(政治)

1) 大統領の交替
11日の日曜日、大統領の交替があり。バルパライソの国会議事堂でピニェラの新大統領の就任式と各閣僚の承認式が行われました。以前はテレビの実況を興味深く見ましたが、最近はいつも同じで・・・と厭きました。
しかし今回のバチェレット政権は見るものが少ないですね。憲法改正とか、教育の無償化とか軍人刑務所の閉鎖とか、大中小の問題で全く結論が出ていません。その刑務所閉鎖については彼女は最後まで刑務所を閉めますと言っていたけど、実行されず、それを聞かれた新法務大臣は「全くそんなことは考えていません」
野党連合(昨日までは与党でしたが)の「新多数」は継続するのか崩壊するのか分かりません。共産党新左翼は希望はあると張り切っていますが、大統領を二人も出したキリスト教民主党DCはそこに残るのかピニェラの国民改革党RNに接近するのかはっきりしません。
所で大統領に就任する前にピニェラは自分の持つ企業の権利をすべて凍結し、大統領職に就いている間はそれらの営業に全く関与しないことを発表しました。ピニェラ家族は12億ドルほどの資産を所有しているとか。
外国から多くの首脳がこの式典に参加しましたが、あまりチリのマスコミには報道されませんでした。チリと国際法廷で争っているボリビアのモラレス大統領はカメラの前でチリと衝突するのがボリビアの目的ではないと下手に出ました。
スペインの前皇帝が来ましたが、杖を突いてヨレヨレで、アフリカで野獣を殺して世界に嫌われた男の現状は惨めでした。
2) チリ国会議員の入国をキュ―バが禁止
チリの国会議員がキューバを訪問したところ、同国から入国を禁止され、チリに戻らざるを得なくなりました。二人の国会議員は与党UDIと野党側DCが一人ずつ。訪問理由は死去したキューバの野党側の代表の追悼式典に参列する為でした。
チリの外務大臣ムニョスは(今日から前大臣ですが)チリ駐在のキューバ大使を呼び両国の関係に悪影響を与えると注意しました。