天気予報が当たって月曜から木曜まで雨になったサンティアゴです。公式数字で112ミリの雨量になっています。昨年まで長い間、異常乾燥でしたが、今年は正常化です。
雨が上がった木曜日の午後、近くの丘に登ると下の街が遠いところまでくっきり見えました。最高の景色でした。これってスポーツなのか観光か分かりませんね。
登山は隣のサン・ラモン山岳公園で川巡りコースを歩きました。
しかしマラソンはさっぱりでした。週の始めは雨で走れないし、後半は登山に時間を割かれ、日曜日だけ、ほんの少し走りました。朝9時に外に出て走り始めるとすぐに雨が降り出し
家に戻りました。少し前にもありましたね。しかし2時間後に雨が止むと再度挑戦し、10キロは無理だったけど半分ほど走りました。
土曜日のサッカー教室は大人子ども合わせて20名以上の参加者で楽しくプレーしました。
カマラの8月の月例会の後で、私の講演が実施されることになりました、気合を入れて準備します。
ところで知人の訃報が入りました。彼の次男と私の長男が小学校の時日本人学校で同級生でしたから、もう30数年の知り合いですが、病気で急死されました。
お通夜に参加させてもらいました。ご冥福をお祈りします。次は私の番かもしれませんが・・・その日まで人生を楽しみます。
(政治)
1)ボリッチ動向
今週の一番大きな話題は21日のイキケ海戦の祝日です。海軍の日になっています。海軍本部のあるバルパライソでそのお祝いの儀式が行われボリッチは参加しました。テレビの中継でその儀式を見ましたが、なんと大統領府の行事案内にはそれが掲載されていません。ところでその海軍兵の行進のパレードの時に群衆からボリッチは「お前は共産主義者」と嫌味を言われたとか。
近日中に彼は欧州数か国訪問をしますが、その中で世界平和会議に出席しウクライナ大統領ゼレンスキーと面談するらしい。その欧州訪問の意味が素人の私には良くわかりません。
外交と言えば、例の南極問題が重要でしょう。チリ・アルゼンチン・イギリスが自国の領土と主張している地区にロシアが石油を採掘することになりそうですが、アルゼンチンの大統領の気性ではロシア開発部隊に軍事攻撃をかけるでしょう。そうすればプーチンも意地を出して反撃し両国間で戦争が始まるかも。ロシアにもアルゼンチンにも大きな打撃になりますね。ボリッチは黙って見守るでしょうが。
昨年のパンアメリカオリンピックの選手村になっていたセリヨス区の建物を一般市民のマンションとして提供することになりました。そのお祝いの式に彼は参加し、皆さんの快適な生活をお喜びしますとしました。1300家族がそこに入れるとか。地下鉄の駅の近くで便利そうです。
2)奨学金Cae問題
貸出金合計は119億ドルとされますが、資金が無いから奨学金の支払いをすべて取り消すことは不可能で、どうすればボリッチの公約を何とか実行できるか悩んでいる様子です。
新左翼議員が政府は最後の日まで公約を守る努力をするべきだと噛みついています。まったく逆に内務大臣は借金を払うのは世界のどこでも正常・通常の事で、借金の取り消しを図るのは違った問題を起こすきっかけになるときっぱり拒否しています。同じような雰囲気ですが来週、6月1日の年次教書の内容も与党内でもめているようです。ボリッチはにっこり笑ってお話しすることはたくさんありますとか。
(経済)
1)銅価格と為替
先週の急上昇の後、今週は下落しました。1ポンド4.65ドルで先週よりかなり下がっています。そのため為替もペソが下落し1ドル908ペソでした。
銅の需要供給より誰かの投資の関連で、こんな動きになるのですね。
それはともかく今年もこの先数年間も、こんな高い価格が続きそうです。チリの財務省は年間10億ドルの追加収入が見込まれるとかでニッコリですね。
しかし好調な銅と全く逆なのがリチウムです。第2の銅と大きな期待が集まったのですが、リチウムの価格は2022年は1トン59000ドルでしたが、昨年は13000ドルと激減です。
掘っても掘っても利益は出ないと言う感じ。しかし不思議ですね。プロの予想がこれほど狂うなんて。
2)IPSA株式市場
4週連続で上昇です。金曜日少し下がりましたが6765ポイントと絶好調です。それとは関係ありませんが昨年の失業率は8.7%でした。
3)地下鉄の乗客数
サンティアゴのメトロの乗客が、1-4月の比較で今年は昨年より10%アップの1. 4億人でした。コロナ問題で落ち込んだ2020年以降の最高の数字です。ただその前年の2019年にはまだ20%ほど下がっています。社会騒乱の前のチリは活気があったと言うのがその数字に表れますね。
(一般)
1)犯罪
- 大火事
年初のバルパライソ州の大火事は放火・失火・自然発火の可能性があったわけですが、今週、一人の男が放火の疑いで逮捕されました。なんとその男は消防署員でした。
彼の放火で135名の死亡者が出たようです。裁判でその実情が分かりますね。ところで、ボリッチはその火災で家屋が全焼した家族に、寒い冬が来る前に皆さんの簡易住宅を用意しお渡ししますと約束しましたが、ほとんど実行されていません。それで被害を受けた多くの家族が、住居建設に適しない急斜面などの所に新家屋を建設しています。そこは再度土砂崩れなどの被害に遭いそうな場所で、時間と金をかけて問題の先送りをしています。政府が無策だといつまでたっても解決しませんね。
- 警察官の不正
首都圏の犯罪が多い地区で、警官グループが商店を訪れ、店の安全を図るから金を出せとしました。月100万ペソとか、いろんな条件で合意し金を巻き上げていたらしい。
それは日本では暴力団が商店を脅すときに使う手ですね。12名が逮捕され、裁判になっています。
2)文化財の日
この週末に文化財施設の一般市民への公開が行われました。各所各地で行われましたが、その中の一つはモネダ宮殿で、普段、入れない大統領宮殿の一階部門に市民が入りました。
ボリッチはそれに参加する為、モネダに赴き、宮殿の中で観衆に挨拶しました。子供が家に帰ってから、「お母さん、私、ボリッチと握手したよ」って言うのでしょうか。
3)インフルエンザ
病気がおさまらず、病室が92%も使われて、近日中に空室が無くなりそうとか。もちろん死者も出ています。厚生省はインフルエンザの予防ワクチンの接種を呼びかけています。
(スポーツ)
1)サッカー
国内リーグ戦の14試合目が行われました。全部で30試合ですから、ほとんど真ん中です。人気3チームはチリ大学が引き分けの他は勝利に終わりました。順位では1位チリ大学、3位カトリカそして4位コロコロでした。1位と3位の勝ち点の差は2点ですから、次の試合の結果では首位が変わるかもしれません。
今シーズンの優勝はその3チームのどれかでしょうね。
以上