(経済)

1) 欧州危機の拡大
えらいことになっていますね。先週あたり、経済が順調で株式市場が上昇とか言っていたアメリカががた落ちですね。わぁ、私の思っていたとおりですが。しかし欧州の危機はなんだかドイツ降しの風のように見えます。責任をドイツに背負わせようとしていますが、南欧諸国のエラーの責任をドイツが取る必要があるのでしょうか?赤字国としてギリシアポルトガルとか上がっていますが、ニュース解説でこの問題は欧州だけでなく、アジアにもそれは存在し、国が多大の借金を抱えている国として日本がコメントされました。
もちろんこの世界危機その2の開始はチリにも影響しサンティアゴの株式市場は大きなマイナスを示しました。何しろ今年中かかって築いた上げ幅を1週間で全部吐き出しました。本当に不思議ですが、火曜日までは順調で今年の最高記録を書き換えていたのに、水曜日から極端な下降を示しました。チリ独自の経済の動きなんか全く無視されるのが良くわかります。
銅の値段も急激に下がっていますが、おかしいですね。たった1週間で全く違った顔を見せる市場なんて。この混乱状態を喜んでいるグループがこの状況を作り出しているのでしょうね。私らはそいつらにもてあそばれているわけですね。私は株が良くわからないので手を出していませんが、チリでも日本でも株を持っている人の大半は気が狂いそうでしょうね。株を全く持っていない私でも厚生年金の基金が大幅ダウンですからね、他人ごとではありません。

2) チリの命綱の銅の価格が6.7%下がりました。1ポンド3.12ドルです。まだ3ドルを越えているから危機的状況ではありませんが、チリの場合は銅鉱山にしっかり利益を出してもらって、その一部を国庫に差し出してもらうというのが理想ですからね。損がないから良いだろうとは言っておられません。北部の大手銅鉱山コジャワシで労働者が道路の封鎖をして抗議行動を始めました。銅の価格が好調のうちに自分たちの労働条件を上げさせようと言うのでしょうが、銅鉱山の労働者はチリ人とは思えないほどの高待遇を受けていますから、一般国民の共感は得られないでしょうね。
ところで 銅だけでなく石油も下がりましたね。それでも金は今週も値段を上げましたが、需要家の層が違うのかな?

3) 2010年の3月の経済行動指数は地震の影響を受け2.8%のダウン。これは3月としては27年ぶりの低い数字。09年の中盤まで落ち込んだ指数ですが、09年11月から着実に上昇に転じていましたが、やはり地震の影響は大きくマイナス転換を余儀なくされたわけです。また4月の物価上昇率は0.5%になりました。1−4月の合計で1.4%です。さて中銀は公定歩合を引き上げるかな、まだかな?

4) ランチレ
大統領のピニェラは彼が持っていたランチレ航空の株は全部売却しましたが、相変わらずランチレは好調で、今週のニュースはコロンビアの国内線で14路線の運行を始めることになったようです。世界中の航空会社が苦戦しているのにランチリの好調はどこから来るのでしょうか?