(政治)

1) バチェレット動向
火事の厳しい第8州の被災地を訪問し、被災者に小切手を渡しました。一人(一家族かな)一百万ペソとか。20万円と言う感じですね。テレビのニュースを見ましたが、最初の集合場所には5分ほどしかいませんでした。被災者をはげますだけの愛想笑いと言う雰囲気です。仕事で来ていると言う感じ。おばちゃんらしい。
と言うのは彼女は問題を抱えています。ブラジルの雑誌に、そこは汚職の巣みたいな国ですが、その企業主がチリのバチェレットの選挙に自分も協力したと言っています。ペルーの前大統領のトレドはその汚い金をブラジル企業から多額に受け取っていたことが暴露されていますね。
もちろん彼女はそんな人は知りません。私の選挙資金は全て正当なもので選挙管理委員会に報告済みと回答。チリでは外国に住むチリ人からの援助は合法ですが、外人からの選挙資金援助は違法です。同じことを大統領候補だったMEOマルコ・エンリケ・オミナミも言っていますが、怪しい風が出たので前回の人気は消え去りました。バチェレットも怪しい風が出てきました。
勿論息子の嫁のカバル社事件もかなりバチェレットにとって逆風になっています。
国内のSQMソキミチ関連で3名の怪しい国会議員の名が出ましたが、右と左です。つまり政治家は左翼も右翼も同じと言うことですね。
サンティアゴの公共運輸システムのトランサンティアゴはそれが開始された2009年から過去8年で52億ドル近くを浪費しました。それ以前の経費が安かった黄色バスシステムが続いていれば、バス代は550ペソとか。現在の基本のバス代は640ペソですが、政府の援助がなければ1000ペソになるらしい。3分の1の乗客がバス代を払わないのがその一因ですが、バチェレットは打つ手がありません。
それだけあると公共病院で有名なソテロ・デル・リオ病院クラスを建設する費用の10カ所分になるとか。バチェレットは公約の病院建設を進めていませんが、その理由の一つがバス・地下鉄の運営をうまく出来ないからですね。
2) 大統領候補
始めて与党側の候補のギジェルが野党側の候補ピニェラをしのぎました。今週発表の人気投票でわずかの差ですが、初めてギジェルがトップに立ちました。4か月前には彼は候補者の中に入ってなかったのですが。
与党側のラゴス元大統領はピニェラが大統領に返り咲けばチリは古い昔に戻ってしまうと批判するコメント。それならピニェラより古い大統領の彼が勝っても同じでしょう?何を考えているのかなこの老人は。
(経済)
1) 私企業が経営をしやすい国のランキング
フォーブス社の発表で、税金・汚職・技術などの分野の比較を139か国に当てはめるとスウェーデンニュージーランド香港が上位になりました。チリはいつものようにラテンアメリカ諸国でトップの36位。その下の37位は日本でした。 こんなランクに意味があるのか分かりませんが。
2) 銅の価格
中国の金利が上がったのが原因とかで今週の価格は先週より少し下がってポンド当たり2.65ドルでした。下がった理由がやや不可解ですが、専門家の意見です。
為替はチリペソは強く1ドル642ペソになっています。
世界最大級の銅鉱山エスコンディーダの労組がストに入りそうですが、スト突入なると銅価格は急上昇し3ドルまで上がると予想されています。前回、2006年の同鉱山のストの時は25日間ストが継続したらしい。