(経済)

1) 不動産バブル
新聞・テレビでチリの不動産バブル問題が繰り返し取り上げられます。中銀だけでなく、各銀行もかなり警戒しています。過去のアメリカや現在のスペインの例が目の前にちらつきまね。今年に入ってチリの不動産の値上がりが急なので警戒するわけです。銀行の貸し出す額が不動産価格の100%なら注意する必要があるが、チリの場合は頭金を納めさせる仕組みなので不渡りの可能性は低いと言うのですが。
チリは2008・09年とかなり経済危機が深刻でしたが、それをしのぎ、その後の大地震も順調に回復しました。銅の価格が堅調なので少なくとも来年は心配ないと言われます。
チリ北部で鉱山会社が各労働者にボーナスを渡していますが、なんと3万ドルほど。車が飛びように売れているらしい!!しかしこの無茶が銅産業にもろに影響しています。生産コストが高すぎて計画実施までに中止になるケースが続出。ルクシックグループの銅鉱山アンツコーヤは2014年に生産開始を予定されていましたが、計画半ばで中断されました。これで中断になった計画は合計6らしい。
ところで日本の貿易赤字は大変ですね。月間でも年間も。赤字の原因は原発が無いから燃料が中心ですよ言われますが、それは全くの嘘で中東からの輸入は今年は減少しています。急増しているのはアジアからで、大半はスマートフォーンなどの機械です。昔は輸出していたものを輸入する国になったわけですね。つまるところ、先はもっと暗いことになります。
訳のわからない株高が続いていますが、そのうち逆転して大損になるでしょう。儲けるのは先に逃げ道を作ってある外人投資家でしょうか。

2) 物価上昇率
12月は0.1−0.2%の上昇が見込まれるとか。通年では1.6%くらいで2003年以来の低い上昇率になる見込み。チリにインフレは今のところありませんね。