(政治)

1) ワールド・カップが始まりました。前大統領のバチェレットは娘と南ア訪問し、選手団を訪問し応援しました。これはニュースになりますよね。ピニェラは被災地で一般市民と試合を楽しみました。チリ代表が勝ち進んでベスト16に入れば、彼も南ア訪問をすることになるでしょうね。それ以上の政治的宣伝はありません。
でも家族と約束していたのでと、金曜日の水害騒ぎがおさまらないうちに南アにバケーションで向った二人の州知事に批判が高まっています。都民が苦しんでいるのにバケーションとは何事かと言うのですが、州知事がいなければ何もできないと言うこともないようですから、まぁそんなに目くじら立てることはないでしょうね。

2) 地震による災害の復興費用について
政府案が国会に提出されましたが、野党側は鉱山会社にかけるロイヤルティの条件がやわらかすぎるとし、その他の案件は承認したのに、前面賛成をしません。
野党は復興開発費が6億ドル必要なら、銅公社(コデルコ)の売り上げの一部を軍隊にまわす現行システムを2年間、復興費用に変えることを承認するとしています。もちろん軍隊と政府は対立するでしょうが。
ピニェラは復興回復費用は早急に必要で国会議員の今一度のお力添えをいただきたいと神妙な顔つき。先に食事会に呼ばれなかったフレイ元大統領(現職の国会議員)は「何とか自分の任期の4年間を赤字を出さずにやろうとする政策が丸見え。そんなせこい復興案に賛成はしかねる、食事にもよばれなかったし」とコメントしていました。

3) ピニェラの100日
彼が政権を握って最初の100日が過ぎました。もちろん彼は良くやっている、あの大地震の復興作業も順調とする声と、すべてが生ぬるく、実施されたことも実際より大げさに発表されるのが通常で、大きな評価は与えられないとする二つの意見が出ています。

4) ピニェラの兄が、内務大臣のヒンスピテルの辞任を要求しました。理由は彼がアルゼンチンの新聞ぺルヒル紙にアジェンデ政権はヒットラーのようなものだったと書いたのを内務大臣が批判したことについて、大臣は私の論文を呼んでから批判したのだろうかとし、文章では「ヒットラーは民主的に選ばれことになっているが、アジェンデが民主的に選ばれたとするのと似ていないだろうか」と揶揄しています。つまり彼は「ヒットラーとアジェンデは同じ」と言っているわけではないらしい。しかし兄ちゃんが弟政権の中核と華々しく論争をするのは何かメリットがあるのかな?

5) アルゼンチン大使に元DCのサルヂバルが任命されました。彼は(当時の与党連合の一部だったDCを飛び出し)新党を結成し、一時は大統領候補にもなった人間ですが、新しい道としてピニェラの元で働くことを選択したもの。