました。
CAMはこれから潰れていくのか彼の跡継ぎがさらに過激に行動するのかのどちらかですね。

(スポーツ)

1)サッカー
国内リーグ戦の結果は人気3チームはコロコロとカトリカは勝利。チリ大学は明日です。順位はチリ大学が首位・カトリカは5位コロコロは6位です。

以上

チリの風 その1094 2024年4月29日ー5月5日

毎日最高気温が10数度で最低気温は0度に近い日が出たサンティアゴです。雨は火曜日と水曜日にほんの少し降りました。太陽が当たるベランダの椅子に座って新聞を読んでいます。
夜になると電気ストーブを使います。街路樹の紅葉が素晴らしいです。
今週もいつものように寒い中頑張っています。
スポーツはいつもの通りです。マラソンは2回、その内1回は10キロを走りました。とにかく完走が目的で早い遅いは問題ありません。昔フルマラソンを走っていたころは週に50.60キロを走りましたが、それはもう夢です。10キロ走れば満足です。登山は山歩きと丘歩き。ちゃんと歩きました。メーデーの日に山に入ると公園係員はいませんでした。
私は会員ですから入山料は不要です。そして歩いているとマウンテンバイクの人がなんと30人も。多くの人が中高年でした???
土曜日はサッカー教室。久しぶりに参加者が20名ほどと多くなり楽しくプレーしました。昂来クンが帰国することになり練習の後、日本での活躍を祈って胴上げをしました。
ある手続きをするため銀行に行きましたが、素人の私にはかなり複雑で必要な書類を受け取るのに2時間もかかりました。
日本に送るチリ土産を買いにセントロの民芸品市場に妻と行きました。多くの外人観光客がいました。ちゃんと必要なものを購入できました。
日曜日は妻の親戚の中年夫婦2組を招待して昼食会を実施。楽しく時間を過ごしました。
いつまで続くか分かりませんが、こうして今週も幸せでした。

(政治)

1)ボリッチ動向
国連の要職についているステイナーが来チして、モネダ宮殿でボリッチと面談しました。
イスラエル問題が世界で話題になっていますが、ボリッチは最初からパレスチナの援護をする体制を変えません。
以前、大統領恩赦がありましたが、それによって刑務所から外に出た男が、出所直後に同じような犯罪を犯し、恩赦が間違っていたと批判を浴びました。その頃は何とか逃げていたボリッチですが、今週ラヂオ放送界との面談であれは私のエラーでしたと反省しました。

報道の自由大会に出席したボリッチは演説しているときに二人からクレームを受けました。それは2年前のメイデイの時サンティアゴでデモをしていた南部からの報道関係者が発砲され死亡した事件の事です。報道の自由を守ろうと大統領は言うが報道陣が射殺されても何も言わないのは何故だとクレームしたわけです。ボリッチは「その発砲した犯人は警官ではない。誰が犯人なのか、政府も皆さんと一緒に追跡をしたい」としました。

警察軍の長官が今月に辞任することになっていましたが、先週の警官3名殺人事件の決着が着くまで、恐らく10月まで継続することになりそうです。共産党はそれに反対の声を上げています。自分たちの仲間をいじめた警察のトップを早く追放しようと言うわけです。
その3名の警官殺人事件については詳しい動きが分かりません。私はマプチェか麻薬関連のグループの犯行だろうと思いましたが、捜査は進んでないようです。
ところで下院議会でテロリスト法案が可決されました。テロリストの犯罪と認められれば判決が厳しくなるわけです。社会の安全(犯罪を抑える)は緊急課題ですが、そのためには
警察・陸軍の強化・提携を進めなければなりませんが、与党側はそれを嫌がるので、政府は野党の説得ではなく与党の説得が問題です。

この犯罪に関する件ですが、今週50名ほどのベネスエラ人が本国に強制送還されました。チリで刑務所に入れておくより本国に送った方が良いとの判断ですね。
なんでも今週サンティアゴでベネスエラ人が襲われ、お前たちはここに住むなと言われたとか。彼らの言葉は同じスペイン語でもチリのそれとは大きく異なるのですぐわかります。関西弁の私が東京に行けばすぐにここの人間ではないと分かるように。それからペルーから観光に来ていた人が泥棒に殺されました。ペルー政府はチリ政府に抗議の声を上げています。
日本は外人に扉を開けないとされていますが、私がチリに来た1979年はチリにはほとんど移民はいませんでした。軍政下で就職の可能性は低かったので外国からチリにくる移民はいなかったわけです。それがチリの景気が良くなると移民の数が急激に増えたのですが,それが違う問題を起こしているのが最近の傾向です。
同じチリでも、南米でも、時代によって様子は変わるわけですね。
私もその移民の一人ですが・・・。

2)健康保険
チリには国営のフォナサと民営のイサプレの2種類があります。そのイサプレが巨額の借金を持っていることからそれを運営する会社の一部の倒産が心配されています。
会社の倒産があれば病院などに入るべき金が消えるとか、患者がその保険で病院に行く時、通常の割引が受け取れません。新聞にこうした重要事項の問題を政府は解決に向けて真摯な対応を怠っているとされました。

(経済)

1)銅価格と為替
今月15日からサンティアゴで世界銅会議が開催されます。専門家のコメントでAI産業により銅の需要が急増し、この先2,3年は高値が継続するとか。もっとも今週はその見解と異なり1ポンド4.41ドルと下がりました。
 為替は1ドル939ペソでした。株式市場IPSAの数字は6559ポイントと好調持続です。
昨年の外国からの投資は217億ドルで2015年以降の最大額でした。
失業率は今年の1-3月平均で8.7%になりましたが、数字が前回より下がったのは16か月ぶりです。
3月の経済成長率は0.8%の上昇で1-3月では2.5%となり、今年は何とか上向いていきそうです。
しかし首都圏の家屋の販売は1-3月で7.5%も下がり2年前より低いレベルです。
ガソリン価格が30ペソ(約2%)上がりました。

(一般)

1)メイデイ
5月1日は労働者の祭典ですね。チリでは商店などが全部締まります。都内の中心道路で労働者連合CUTの集会が開かれ多くの労働者が参加しました。最も4年半前の社会騒乱の時は百万人以上でしたが、今回は数万人ほど。連合会長が労働者の集結が新しい社会を作り上げると演説しました。デモ隊の一人が持っていたプラカードに「約束守れボリッチ」と書かれていました。7月から最低賃金が50万ペソに上がりますが、CUTはボリッチ政権中に63万ペソに挙げるよう要求しています。
そしてデモ隊の一部が近くの商店のドアを壊して中に入り商品を奪って行きました。以前と同じことです。警察が来てデモ隊に放水しました。
2)肥満
チリの典型的な問題ですが、小学5年生では60%が肥満とか。運動をしないで腹いっぱい食べるのですね。
3)ビーニャの山火事
もう4カ月経ちましたが、火事で家屋が全焼した人はテント暮らしの生活が継続です。政府は簡易家屋を早急に設置すると約束しましたが、実行されていません。
それから掘っ立て小屋が集まった貧民村がこの2年で全国で30%増加したと言われます。その多くは不正建築です。それを移民の家族に高い値段で貸すケースがあるとか。不法に入国した
移民は正規の賃貸契約が出来ないからですね。麻薬などの犯罪の巣になると言われます。それが分かっていればその一掃を図るのが正解のように思われますが、どうかな。
4)陸軍事故
チリ北部で軍事訓練をしていた連隊に死亡者が出ました。気候を無視して強硬演習をしたのでしょう。以前にも同じような事故がありましたが、気合を入れるというのも限界があるわけですね。

(スポーツ)

1)サッカー
国内リーグ戦のリーグ戦はチリ大学(1位)とコロコロ(7位)は引き分け、カトリカ(5位)は勝利でした。


以上

チリの風 その1093 2024年4月22日ー28日

週末は最高気温20度と言う日が続きました。来週もサンティアゴは同じ調子とか。雨の予想が三日あります。もう肌寒い日です。
今週も面白かったです。血栓症の薬の効果を調べるため血液検査をしました。その後、病院のあるレコレタ区から街の中心地に1時間ほど歩きました。
今回は路上で寝ている人を見かけませんでした。中央市場などで多くの人が必死に働いていました。
それから何と、今年初めての仕事がありました。通訳ですが、何とかうまく行きました。
今日は仲間の車で妻と3人でマイポ渓谷へ。いつもの丘歩きではなく、もっと奥の精霊の滝の近くまで行きました。さすがに寒かったです。
それから国勢調査の人が来ました。宗教は何ですか?とか先住民と関連がありますかも聞かれました。
近くで栗の実を広い、それを使って栗ご飯を作りました。おいしかったです。
マンションの住民総会がありました。昨年の結果と、今年の計画が話し合われました。
スポーツはいつもと同じです。登山は第4展望台へ。朝早かったのでほとんど汗もかきませんでした。そして丘歩きもしました。
ラソンは2回走りました。10キロの時は今年のベストより1分遅れでした。まぁまぁですね。

私の年になってもこうして楽しい毎日を送れるなんて幸せと言うほかありません。

(政治)

1)ボリッチ動向
ボリッチは経営者連盟総会ICAREに参加し、皆さんの関心のある点はよく認識しています。社会の安定が経済の発展につながるように政治を進めていきますとコメントしました。
それに関し、新聞に彼の論調と経営者の感覚には大きな差があるとされました。
彼と先の大統領選挙を争ったカストはハンガリーの国際会議に出席しました。そこでボリッチについて、チリの大統領は知識経験のない40歳にもならない若手だがとにかくひどい政治をしていると厳しく批判しました。なんでもボリッチは自宅から警察の警護を受けながら自転車で職場のモネダ宮殿に行くが、勤務時間を守らず、遅れて着いたり、早く帰ったり、ひどいときは家から出ないとか。どこまで本当か分かりませんが、好き勝手に働いているのでしょうか?
2)地方選挙
 後、半年に迫ってきましたが、首都圏の有名な区、例えばプロビデンシア、ラス・コンデスそしてサンティアゴなどでは左右の同じ勢力の争いが治まり左右の激突が起きる雰囲気になっています。その選挙に参加するべく政府首脳の何人かが現職を辞任する用意をしているとか。大臣とか理事とか部長クラスの人でしょうか?

(経済)

1)銅価格と為替
 もうかなり前から私にはわからない状況になっていますが、今週も銅価格は1ポンド4.48ドルと2年ぶりの高値で、留まるところが分からないように上がっています。需要供給の差がそれだけあるのですか? チリにとっては最高の情勢ですが。
 このため為替ではチリペソは1ドル949ペソとペソ高になりました。
2)労働時間
1週間の労働時間がこの金曜日から44時間になりました。2028年から40時間になるとか。
しかし不思議ですね、私が会社員をしていた昔でも40時間でしたが???

(一般)

1)犯罪
先日、サンティアゴで警官を殺したベネスエラ人の4人グループの中で、一人だけ逃亡していた犯人がコロンビアで逮捕され、チリに送られることになりました。
その犯人はチリを逃げてからボリビア、ペルー、エクアドルと通過してコロンビアに入り、母国までもう一歩のところで捕まりました。彼は偽のパスポートで各国を正常に出入国したのか、イミグレを通らずに不正入国していたのかまだ分かっていません。
チリ国内で活動する最も大きな麻薬組織はベネスエラの「アラグアの汽車」ですが、その犯人はそこに属していたのではと思われます。
マプチェ問題
マプチェのグループCAMのリーダーのジャイツルが裁判で検察から25年の刑を要求されました。それを受けて同地区の会社が襲われ、10数台のトラックが燃やされました。
有罪が決まれば、その犯行はさらに増加するでしょうね。そんな状況下で、何と土曜日に警官3名が乗った車がビオビオ州のカニェテで襲われ、全員が殺されました。マプチェの犯行宣言は出ていませんが、彼らの攻撃でしょうか。犯人と思われるのが逮捕されました。来週に詳しいことが分かります。
ボリッチは多くの大臣・次官を連れてビオビオ州に行きました。社会の安全が最重要事項と言われますが、ボリッチは何も手を打てないようです。
土曜・日曜は朝から晩までこの事件に関するニュースが続きました。
警察長官
長官のジャネスは数年前の社会騒乱の時のデモ隊への虐待で問題になっていますが、来月その職を辞任するとか。裁判になるのでしょうか?
 

(スポーツ)

1)サッカー
首位のチリ大学が勝ったので首位を維持。人気のコロコロ(6位)とカトリカ(7位)は共に勝利でした。
2)オリンピック
2027年にチリで障害者オリンピックが開催されることになりました。世界中から参加者観覧者が集まりますね。前回の2023年オリンピックはベルリンで開催されています。

3)マラソン
今日、サンティアゴラソンがあり31000人のランナーが走りました。フルマラソンの優勝者は男女ともケニア人でした。


以上

チリの風 その1092 2024年4月15日ー21日

三温四寒です。週日、最高気温が30度近くに上がりましたが、週末はそれが20度ほどに下がりました。晩秋の雰囲気のサンティアゴです。
今週もいつもと同じようにいろんなことがありましたが、一番大きな出来事は友人の手術のための入院でした。日本から見るとチリは医療システムが低いレベルと思われるでしょうが準備の段階から本番までいろんな面談・予備検査があります。用意が整ってから手術に入りますが、そのレベルはかなり高いと感じます。
彼の手術はうまく終わって無事に退院できました。
そのため時間が無くなり登山はできませんでしたが、マラソンはいつもの通り2回走りました。10キロも一回走っています。
それから土曜日に大きなパ-ティがありました。妻の友人が南部から来たのですが、その彼女の誕生日の祝賀会に首都圏に住むその人の家族・友人が20名も集まりました。
私の住居でそんな大勢の人が集まったのは初めてです。リビング・テラスにいすを並べ飲んだり食ったり。私もギターを出して歌を歌いました。
それで疲れたので日曜日は妻と近所のレストランに行きました。
他にも毎日いろんなことがありました。そんなことが起きる・楽しめるのが幸せです。

(政治)

1)ボリッチ動向
全国を回って、いろんな行事に参加しています。
しかし新聞に主要企業の多くの代表がチリの現状は経済の成長に足かせになっているとしているが、政府はそれを不愉快に思うのではなく、問題点の解消・改善を図っていくべきだろうとする記事が掲載されました。私はその通りだと思います。さらに78%の企業は今年に用意されていた投資を中止・延期すると発表しています。
2)共産党の動き
国会の上院議長共産党議員がなりました。私は見る目がないですね。共産党議員のカリオラが選ばれると思いませんでした。
副議長になった議員は新左翼ですが、彼が秘密をばらしました。
大統領府長官のエリサルデが 彼の所に来て、新左翼が議長に共産党員を推すようにしてほしい。その場合は副議長に新左翼の君を選びたい。
結果は何と76対75のわずか1票の得票差でカリオラが選ばれました。右翼左翼に属さない独立派の議員の投票がこの場合のキーになったとか。
野党側はかんかんですね。政府と議会は独立した組織で口をはさむのは許されないとしています。確かに新聞にこうした問題を解決・軽減するために政治組織の改編をすべきだとのコメントがでましたが、各組織は自分の勢力以外を見る目は無いのですね。
ところで、そのエリサルデは経営者にチリの将来に関して、右翼・左翼の政治的感覚を入れないで判断してもらいたいとコメントしました。
それから共産党員でレコレタ区長のハズエは不正問題で裁判になっています。その彼がベネスエラ政府に招待され、出国しようとしましたが、それが司法から拒否されました。
彼の弁護士がかんかんになってクレームしていますが、まさか彼はベネスエラに出てそのままそこに永住するつもりではなかったでしょうね。
ところでチリ政府はベネスエラ人で強制送還になった囚人を5月の始めにその母国に送りますが、その便の到着を同政府は認証したとか。ボリッチとマドウロはその内、ビデオ面談をするでしょう。
チリにはベネスエラからの移民が100万人を超えていると言われます。
3)外交
アルゼンチンの外相がチリ北部のイキケを訪問し、そこでイランに応援されているテロ組織ヒズボラがここで活動していると発表しました。ボリッチはそれを否定し、同政府にクレームしました。アメリカの議員が同じようなことをコメントしているので、何か根拠があるのでしょう。チリの私服警察PDIはチリにそんな組織は存在しないとしています。
その後、アルゼンチン政府はそれは間違いだったと謝罪しました???その発言の根拠がそのうち発表されるでしょう。
ボリッチは大統領についた時、外交を重要項目とし、頻繁に諸国を訪問しました。チリをラテンアメリカの新しい中心にしたいとしたわけです。しかし彼の動きは全く評価されず逆に混沌とした状況に陥っているように見られます。

(経済)

1)銅価格と為替
銅の価格は1ポンド4.42ドルと異常な高さになりました。供給難とAI需要がその原因と言われますが通常ではないですね。
しかし不思議なのは銅価格が上がると普通チリペソも強くなるのですが、今週は逆で1ドル958ペソと先週よりペソ安になっています。
それから製鉄産業で中国品がチリに流入し、ワチパト製鉄が倒産する危機にありますが、その状況はチリだけでなく世界各地で起きているようですね。
そのためチリでは中国品に25%の特別関税をかけることになりそうで、倒産が避けられるように思われます。ボリッチは中国よりチリを優先したのかな?
その特別関税の詳細は分かりませんが、今夜のテレビのニュースでそれを喜ぶ製鉄関係者が報道されました。
2)最低賃金
CUT中央労働者連合はボリッチ政権中に63万ペソまで上げるよう要求を出しました。これが通ると中小企業の財政に瞬時に影響しますから。失業者数の増加が心配されます。
そこは共産党系が組織の中心を占めています。

(一般)

1)ホームレスの増加
現在、チリには21200人ほどのホームレスがいるとか。前年より6%の増加ですが、コロナ問題の前の2017年と比較すると2倍になっています。これから冬が近づくと首都圏でも最低気温は零度になるわけで、ホームレスの人には厳しい環境です。
2)犯罪
麻薬組織ツリニタリオはドミニカ共和国から来た組織ですが、サンティアゴに根を張って活動しています。今週、そこに手が入って組織の基盤が揺らいでいます。
そのまま組織が崩壊するまで警察の攻撃が継続してほしいですね。

(スポーツ)

1)サッカー
今週の話題は人気チームのコロコロとカトリカが対戦しコロコロが勝って7位に上昇しました。カトリカは10位です。

首位のチリ大学は2位のパレスチーノと戦いましたが、引き分けで首位を守りました。

以上

チリの風 その1091 2024年4月8日ー14日

一気に秋の気配になったサンティアゴです。連日、最高気温が20度ほどです。もう半袖では肌寒くて歩けません。私の一番好きな街路樹のリキダンバルで全部紅葉している木を見つけました。サンティアゴ西部は土曜日に雨になりました。東部は明日に雨が降りそうです。
今週も忙しく楽しく過ごしました。4月は家屋税を払う月ですが、税務署から書類が来ないので、そっちに行って支払い内容を書いた書類をもらいました。来週払います。
スポーツは先ず、登山ですが、第3展望台に登りました。暑くも寒くもない気温で3時間コースを楽しく歩きました。それから土曜日は今年度第1回目の登山教室で、近くのカランの丘の遊歩道を歩きました。登山教室は少しづつ歩く距離を伸ばしていきます。
ラソンもいつもの通りでしたが、10キロ走の記録は先週より落ちました。今朝も走りましたが、半そで半ズボンのユニフォームでは肌寒かったです。
先週、ズームで受けた面接の結果、試験に合格したので、そのうち仕事が来るかもしれません。
それから仲間が来週に入院して手術をするのでそのお手伝いを進めています。
講演会の話も進んでいます。
毎日、こうして楽しく忙しく生きています。いつまでこの幸運が続くか分かりませんが、幸せです。

(政治)

1)ボリッチ動向
モネダ宮殿の広報では、今週もいろいろ行事があったようですが、役に立つとか注目したいと思わせることはありません。
先日から話題になっているワチパト製鉄所の問題で、南からその代表団がサンティアゴに入り、モネダ宮殿の前で抗議行動をしました。経済大臣・労働大臣などは宮殿から外に出ましたが、ボリッチは無視しました。

ベネスエラ問題
チリ警察大尉のサンチェスがベネスエラ人グループに殺されました。4人グループの内の3人は逮捕されました。捕まった犯人は連行されるときニコニコ笑っていました??
ベネスエラの麻薬組織「アラグアの汽車」がチリで派手に行動していますが、それに関しベネスエラ外務大臣が「そんな組織はない。我が国を陥れようとするチリの動きが不可解だ」としました。それから先日、同国の元軍人がチリで殺された件に関し、チリの検察官が、その殺人事件はベネスエラが関与しているのは間違いないとしました。その犯人はベネスエラに帰国したようなのでベネスエラ政府に協力依頼をしているとか。
ボリッチはベネスエラのチリ大使を呼び戻しました。もちろんそれはベネスエラ政府への警告でしょうね。それでも近日中にベネスエラに戻すらしい。
右翼はボリッチにベネスエラと通常の関係を持てるわけはないから断交すべしと批判しています。もっともチリの共産党はそうした麻薬組織はどこの国にもあり、それを国と国との関係に悪く利用するのは間違っているとしています。しかし与党の中でもベネスエラとの国交をどう進めるか二つの意見に分かれ混乱です。
そしてチリに入った不法移民の数はピニェラの時代よりボリッチの方が多いと言われます。ボリッチは国境警備に手を抜いているのでしょうか。
ところでイランがイスラエルを攻撃し始めたようですが、その攻撃部隊のヒスボラとチリが連携していると言うニュースがあります。もし真実ならボリッチは反米を明白にするわけですね。この決断は大事件です。しばらくの間、彼は安眠できないのでは?

ところで先の大統領選挙でボリッチと争った共和党のカストは中米エル・サルバドールを訪問し、そこのブケレ大統領が建設した超大刑務所を訪問しました。次に彼が大統領になれば
同じようなものをチリに建設するのでしょうか。
キトのメキシコ大使館にエクアドル軍隊が入り問題になっています。メキシコはエクアドルと断交を宣言しましたが、その時、メキシコ大統領は「ピノチェットでも他国の大使館に乱入することは考えなかっただろう」とコメントしました。ピノチェットのイメージはまだ他国にも残っているのですね。

2)地方選挙
年末の地方選挙の話題がこれから毎週出ますが、与野党ともに候補者選定についてグループ内での合意事項が出来たようです。野党が統一候補で、与党が3名も候補者を出せば野党側が勝つのは明白でしょうね。野党側の「チリ・バモス」グループは州知事で2名、市長・区長で20名を最終候補者として任命しました。

(経済)

1)銅価格と為替
1ポンド4.27ドルと過去22か月で最高の値段が出ました。中国の景気回復とか言われますが、本当でしょうか?それより戦争が近づいているので金・銅・原油の価格が上がっているのではないでしょうね?ガソリン価格が今週、約30ペソほど上がりました。
さて3月の物価上昇率は0.4%、過去1年で3.7%とかなり落ち着いてきています。
ところで銅の生産ですが、2月の数字はエスコンは9.8万トンと前年対比34%の上昇、コジャワシは4.5万トンと25%アップ、このように民間企業が絶好調なのにコデルコは10.4万トンで1.6%のマイナスとか。どうして?
2)IPS株式市場
今週また6705ポイントと新記録が出ました。誰がそんなに熱狂的に株を購入しているのでしょう?
今年の経済成長率の予想は当初より少し上昇していますが、2025年は更に好調になると見られています。2-2.5%の予想ですが、それがさらに上向くか可能性があるとされるわけです。それに関して今年の投資額は決定済みだが、来年分はまだ余裕がありこの時期の動きがそれを決定することになるとされています。当然でしょうね。
3)新車の販売
3月の新車の販売台数は23525台で前年対比37%の減少でした。そしてその傾向は20か月連続です。売れ行きの良いブランドはトヨタ、シボレーそしてキアでした。
4)ワインの生産
日本のワイン輸入量は2.3位がスペイン・フランスと欧州勢ですが、1位は南米のチリでした。

(一般)

1)犯罪
家族が家で 休んでいるところに強盗グループが入り込み、乱暴狼藉し、物品・車を奪って逃げる事件が毎週のようにあります。その車を追いかけた家主が車にひかれる事件もありました。犯罪の抑制はほとんど進んでいません。
ランカグア市長が汚職問題で裁判になっており、判決が出る前から刑務所に収容されました。彼は以前、UDI党党員でしたが、辞任しています。右翼左翼も同じですね。
新左翼の政府資金不正使用事件は発覚してからもう何か月もたっていますが、結論は出ません。その新左翼グル-プが次の選挙で激減すれば社会は変わるでしょう。

(スポーツ)

1)サッカー
国内リーグ戦は8試合が終わった段階で首位はチリ大学です。コロコロは9位ですが、明日1試合があり、それに勝つと6位に浮上です。カトリカは今のところ6位です。
南米のチーム別の大会リベルタドール杯の方は8グループ32チームが参加していますが、グループ戦で6試合が行われます。その中で2試合が終わった段階でチリの参加4チームの結果はAグループルのコロコロは2位、Bグループのコブレサルは4位、Cグループのワチパトは何と1位、そしてEグループのパレスチーナは4位でした。


以上