(政治)

1) 大統領選挙
次の国会議員選挙の与党側の候補者調整が始まりましたが、最初の集会にはキリスト教民主党DCは参加していません。
識者の中にはこのままではDCは解党する、消滅するとの見解が出はじめています。
今週、アリカを訪問したバチェレットはDCは与党連合「新多数」のメンバーだと確認しました。その前の閣僚会議で、大臣は大統領選挙の運動に参加しないよう指示しました(左翼系のギジェルにもDCのゴイッチの支持もしないようにとのことです) 
今週発表の世論調査では候補者の支持数は1位がピニェラ、2位がギジェル、ここまではいつもと同じですが、3位にベアツリス・サンチェスが入りました。彼女はわずか2か月前に出馬することを決めたマスコミ出身の候補者ですが、既存政党から出ていないと言うメリットが市民の間に認識されたわけです。誰に投票しますかと言う質問にピニェラは24%、ギジェルは19%、サンチェスは11%、ゴイッチは2%でした。
ゴイッチは全く伸びません。彼女は「1次選挙で自分が負ければ、決選投票に与党側からギジェルが残ることになるが、DCが彼に投票する条件は国会議員選挙候補者にDCを他党と同等に扱うこと」と嫌味を入れました。
この調子が続けばギジェルが混乱するとは明白です。どうなるかな? 
サンチェス支持の弱小党のメンバーは、「第2次選挙の時、私たちはギジェルに投票するか皆さんは聞いてきますが、もしサンチェスが勝ったとき、新多数の既存政党の皆さんは彼女に投票するかはっきり聞いてください」と強気の発言。
しかし大統領選挙の始まる前から野党のピニェラが勝つと言われる状態は異常ですね。ピニェラ支援者が投票所に行かなければ、結果は変わるが、通常なら彼の勝利はもう決定的とか。
彼を訴えた裁判ですが、検察はバンカード社の件につき、ピニェラの不正行為は認められないとコメントしました。ピニェラのその会社は彼が大統領をしているときに、つまりチリとペルーが領海争いをしているときに、ペルーの漁業会社に投資し、約8百万ドルの利益を上げました。他にも怪しいことはいくつもあるのでしょうね
彼は国会議員の数を減らす、公共運輸システムのトランサンティアゴを廃止するなどアイデアを出し始めました。
ところでバチェレットを支持するが少し増えました。おばちゃん、良かったね。
2) ベネスエラ紛争
反体制のリーダー、ロペスの妻が、彼女は先年、チリを訪問していますが、バチェレットに彼女のベネスエラに関する考えを発表してほしいと依頼しています。チリ政府は、共産党以外は、マデゥロ政権は正常ではないと認識しています。 ピニェラは現政権に強い批判を繰り返しています。