(経済)

1) アメリカの動き
FRBがQE3の緩和縮小を発表しましたが、チリにそれがどう影響するか話題になっています。
一般的にはペソが対ドルで落ちて現行の530ペソから1ドル550ペソまで行くかもしれないとされています。チリでは株高の話はあまりありません。今週も低いレベルのまま。
つまり輸入品の価格が上がるだろうとか、海外旅行が高くなって行きづらくなるとされています。

さて今まで4週間、値上がりを続けていたガソリン価格が今週、下がりました。原油価格は少し上がって100ドル近くになっているのに?
いつも同じことを書いていますが、来年になってまた上がるなら、今週下げないで来年もしばらくの間、値段をキープする方が国民の間では喜ばれるはずなのですが、チリ政府のやり方が理解できないな。
金価格が3年ぶりの低いレベルになりましたが、銅の価格は納得のできるポンドあたり3.3ドルでした。良かったね。
2) エネルギー問題
これは次の政府の命運を握っている問題とさえいえそうですが、今週、発電グループの会社と政府の面談がモネダ宮殿でありました。結果はあまり明白ではないですが、それはうまくいかなかったからでしょうね。
アイセンのダムや投資方針などについて話し合われたとか。
自然破壊、大気汚染が問題条件でしょうが、近い将来に現在よりも多量の電力が必要です。従って水力発電の場合は自然破壊、火力発電の場合は大気汚染、風力や太陽光発電の場合はそのシステムの有効性が問われるわけですね。チリでは原子力は今のところ発電システムとして考慮されていません。
ブラジルの企業がチリでの水力発電に興味を示していると報道されましたが、日本企業も虎視眈々でしょうね。
火力発電所の場合、来週の月曜日23日までに自然保護局に発電モニターシステムの証明書を提出する必要がありますが、ほとんどのところで遅れているので、30以上もある火力発電所は罰金を科せられると見られています。政府が今までのように簡単に大気汚染を認めなくなったのと、証明書を発行する組織が限られ、一時に多数の証明書を準備できないからとか言われています。