(政治)

1) バチェレットに逆風
仲良しおばさん、気さくなばあちゃんとかのイメージで売り込んできた彼女ですが、世論調査でとうとう支持する層が50%を切りました。(支持49%、拒否41%)
彼女が掲げる2大目標(税制改革と教育改革)のいずれもが市民の過半数の支持を受けていません。
バチェレット第2次政権が始まって6か月たちました。そろそろ内閣改造かなとの見方も出ています。
ところで世界の競争力ランキングが発表されましたが、チリは参加の144か国中、33位になっています。他のラテンアメリカ諸国のずっと上を歩いています。問題点として教育、技術の近代化、労働コストの高さなどが指摘されています。
バチェレット政権になってから、左翼側と中道のDCが上手くいかないと何度も報道されましたが、今週、DCのフレイ元大統領の追悼式にその息子で同じくDC党から大統領になったフレイ息子が演説し、「私たちは全員バチェレット大統領のそばを離れない。彼女の支持は全党挙げてのものだ」と強調。先日バチェレットを批判した社会党系のラゴス元大統領は先約があってと出席を拒否。しかし政治家はカメレオンみたいにすぐに顔の色を変えますね。

2) 国会議事堂問題
サンティアゴからバルパライソに国会が移転してもう20年以上たちますが、あっと驚く大事件がありました。建物が建設される前に関係機関に許可を願い出て、工事が終わった後、完成を報告し承認を得ることになっています。ところが議事堂は未だにバルパライソ市役所に工事終了報告が出されていなかったのです。そんなバナナ。もちろん国会は罰金を支払うことになりますが、よくそんなバカなことがあったもの。恥さらしですね。