(一般)

1) 世紀の強奪
世紀の事件と言われた昨年8月の飛行場での現金輸送車の強盗事件ですでに7人が逮捕されています。さらに今週、首領とされる男が逮捕されました。60億ペソ(12億円)が盗まれたのですが、この男は事件の後、すぐに国外に逃亡し、あちこちの国で贅沢三昧。それをフェースブックで公表していたので警察は彼を追跡し、チリに戻ってから逮捕になりました。彼の自宅などから6千万ペソ(被害額の1%)が見つかっていますが、残りは?
専門家の意見で、この種の犯罪では最大10年の懲役。したがって出所後、隠した金を使って余生を楽しむ作戦だろうとか。
2) アルコール
OECDの調査ですが、加盟34か国中、チリは年間のアルコール消費は一人当たり9.8L(平均は9.1L)と18位。日本より上にいます。不思議なのは女性の場合、高学歴ほど酒を飲み、男性の場合、低学歴ほど酒を飲むとか。なんでかな?
専門家の意見ではアルコールは病気・事故(たとえば飲酒運転)に影響し世界のGDPに悪影響しているとか。たばこ・アルコール・麻薬は身体に悪いと分かっていても人類はそれをやめられないわけですね。
3) 学生デモで死者
全国各地で高等教育の無償化を実施せよなどと訴える学生デモが行われましたが、バルパライソのデモで銃弾により2名の学生が死亡しました。二人とも共産党員でした。 
バチェレットは許されない犯罪だとコメント。銃撃の犯人とみられる青年が逮捕されました。 
その二人は一般の家の壁に宣伝を落書きしており、それを家主が警告したのではと見られています。
学生デモの最後はいつも略奪・乱暴の事件が起きているわけで、警察のコントロールはどうなっているのかな?
4) 北部の大水害
もちろんまだ正常化は終わっていませんが、ニュースに出た男性は「チャニャラールに40年住んで、やっと一軒家を手に入れたら、3月25日の水害で家が流されてしまった。政府から雀の涙の120万ペソの見舞金をもらった。それから簡易住宅(24M2)の手続きをしているが 、それが完成するまでの間、貸し部屋に住む必要がある。政府から15万ペソの援助が出るが、ここでは最低25万ペソ出さないと部屋は借りれない。つまりまだ避難場所から出ていくことが出来ない」
大変ですね。水道もほとんど正常化していないらしい。それでも近辺の人は、鉱山をはじめ仕事が始まり、頑張って生活し始めたとか。
噴火の続く南部のカルブコ火山の一帯で大雨になり、かなり被害が出ています。運の悪いときは悪いことが重なるわけですね。
5) マプチェの襲撃が後を絶たず、今週も機械類の破壊・放火が行われました。現場にパンフレットが置かれています。
しかし政府はこれに対する手を持っていません。テロ行為に対応する保険を準備すると政府は言っていますが。
6) 夏時間
新聞の投書に「これだけ大規模な内閣改造をしたのだから、次は夏時間の変更をしていただきたい」とありました。私と同じ考えのチリ人がたくさんいるわけですね。