(政治)

1) 地震関連の件ですが、最初は復興費用の歳出について。
政府は国会に復興費用の歳出について、その財源を期限付きの増税、鉱山会社へのローヤリティ税、煙草税のアップなどを含むものにしました。与党グループのUDIはこの草案につき、国際競争力を失うなど私たちの考えとは受け入れないものを含んでいると反発しています。しかし政府は、特にピニェラは、このまま冬に突入すれば被災者の反発が大きくなるのは自明で、これ以上政府に反対する層を増やしたくないとする考えがあります。さぁ国会でどう審議されるでしょう

2) それから被災者用の仮設住宅について、これがもめています。政府の発表では目標は45000軒、設置済みは2万軒としていますが、NGO団体の「チリのための家」の発表では13368軒で、目標とは程遠い。さらに既に完成された仮設住宅は発表されていたものより小さいというクレームも出ています。おまけに雨が降ったら雨漏りがしてきたとか・・・。困った話ですね。政府はここで言い合いをしても意味が無い。早く目標達成するよう努力しましょうってコメントしています。

3) 最後に地震のあった2月27日の政府の対応が再度見直されています。テレビでその日の緊急対策室の様子が放映されました。バチェレットがチュウインガムを噛みながら話しているのや、軍隊のトップを呼んで被災地の様子を問いただしてもさっぱり話が進まない様子などが報道されています。誰もが本気で無いようで、見ていて歯がゆい気がしました。

4) ピニェラがはじめて南米首脳会議に出席。今週アルゼンチンで開催された会議に始めてチリの大統領として出席。各国首脳と会談しました。

5) 全く違う話ですが、今回の大統領選挙で何故フレイが負けたかと言う本が出ました。書いたのはフレイのアドバイサーだったチロニですが。厳しくフレイを攻め、他の人のアドバイスを受け付けないようでは大統領候補になる資格はないと切り捨てました。また与党連合の中の混乱については、連合内での候補者選考が適切でなかったため、マルコ・エンリケ・オミナミが浮かび上がり、彼にスポットが当たりフレイが消えたとしています。もっともこれはフレイに魅力が無かったということになりますが。フレイの娘が著者を批判しましたが、当のフレイはその本は読んでいないし、読む気もないとばっさり。(隠れて読むのかな?)

6) トランサンティアゴ
首都サンティアゴ交通機関です。先日、現運輸大臣がこのような赤字垂れ流しの現行計画をよくも前政権は計画実施したものだとコメントしましたが、それに対し前運輸大臣が新聞に投書しました。それによると新交通計画は以前の古いバスを使った大気汚染の元凶のようなシステムを都民の安全と健康を考えた新システムに変えたもの。赤字補填に関しては国会に承認されたもので前政権のみの責任ではないとしています。