(政治)

1) 大統領選挙後の政治
与党側は壊滅状態です。敗戦の責任は誰かを問うのが中心ですが、与党再編成になるまえに大解体が起こるかも。
与党側から反ピニェラの声が高まっています。ニュニョア区長なんか、二度と彼には投票しないと公言。UDIの元党首ノボアはピニェラが反ピノチェット色を出してしまったので、軍関係者などのマテイ離れが進んだしまったと苦渋の顔。 大統領候補だったアラマンはピニェラの所為で今回負けたと発表。大統領府がこれは単に現政権の足を引っ張る行為だと苦言を呈しても、彼は懲りずに批判を続けています。
もっとも外から見ているとUDIとRN党が全くかみ合わず、友党なのか対立党なのかわからない状態で、さらに自分たちの政府を批判していれば選挙に勝てるわけがない。  
RN党員のホルバック議員はとうとうRN党から離脱を宣言。これで与党側の議員がまた減り、バチェレット陣営の運営が一段とやりやすくなりました。何でも彼以外にも離党する議員が出てくるとか。 
しかし選挙に勝った野党側も一枚岩ではありません。キリスト教民主党DCとあの北朝鮮を援護するチリ共産党は政権が始まる前からもめ続け。
隣国の大統領モラレスは、バチェレットが社会党員と言うなら、自分たちの組織に加わるべしと誘っていますが、彼らのグループとはべネスエラ、キューバが中心でそのほかにエクアドルニカラグアの左翼国連合。彼らの言う左翼が何を意味するのか良くわかりませんが、チリ共産党が主張しているのと同じです。そんなレベルにバチェレットは引きずられるのかな?
憲法改正をしてアジェンデの時代に戻そうとするのはどう考えてもリーゾナブルではないですよね。
バチェレットは南部の別荘に入り、組閣人事を考えているとか。国会でも自派が多数ですから怖いものなしです。ただ学生が教育の無償化を巡って政府と対立するのは目に見えていますから、組閣で一番問題は教育大臣でしょうね。
2) 大統領選挙の候補者の推薦人問題
二人の候補者に疑いが掛かっていますが、推薦人のサインが当の本人のものか捜査が入っています。これが全く本人のものでないとなれば、候補者、その参謀などは虚偽の申請を行ったとして逮捕者がかなりでそうです。