(経済)

1) 専門家の目では米国を中心に世界経済が改善しているらしく、見通しは明るいらしい。そして7月の世界の株式市場は2011年以来の素晴らしい数字とか。
素人の私は全く逆の見方で、今週の欧州政治危機(イタリアの元大統領問題とスペイン現首相問題)は大きなマイナスのはず。またアメリカのデトロイト破産問題は歳入を考えないで歳出を維持した初歩エラーから来ていますが、中央政府は彼らの援助要求に応じる余地はありません。ここで手を貸すと他の州・都市から同じ請求が出るのは明白。また連邦自体も赤字ですからね。とは言えこれを他所の問題と放置できますか、日本の赤字は世界1ですからね。
さてチリは2008年の危機を何とか乗り越えましたが、今回はどうでしょう。銅の価格は水曜日にポンドあたりまた3ドルに近づき、為替も1ドル515ペソと最近にないほどの低い値。
なんでもアメリカのムーディーズはコデルコに危険指標を出したらしい。これは銅採掘の経費が上がりすぎているのを注意しているものですが、これで外から借りる資金の費用が上がってしまい苦しい戦いになります。
中国がこけそうなので、中国貿易の大きい豪州とブラジルが苦しんでいますが、チリも同じ様相みたいです。
2) 火力発電所の不認可
カスティージョ、MPX 、EONに続いてプンタ・アルカルデ火力発電所の建設許可が取り消されました。高等裁判所の否認可の判決を受け、最高裁判所に移されますが、電力問題はこの先も見通しがついていません。報道では電気代はこれから上昇するらしい。
それからガソリン価格の上昇が問題化しています。先週、政府の方針でガソリン価格がやや下がったのですが、今週再度上昇。また来週も同じく上がるとかで、サンティアゴの価格は1リットル1000ペソの大台を超える見込み。