(政治)

1) 大地震
マスコミで大地震と報道されましたが、先の予備選挙で勝った政府側の統一候補者ロンゲイラが神経症とかで候補者を辞任。選挙まであと4ヶ月の段階で政府側の候補者はいなくなりました。もちろん与党側は大混乱です。
これからの可能性として、先の予備選挙で惜敗したRN党のアラマンを起用する、勝利したUDI党から労働大臣マテイを推す、両党が合意に達しなければ、独自に候補者を出すなどがあるらしい。もちろん両党が独自に候補者を出せば、野党統一候補バチェレットに軽く一蹴されること間違いなし。
しかし病気や怪我で辞任はありえるかもしれませんが、30年にわたって政治活動をしてきた人間が、ちょっと落ち込んでいますので大統領候補を辞めますと言いますか?
なんか他の理由があるのでは?
UDIの前候補者ゴルボルンはカリブの国に隠し財産があったので飛ばされましたが、ロンゲイラも人には言えない秘密を握られて消されたのでは。確かに政治の世界は一瞬先は闇ですね。 
ピニェラ大統領はRN党出身ですが、この問題が起こるとRNではなく友党UDIのマテイを有力候補者と推しました。もちろんこれは彼とRN党首の確執から来るのでしょうね。
マテイの父親は先の軍事政権時、大統領になったピノチェットを補佐して空軍のトップとして政権を担って働いています。前バチェレット大統領の父親は空軍内の確執から殺されていますが、マテイの父親がそれに関連していたという噂もあります。その問題の二人の娘が、次の大統領候補になるかもしれないわけですね。因縁の対決。
ところで、かなり前の話ですが、そのマテイはピニェラを公けに批判した時期があり、二人は憎みあっていたのですが、今その二人が助け合うのは、「先のことは分からない」と言う結論になりそうです。
しかしRNの候補者(アラマンかその他か)とUDIの候補者(マテイに決定)が再選挙をするなら、何故前回の予備選挙が必要だったのかと言うことになります。政府が高い費用を負担して意味のない選挙を実施させるなんて。
2)べネスエラの前大統領候補エンリケ・カプリレスがチリ訪問しピニェラをはじめ左右の政治家と面談しました。ただバチェレットは時間がないと拒否したらしい。左右の思想の違いからかな?
べネスエラは先に死去したチャべスの時代から反米思想を明確にしていますから、それに反抗するカプリレスをどう扱うか苦しむのかな?