(一般)

1) 空軍関係
先年、フアン・フェルナンデス島に空軍の飛行機が着陸に失敗、海に墜落して多くの犠牲者を出しました。パイロットの責任という結論になっていましたが、今回、空軍関係者数名が起訴されました。乗客の数を規則以上に増やしたので、そのため重量の関係から戻りの燃料を積めなかった。つまり強風などの着陸に問題があっても強硬に着陸するしかなかった。つまり飛行条件が正常でないにも関わらず、それを訂正しないで空軍首脳が飛行許可を出したとされています。
それから現大統領の父親バチェレットは空軍の司令官でしたが、軍事革命に賛成しなかったので空軍施設の中で拷問され、それが原因で死亡しました。その暴行関係者が2名起訴されました。その事件から40年もたっていますが、いまだにこうした事件が出てきて、問題になるわけですね。チリの4軍(陸海空に警察軍)はどういう反応を示すのかな?こんなニュースを聞くとバチェレットはおちおち眠られませんね。
2) サンティアゴのメトロ
先日サンティアゴの地下鉄が大きな問題を起こしましたが、世界の統計ではチリのそれは安全な方に入っています。事故の多い欧州のロンドンやパリのそれが30回起こす間に、サンティゴアはわずか2回。15分の1ですね。
これは欧州の古い車は製造してから数十年(一番古い車両は90年の老朽車)ですが、チリではまだ30数年のものが最古とか。最も30年を超えると部品が少なくなって入手困難になるとか。    
2013年の統計ですが、国営企業でメトロはコデルコ銅公社に次いで高い投資を受けています。1年間に2390億ペソとか。すごい額ですね。しかしこの事故を契機に新路線の建設を危ぶむ声が大きくなってきています。
メトロの事故の時に多くの乗客を運んだ乗り合いタクシーがチリ全国でストを実施しました。ガソリン価格、ガソリン税などの問題をクレームしていますが、全車両の40%がストに同調し、主要道路を封鎖して渋滞を起こしました。まだ問題は続きそうです。そのガソリン価格は今週70ペソ近く下落。これは MEPCOと呼ばれる価格安定システムを無視して価格を変更したことになります。政府の国民へのすり寄り作戦。