(政治)

1) 厚生大臣のコメント
今週の最大の話題です。マニャリッチ大臣は2008年ころの衛生局サンティアゴ西部地区に何億ペソもの不正があったと報告し、それらの関係者がキリスト教民主党DCに関係しているので不正に取り出された資金は選挙にでも使用されたのではないかとしました。DC党首はこれに真っ向から反発し、同大臣を裁判所に訴え出る準備を整えました。政府は裁判所の結論が出るまで、コメントはしたく無いとしていますが、もちろん大臣の後ろからたきつけているのでしょうね。
もっともどうしてこの時期なのか、もっと以前に報告できたのではないかと言う気もしますが、どうなるか楽しみにしておきます。
同大臣は公共病院にバクテリアが蔓延し、多くの死傷者を出した責任を問われているので、風を変えるためにこの不正使用問題を持ち出したという声もあります。また20数年の長い政権がこうした不正を生む土壌だったという意見もあり、以前にも出ている公共事業省と同じ土壌の問題になるかもしれない。先週のトップ話題だったアリカ市役所の例がありますからね、悲しい実情。

2) 大統領選挙
まだあと2年もありますが、候補者選出には熱が入っています、今週も誰か候補者になるか、それが他のグループの代表と争えばどちらが勝つかと言う世論調査が出ました。結論は今までと同じです。野党側ではバチェレットがダントツ。彼女は与党側の誰と戦っても勝ちます。与党側ではゴルボルン大臣(例の33名生き埋め事故のときの鉱山大臣)がトップの人気。前回話題を集めたマルコ・オミナミはそのころの人気はない。
しかしこの状況が続く限り、野党側にはバチェレット頼み以外には手はなく、与党側では負ける戦いがはっきりしているだけに与党の連結強化より野党側の崩壊を画策するでしょうね。野党のDCは内部でバチェレット派と独自候補派に別れているそうですが。あとまだ2年もありますからね。

3) ツナミ被害の責任
1昨年の2月27日の大地震のとき、ツナミの可能性があったのにそれを適切に通知しなかったため200名近い死者・行方不明が出ました。その責任を問う裁判が来週始ります。国家非常局のトップや陸軍関係者など8名が罪に問われています。もちろん全員が自分は無罪と主張しています。