(一般)

1) 爆弾事件
とうとう3名犯人(容疑者)が逮捕されました。前回の爆弾事件で逮捕者全員が釈放されるという不祥事がありましたから、また今回も裁判所を納得させるだけの証拠があるのか注目されています。しかしその20代の犯人はテレビカメラの前でにこにこ笑っていますから、確かに気合が入っている、もしくは裁判所を全くバカにしているのどちらかですね。どうなるかな?
テロリスト対策として現行の2警察(私服・制服)のほかに秘密警察を組織として運用するアイデアが出ています。地下組織に警察が潜入する仕組みですね。共産党が軍事政権時その組織にひどい目にあわされているので、賛成しないようですが、それが対テロリストには有効という声もあります。

2) エミリア
今週から発足した法律です。エミリアは先日交通事故で無くなった子供の名前。つまり飲酒運転をして人身事故を起こせば、今までのような軽い罰則でなく、確実に刑務所に入ることになります。またひき逃げのように被害者を放置した場合、さらに罰則が加算されます。さっそく第1号の犯人が逮捕されました。いくら政府がテレビなどを通じて宣伝してもチリ人気質は変わらないわけですね。乗るなら飲むな、飲むなら乗るなですよね。
結局、4日間の連休で交通事故の死亡者は32名でした。アカンな。いくら啓蒙しようとしても結果に結びつかない。この週末サンティアゴから郊外に出た車は28万台だったとか。
しかし全般では大きな混乱はなく、この期間の逮捕者は昨年対比で大きく下がりました。ほとんどのチリ人が長い連休を自宅・旅先で楽しみ、大きな問題なく元の場所に戻ったようです。良かったね。

3) 児童生徒数
各国の児童生徒数が発表されましたが、OECD平均では1クラス24名なのにチリは29名。チリより生徒の数が多いのは中国だけで38名。
昔の日本は40名、50名の時もありましたね。私が小学生の時は50名でしたが、それでも多すぎで勉強ができなかったとう言う印象はないです。忘れただけかな?
4) 現金支払機の盗難事件
しかし悲しい現実ですが、チリでは銀行や店舗に置かれた現金支払機の盗難が激増です。この1年間で事故件数が12件から210件へ。現金の入った箱が目の前にあるので、それを何とか車を使って倒す、引きずり出すなどしてから、こじ開けて中の現金を盗むわけですが、これを避けるため支払機を床に密着させる、中の現金が盗まれるときインキでお金を汚すとかいろんな手を使っていても、事件が減少しません。とにかく短い時間に大金が手に入るわけで、犯人グループにとってはウハウハなのでしょう。このため安全性に問題のある場所の機械は取り去られることになり、前年より機械の数が大きく減少し、一般のユーザーに迷惑が掛かっています。機械を探してあちこち歩くというニュースがテレビに出るほど。チリの現状ですね。