(政治)

1) 議員内の混乱
もういつものことですが、私にとって政治家について考え始めると、信じられない、不愉快、気持ちが悪いと負の方向に考えが流れます。高い給料を取って、自分(味方)のことだけ考えているのではと思ってしまいます。
労働法案でもめて、憲法改正案でもめて、与党内、野党内でもめて、誰が誰の味方で誰のために働いているのかよくわからないほど。
労働法改正について、一部議員が憲法法廷に提訴しました。国会内で十分な議論がなされないと言うことですね。
パナマ文書の問題はまだチリ政界では大問題になっていませんが、そろそろ風が出るでしょう。
2) ツナミ裁判
2010年のチリ大地震で多数の死者が出ましたが、その多くはツナミによるものです。その時の政府、災害対策局、海軍の地震警報組織がツナミが来ると言う警報を一般市民に必要な時に流さなかったので、多くの死者が出たとして、それらの政府関係者を訴える裁判が行われました。地震はもう6年も前のことです。今週、裁判官はこの裁判を続ける必要はないと有罪にする前に、結審を言い渡しました。
被害者側の弁護士は「チリ司法の歴史で最悪の裁判。この戦いには負けたが、戦争が終わったわけではない。上級裁判所に持ち込み、裁判を継続していきます」と闘争維持宣言。
チリは地震国なのに被害が出たときの準備ができていなければ政府の責任、またそれらの被告たちが災害に対応する能力を持っていなかったのなら、彼らを任命したバチェレットの責任でしょうね。
裁判の話ですが、2年前のバルパライソの大火事の件で、裁判所は火事の原因に故意・過失の原因とされる人間はいないとしてこの裁判を閉めるとしました。まだ500家族が自分たちの家を持てなくて困っているそうです。政府の援助はどうなったのかな?
それらと関係ないけど、妻を殺した夫が刑務所に行かない判決が出て問題になっています。その判決の理由として、殺人の原因が妻の不倫によるというわけです。不倫は認められないにせよ、殺人はさらに認められないと私は思いますが。
3) バチェレットの息子夫婦のカバル社問題
バチェレットの大統領府マネージャーのウリアルテがカバル社と怪しい関係がある(あった)とUDI党の議員が訴えましたが、彼女は自分に全く怪しいことは無いと明白に回答。自分のプロでの分野での報告書を作成し、賃金を受け取っただけでそれ以外のことは全くないと。
これを受けてUDI党員は彼女が怪しくないのは分かったがカバル社がおかしいと言うのが分かったとコメント。
カバル社のオーナーのバレロがコメントしていますが、「バチェレットの息子の嫁ナタリアは会社の50%のオーナーだったのに、商売のことは良く知らなかったと法廷で白を切る作戦を取ったのに驚かされた。また、バチェレットの息子が農地購入資金の借り入れを要請するためチリ銀行のトップと面談したのも事実だが、法廷ではバチェレットの息子夫婦を外して自分だけが追及されている状況は不可解」とコメント。 確かにそうですね。但し、彼はバチェレットにこの問題の責任があるとは言っていません。