(経済)

1) 大蔵大臣の変更
民主化してから現在は6代目の大統領ですが、今まではほかの大臣の入れ替えはあっても大蔵大臣だけは大統領と同じ4年間の任期を完了していました。しかし今回は違いました。前大臣は経済成長率などで低い数字しか上げられず、税制改正時などでも、これが経済停滞の原因になることはないと確言しましたが、実際は国内・海外投資が減少しました。
こうした悪循環が彼の責任として更迭されたもの。彼は首になるとは夢にも思っていなかったとコメントしています。 
鉱山関連の海外投資は以前は次の10年間で千億ドル実施されるとなっていましたが、それがなんと30%も下がりました。これはエレルギー問題と人件費がカギになっています。
大蔵大臣が更迭された翌日サンティアゴの株式市場は今年度の最高値の記録を作りました。株って雰囲気で動くこともあるわけですね。
社民党の新大臣バルデスはどうチリを動かすのかな?彼はIMFなどで働いた経験があります。
今週の関係者会議で、公共事業をさらに増加できるか、民間の投資をどうチリ市場に導入するかが話し合われました。
彼は経済活動を活発化させることを念頭に置いていますが、新労働法に関し新労働大臣ともめているとか。スト権を持って経営者と対決しようとする労働組合連盟を援助するかストップをかけるかと言うことでしょうか。
2) 輸出の減少
チリの経済の停滞の一つの指数がこの輸出の減少です。FOBベースで2014年は前年より1%マイナスになっています。銅価格の下落もその要因の一つでしょうが。
ところで銅の価格が今年度最高の1ポンド2.92ドルまで上がり、もしかすると3ドルのラインを超えるかも。つまりチリペソも強くなり1ドル595ペソまで行きました。
1ドルが600ペソ、120円なら1円は5ペソですね。これは妥当な為替レートだと思います。