(政治)

1) バチェレットの外遊 
今週、彼女はカナダとアメリカを訪問しました。自由貿易協定やパリ条約について話をすると言うのですが、チリのマスコミには彼女の動向がほとんど報道されません。何でかな?    
2) 大統領選挙 
大統領選挙はいつものように盛り上がりません。与党側のギジェルは選挙参謀共産党の若手議員を加え中道から左翼色を濃くしています。
7月2日に予備選挙があります。野党側は全員3名が出て、誰が野党統一候補になるか決めます。与党側はメインの二人、ギジェルとゴイッチは直接に第1次大統領選に出るので、今回は新左翼の2名が出るだけ。
誰が投票に行くのかな、こんな予備選挙に。
3) 警察軍の不祥事
長官のビジャロボスの退任をDC党首で大統領候補のゴイッチが要求。野党陣営は彼を断固として援護するとか。
彼の給料明細書とすべての銀行口座を調べれば正規の給料の他に毎月、不正に入手していた金額が分かるはず。それが見つかれば長官とは言え逮捕拘留するべきでしょうね。
しかし今週末までに逮捕された警官の数は110名。(警察の連絡電話番号が110番ではありません)不正横領の金額は210億ペソになっています。まだ増えそうとか。
4) 検事の行動拘束の解放
政治関連の事件で、派手に活躍していたアリアス検事は、調査中の事件の内容を公開したとかで、上司の指示を遵守しないとの指摘を受け、検察長官からいくつかの事件から手を引くよう命令を受けていました。ところが、今週その指示が取り消され、従来と同じくすべての案件にタッチすることが出来るようになりました。一検事が検察総長に勝ったのか、政府が口出ししたのか分かりませんが、アリアス検事を批判する声が消えたわけです。警察の権威がチリで落ちていますが、検察は今だに国民の信頼を勝ち取っています。