(政治)

1) 教育問題
しかし政治も経済問題も一気にぼやけてサッカー一色のチリです。バチェレットもブラジルに渡り、サッカー応援。この前の南ア大会の時も彼女はチリ代表を応援に行きましたから、よっぽどサッカーが好きなのか目立つところにいたいのかのどちらかでしょう。テレビのニュースもほとんど全部、サッカーの話で政治・経済も犯罪もどこかに消えています。
さて教育問題ですが、モネダ宮殿の中でも、教育大臣と大蔵大臣がこの問題でうまくいかないと報道されています。金をかければかけるほど大蔵大臣は懐が苦しくなるわけで、教育大臣の好きなようには進みません。以前大臣をしていたビタルが政府が学校のオーナーになると言う方式が理解できないときっぱり。身内にこう言われてどう反応するのかな?政府内でも相変わらずキリスト教民主党が反政府の言動。
またカトリカ大学の学長は政府は教育の質を上げることより、教育を利益の対象にしないと言う点に重点を置いているようだと苦言を提出。
先に学生が校舎を占拠した国立学園の後を追って第1学園がストに入りました。トイレに水がないとか教室に雨が漏るなど基本的な問題が継続して解決されないからと 占拠の理由を挙げています。警察が調べればすぐに白黒がつきますね。 その国立学園は今週、警察が入って占拠は解除されました。サンティアゴ区の新区長は他の人が区長をしているときに「学校問題に警察の手を借りるのは民主主義から離れる」とコメントしていましたが、自分の問題になった時はやっぱり警察の手を借りました??
2) ボリビア問題
外務省のアドバイサーをしているブルネスはハーグ法廷で討議されるボリビアの海問題に関し与野党を問わず、議員が各自に判断しコメントするので政府としての統一見解を作成するのに邪魔になっている。従って政府にその責任を任せ、これ以上、問題を複雑化させる言動を取らないように依頼。
さてコロンビアの大統領選挙の投票が今日ありましたが、現職のサントスが勝ちました。土曜日一緒に山歩きをした若者の一人が以前コロンビアで生活しており、「生活するには生命の危険が常にあるから難しいが、観光に行くには抜群の場所」とか。判断に困るコメントですね。
3) 妊娠中絶問題
カトリック大司教が政府の妊娠中絶計画を厳しく批判しましたが、上院議長のアジェンデは彼の発言はカトリック教会のトップのコメントとは思えないものでバチェレットを大統領として認識していないような不適当なものと逆にクレーム。さらに政府案の一部の中絶行為を犯罪と見なさない(暴行されての妊娠とか、出産が母体の生命に危険を与えるとか)の他に、私個人としては自由に妊娠中絶を行えるようにしたいとコメント。これはまた大問題になるでしょうね。