(経済)

1) 銅価格は3.2ドルでした。為替は1ドル591ペソとこの3年間で一番低いところに来ました。チリ・ペソが強くなってきているわけです。
さて銅ほどの重要性は有りませんが、次世代として取り上げられるのがリチウムです。コチルコ・チリ銅協会の発表ですが、2003年に6500万ドルだったリチウムの輸出は2017年には6億8千万ドルに急上昇。今年の1月は8千4百万ドルですから年間の輸出額の大幅増は今年も間違いないとか。
そして2021年はなんと14億7千万ドルが見込まれています。もっともその予想が当たっても銅の輸出額の10分の1にも到達しません。
その年2021年の予想生産量はLCEで14.7万トン。大手の2社、ソキミチとアルべマルレが全生産の40%ほどを占めるとか。この先、中小のマインがどんどん出てくるでしょうね。但し価格はこの先やや減少するだろうと見られています。日本の会社も参入するかな?
チリは世界で最もリチウム埋蔵量を誇る国の一つです。電気自動車のバッテリーに使われるのが最大の用途ですね。
2) 経済成長
このバチェレット政権の4年間はチリ経済は低迷しましたが、チリ全土が同じような動きをしたのではなく、各地で独自の動きを見せました。2017年の数字ですが北部は停滞、南部は飛躍と言う感じです。今まで銅の鉱山のあるチリ北部がチリ発展の基礎になっていましたが、昨年はそれが大きく変わりました。
昨年経済成長率が一番高かったのはプンタ・アレナスの第12州で11%、次いでバルディビアの第15州の6%でした。逆に下がったのは最悪がコピアポのある第3州でマイナス5%、その次はコジャイケの第11州でマイナス3%でした。首都圏は平均よりは少し上の発展をとげました