(経済)

1) 貿易収支
2016年は輸入も輸出も前年を下回っていました。輸入は553億ドルで5.8%ダウン。輸出は600億ドルで3.7%減少。この結果貿易収支は47億ドルの黒字になりました。輸出の46%は銅で、チリが銅依存から抜け出せないことが明白です。
2) 銅の動き
コチルコの発表で今年度の銅価格はポンドあたり2.4ドルから2.6ドルになるだろうとの見通しが発表されました。但し、この先の銅価格の上昇が見込めないことから、チリの銅生産は、かなりの間、ほとんど増加することはないとしています。
トランプ効果で中国が銅の購入を抑えれば、チリに取っては厳しい試練になりそうですね。今週はポンド当たり2.6ドルとかなりの数字で終わっています。
チリはアメリカの中で3番目にガソリン価格が高い国です。ウルグアイ、ブラジルそしてチリ。チリペソで比較すると1リットルでウルグアイは1050ペソ、チリは760ペソ、メキシコは550ペソ、アメリカは450ペソ、ベネスエラは7ペソです。
アメリカは産油国だから安いのは分かるけど、他の国よりチリが高いのは税金が多いからですね。チリ政府はそれをうまく活用してほしいもの。
チリの昨年の物価上昇率は2.7%で、これはラテンアメリカで一番低い数字でした。アルゼンチンは41%だったとか。厳しい。
3) 労働者の生産力
労働者一人当たりの国民総生産額を比較するとはチリはアメリカの46%とか。そういう比較に意味があるのかよくわかりませんが、1990年は30%だったので少しは良くなっているとか。アメリカの労働者がチリより良く働くとは思えませんが・・・。