(一般)

1) 9月が目前
毎年書いていますが、チリでは8月の終わりに老人がお祝いをします。厳しい冬が終わり、もう1年生き延びれると。 9月は愛国記念の月。風が出てくるので公園でタコを
上げ、家族とアサード(焼肉)を楽しみます。集まりがあるとまずクエッカを踊る。それがチリの9月です。
貧乏人も無理をして肉を買いますが、もう肉の価格が上がっています、スーパーマケットで肉の値段が先週より高いと売り手にコメントすると肩をすくめて「上部の作戦ですよ」。そうでしょうね。
2) 飛行場の大金強奪事件
先日、サンティアゴの飛行場で現金輸送車が飛行機に積み込もうとした60億ペソが強奪された事件で、その大金の輸送を事前に知っていたのは約10名と言うことが分かりました。その人々の周りを調べる調査はもう開始済みとか。
今週、ある自動車会社で現金で3台の軽4輪車を買おうとした人間を警察が取り調べた由。その人間は南部でトラックを販売してその金で新車を買おうとしたことが確認されたので釈放されました。もう現金で高額のものを買おうとすると警官が疑って近寄ってくるのかな?

3) サンティアゴの地下鉄
サンティアゴの公共運輸システムのトランサンティアゴラゴス大統領の時に考えられ、第1次バチェレット政権が幕を開けました。最初の1週間、最悪のスタートで交通渋滞・遅延が続き、労働者の怒りが爆発。運輸大臣の更迭で、バチェレットは何とか逃げました。
このシステムの中心は地下鉄ですが、そのうちの第1号線はなんと世界3大の混雑度とか。東京、メキシコそしてサンティアゴです。これを若干でも良くするため、1号線に並行してもう一つ線路を敷くとか、バスでメトロと同じルートを走らせるなどが考えられています。確かにラッシュアワーのメトロに乗ると自分のおりたい駅で外に出られないことがあります。
それからシステム自体が赤字が続いています。それはバスに乗る時、カードを機械に当てて支払う必要がありますが、それをしないで無料で乗り込む人が多く、20%とか言われますが、それが大きく経営に影響しています。何年たっても無賃乗車の人の数が減少しません。必要な手段は簡単です。現在の検査官の数は増やす必要はありません。現在は不正が発見されればその乗客は罰金を科せられるわけですが、その不正乗客の搭乗を認めた運転手に罰則はなし。これを乗客と運転手の両方を罰則することにすれば、どの運転手もこれから眼の色を変えて不正乗客を認めなくなります。こんな簡単な事をチリの運輸省の人間は思いつかんのかな?
もうすぐ運賃が上がりそうです。10ペソほどですが。