(政治)

1) 与党問題
彼らは今は与党ですが、3月から野党になるわけですね。最右翼のUDI党は今回の選挙で一番議席を失った党で、党の首脳部に統率力がなかったのか、政策が悪かったのか討論されています。結党以来30年も立てば、最右翼として、同性間結婚など今まで頭から反対してきたことを見直す必要があるのではと問われています。党のトップに若手をもっと起用するとかも問題ですね。
もう一つのRN党はピニェラ側と反ピニェラの争いの様子。ピニェラは次の大統領選挙に候補者になるつもりなので、今回の選挙の敗因は現職大統領(自分のことですが)にも政府にもないとしたいわけ。党の中で右翼中心思想から脱出して中道路線を選択し、キリスト教民主党と組むアイデアもある由。
2) ペルーとの領海問題
今月末にハーグ国際法廷で最終判決が出ますが、次の火曜日にピニェラはバチェレットをモネダ宮殿に招き、政府としてどう対応するか話し合うらしい。一部のチリ領海をペルーが横取りすることになれば、大人しく受諾はできないのでしょうか。今までは両国政府とも判決には従うと謙虚でしたが。

3) ピニェラの動向
もう政権最後の日が近いので各地をお別れ訪問するらしい。その皮切りに南極を訪問し新しいチリの基地をオープンしました。最初に南極とは彼らしい。
もっとも彼だけではないですね、大臣、次官級の人間はほとんどすべて職を失うわけで、次の仕事として私企業に移る、大学で講師、また商売を始める、政治家を目指して党組織に入るなどが言われています。