(政治)

1) 大決起集会
この月曜日、大集会がありました。政府・与党側の総決起集会です。参加者の誰もが大論争になるだろうと、各自がコメントを準備していったのに、ほとんど発言のチャンスがなかったとぼやいていました。会議は6時間も続いたのですが。
バチェレットは先に内務大臣と大蔵大臣を差し替えましたが、つまり先鋭の二人を保守的な二人に交替させたので、この大集会でバチェレットは政策の方向転換をするのだろうと考えられましたが、優柔不断の彼女は思い切った作戦には出ず、お茶をにごしただけでした。
経団連などが、この政府ではチリの将来はないだろうときついクレーム。労働・税金問題で彼らは政府と向かい合っていますからね。ただ新法案に真っ向から反対と言うのでは無く改正法案の手直しをしたほうが良いと言うスタンスです。
大学教育の無料化問題ではバチェレットの無策ぶりが顕著で方針が定まらず、何度も繰り返し決定が変わるので最後は誰もわからないと言う感じ。
世論調査でバチェレットを支持しないが70%になり、これは調査が開始されて以来最悪の数字とか。大変なことですね。支持は26%でした。 しかし彼女はコメントします。「私の人気がないとマスコミは言うけど、街で会う人は違うことを言いますよ」
そうでしょうね、市民が、大統領に面と向かってあんたやめなさいとは言わないでしょう。
それから二人の大臣を交替させたことを未だに引きずっているようです。一番、信頼していた二人でしたから。
2) 中絶法案
国会の委員会で投票があり可決しました。与党内でもキリスト教民主党が反対していますからもめます。カトリック教会がこの法案を通さないようにと要請していますし。
中絶が全部認められるのでは無く、母体に影響する時とか、暴行されて妊娠した時とかに限られています。この後、本会議で全議員の投票を待ちます。
3) 不正選挙資金問題
もちろん継続中ですが、前内務大臣が2回目の取り調べを受けました。彼は全くやましいことはない、税務局へ圧力をかけたこともないと白を切っています。もう少しすると本当のことが分かってきますよ。
バチェレットの息子夫婦の農地売買の問題も国会の委員会で審査中。それとは別に、検察が必死に捜査を続けており、関連者の関係がかなりはっきりしてきました。彼らはゆっくり眠られませんね。
4) ボリビア問題
モラレス大統領はチリのボリビア領事を批判。その領事はボリビア国内を回って反政府活動を行っているとし、国外追放もありうるとしました。チリ政府は直ちに反応して、チリのボリビア領事も同じ処置を受けるだろうと確認。しかしモラレスは目立つことをやるのが好きですね。