(経済)

1) チリペソの下落
今週は1ドル591ペソで終了。600ペソが目前ですね。そんなにアメリカ経済が好調・堅調とは思えないのですが。円も弱くなりました。
さて中国はペルーを世界第2の銅生産国にするため200億ドルの投資をするらしい。2016年には120万トンの生産が見込まれ、世界2位は確実とか。別に中国にすり寄れとは言わないが、チリの場合、エネルギー問題、人件費など基本的な問題があり、それに今回の新税法がとどめを刺したわけですね。外国からの投資がなければこの先は苦しい。
バチェレットは現在の経済停滞は2012年に始まっているから責任はピニェラにあるとしていますが、野党側は明確な経済停滞が起こり始めたのは新税法を打ち出してからと責任をバチェレットに戻しています。
コデルコ銅公社が今年度に国庫に納入した金額は2013年より27%低く2009年以来の最低になっています。もっとも同社幹部は責任を銅価格の低下のためとしています。今週は銅価格はポンドあたり3.17ドルとやや低めで締めました。
これだけイラクなどの中東問題が拡大し、ウクライナ問題も先鋭化してきているのに原油の価格は上がりませんね。何でかな?バリル120ドルくらいになってもおかしくないのにまだ90ドル台ですね。
2) 水利権
チリは諸外国に比較して水利権の問題がはっきりしていると言われますが、国会で水利権について一層明確にするための論議が始まります。水の取得権利(ロイヤリティ)、その水利権の年限は最高30年、水採取量の調査権、違反金の設定、氷河の水の運用などが討論されるとか。