(経済)

1) アイセンダム
各大臣がの集まりで、ダム建設可否の議論がなされ、6年間の努力にもかかわらず建設は拒否されました。
ダム反対グループはイタリア広場に集まり大騒ぎ。もちろんその後でチリがオーストラリアに勝った後のファンの集まりとは数が全然違いましたが。
建設賛成派の現場住民代表がサンティアゴを訪問し、様子をうかがっていましたが、この結論にがっかり。仕事の機会が失われると言うのが一番つらいとか。
大臣グループのダム建設反対の理由は立ち退きになる住民の取り扱いがまずいとか、環境汚染問題に十分な回答をしていないとか。
しかしそれならダム建設反対というより、逆にダム建設条件としたほうが正しいように思えます。そうすれば建設許可になるのでしょう?
バチェレットが大統領選挙に立候補した時アイセンダムは認められないと公約していますから、その部下の各大臣はそれに反する決議をすることは不可能でしょうね。
水力発電が不可能なら、火力発電、天然ガス使用が考えられています。原子力発電の話も出ますが、チリのように地震の多いところではフクシマの悪夢が消えませんね。
つまりこの先チリの電力供給に問題が残り、新規投資(特に鉱山関係)や一般市民への影響は遅かれ早かれ出ます。数カ所のダムなんか広いアイセン地区では海辺の砂のような存在ですが、確かにサンティアゴまで何千キロも鉄塔を並べると言うのは景観に大きな影響を与えそうですね。
2) ガソリン価格
今月のOPECの集会で増産をしないことが決まったようですが、105ドルと適当な値段をつけているので、彼らにすれば増産する必要はないでしょうね。
日本も毎週、ガソリン価格が上昇しているようですが、チリ政府はガソリン価格安定の方針として6億ドルをベースにして価格上昇は1週間に5ペソ(1円)以上は上がらないようにする法案を提出しました。
日本の名目GDPが大きく上昇とチリで報道されましたが、1997年に523兆円だったのが2014年の予想は492兆円ですから、上昇と言うのはどうでしょうか。
2013年のその数字ですが世界1位はアメリカ、そして中国、日本。チリは39位で2760億ドルとされています。30番くらいが今のチリにぴったりですね。先進国でもないけど、後進国でもないと言う感じ。
中国の金属を担保にした銀行からの借り入れビジネスで2重担保問題が明らかになり、あやしい銀行の問題が再燃とか言われます。そのためか銅価格はやや下がり、ペソの対ドル価格も下がりました。