(政治)

1) ピニェラ動向
カリブ・アメリカ外遊を終えてチリに無事帰国しました。しかし今週はピニェラよりバチェレットの話題が豊富です。
その一は、ブラジル問題です。彼女は他のメンバー(国会議員など)と組んで、現在収賄罪で刑務所に入っている元大統領のルラを支援する声明を発表。このおばちゃんの頭おかしいと思いました。他国のことに干渉すると言うか、汚職で捕まっている人間を次の選挙でもう一度大統領にしたいなんて。恥知らずなのか、国のトップはどこでも汚れていると認めているのか。彼は無罪ですと言うならブラジルの裁判システムは間違っていると批判することになりますね。彼女が2度もチリの大統領をしたのが信じられないくらい。
チリ政府も他国の政治に干渉するのは謹んで頂きたいと柔らかくコメント。その後に、チリの新聞の社説に私の考えとそっくりな見解が記載されました。その記事が出た後ですが、オミナミ元大臣がルラの参加しないブラジル大統領選挙は不適切だと主張。左翼は選挙に勝つためにはなんでもありとするわけですね。
まだあります。その二は中絶問題。バチェレット第2次政権で妊娠中絶が一部認められました。例えば、性的暴行を受けての妊娠は中絶出来るとか。
それが今週、彼女は妊娠中絶は理由を問わずすべて合法にすべきと主張。私は医者の資格を持っていますと。
与野党間で大問題になるでしょう。野党側はまだバチェレットの応援が必要かもしれませんが、このレベルでは野党グループの支援になると言うより庶民の感覚を逆なですることになるかも。
最後に彼女の息子夫婦が裁判になっていますが、妻の方は、刑の内容はまだ未定ですが、有罪になりました。
担当検事は「彼らは最初の訊問の時、当初の弁護士費用は政府が出したと発言した」とコメント。その時点では政府も大統領の息子夫婦と言うことで最大限の援助をしていたわけですね。息子はその検事を罵倒し、「チリの恥さらし、仕事を辞めて家に戻れ」と言いました。
金を出したのはモネダ宮殿の2階部隊の人間ですね。ピニェラ政府はバチェレット攻撃に利用できると考え、もっと詳しい事実を明らかにしてほしいとしました。                   
2) 新左翼の動き
彼らは現在の検察のトップは政治家と企業の怪しい関係を公にしない(隠す)動きをしているとし、検察総長をその職から外すよう訴えました。確かに、政財界の人間とこっそりあっていたようです。
最高裁はこれを検討した結果、取り上げる価値があるとし調査が開始しました。新左翼系議員はそれだけで自分たちの主張が通ったと勝利を宣言しています。