(政治)

1) バチェレット動向
今週はガラパゴス島を訪問し、エクアドル政府要人と面談。大統領府のブログではバチェレットはエクアドルガラパゴス諸島に使っている政策を学び、良いところをイースタ−島アの統治に使わせてもらいたいとコメントしたとか。テレビや新聞には全く報道されませんが。
9月にプロテスタントの集まりに参加したバチェレットは中絶法案関連で信者から罵倒されました。今週、彼らの総会に招待された彼女はそれに参加せず、大統領宮殿でプロテスタントの祝日を実施しましたが、問題を起こした彼らの代表は外しました。憎み合っているのかな。
現在の彼女の一番大事な仕事は開所式に出席することとか。毎週、チリの北から南まで訪問し、幼稚園、学校、簡易住宅、道路のバイパスなどのオープンを祝う式典であいさつすることです。

2) 大統領選挙
あと2週間に選挙は迫っていますが、全く盛り上がりません。ピニェラが勝つのが決まっているからかな?
テレビの各候補の宣伝ビデオの中で、目を引いたのは
(1) ゴイッチ(DC)が「現行の漁業法は大手漁業会社の為に作られたもので、そこから多額の金が政治家に流れ込んでいる。そのころの大臣がこれに関連して裁判になっているのがその例。これはピニェラ政権の時の話だ」
(2) エンリケ(PRO)は与党候補のギジェルに「2回前の大統領選挙(ピニェラ対フレイ)の時に、あなたはピニェラに投票している。それを今、彼が大統領になればチリは間違った方向に向かうと言うのはお笑いごと」と詰め寄りました。              
各候補者は自分の政府の計画を発表していますが、ピニェラが一番はっきりと明細を提示しています。しかし与党側代表のギジェルは第1次選挙が終わってから、決選投票の前に発表するとして問題になっています。与党各党からもそれはおかしいのではと疑問視されるほど。このため予定をかえて来週、政策を発表するとか。惨めですね。
3) 政治家の不正                        
  不正献金で多くの政治家・議員が起訴されていますが、今週、初めて最右翼UDI党の議員モレイラが裁判中は議員資格を失うことになりました。最高裁でなんと9対8と言う接戦結果で一時失職です。
彼は銀行から全く実施していない仕事をしたことにして、つまり架空の領収書で金を受け取りそれを選挙資金にしていました。自分は無罪だと言い張っていますが、これで裁判所もじっくり判断できますね。
他に数名の議員が同じような疑いを持たれています。