(政治)

1) 与党の国民改革党RNの分裂の危機
同党の大統領候補だったアラマンと今回の議院選挙で当選したオサンドンがピニェラ攻撃を続けていますが、政府内でこれに対抗して大臣級の人間がRN党から離脱する動きを見せています。RN幹部はその不調和音を抑える気はない様子。もちろんそれは次の2017年大統領選挙を見た動きなのだろうが、RNから離脱する人間は新党結成に向かうかもしれないとか。RN党党首は大統領選挙の敗因は政府ではなく、もう一つの与党UDI党の責任だとコメントし始めましたが、UDIはRNの内部危機のガス抜きだろうと冷たい反応。関係者以外にはどっちでも良いことかな? 
バチェレットはマスコミから急に姿を消し、別荘で休養中。共産党の若手バジェホはキューバは民主主義の国とコメントしましたが、彼らの目には北朝鮮キューバも立派な国になるわけですね。
2) 国際関係
ペルーとの領海関連の裁判がもう少しで判決が出ます。それを受けるかどうか国民投票で聞くべきだと言う声があります。ピニェラは裁判の結果は厳粛に受けとると発表していますが、判決がチリの一方的な勝利にならない限り、こうした声が出てくるのは当然でしょう。
来年の各国の政治情勢ですが、極端に不安定から極端に安定の5段階に分けるとアメリカで「最も安定している」のはアメリカ、カナダ、コスタリカ、チリ、ウルグアイの5カ国とか。「極端に危ない国」はべネスエラ、ボリビアとアルゼンチンの3国。このグループにチリが近寄る必要はありませんね。「かなり危ない」はブラジル、ペルー、メキシコなど数カ国。素人の私が分析しても同じような結果になるのが不思議。誰の目にも状況は鮮やかと言うことでしょうね。
日本の靖国訪問問題がチリのメディアで大きく報道されています。戦没者の慰霊とか二度と戦いは起しませんと言うのが目的なら靖国神社以外にも戦死者の祀られている場所があるわけで、靖国訪問は政治的理由があるのでしょうね。