(政治)

1) 大統領予備選挙
6月30日の予備選挙まであと1週間に近づきました。
選挙管理委員会のネットに入ると、各自がどこで投票しなければいけないか分かります。私の場合は前回と同じく歩いて半時間の学校です。また投票立会人になっているかもそれで調べられます。投票は自由ですが、立会人は強制で、その日、その場所にいなければ多額の罰金が課せられます。
しかし何故、予備選挙を国がやる必要があるのか分かりません。野党側の4人の候補者から一人を選ぶのは野党側に任せればよいのではないですか?社会党でもどこでも本部や支部を会場にして、彼らが4人の中から自分たちの旗を担ぐ一人の候補者を選べば済むことです。違うかな?
さてバチェレットが教育などの改革に多額の費用がかかるので、税制を改革してそのための資金を調えるとしました。その一つで法人税の上限を現行の20%から25%に上げる由。もちろん、各方面から大きな声(大半は批判)が出ています。以前から言われている、政権の左翼化で外国投資の減少、失業者が増大するがその心配の中心テーマ。もっとも世界各地に25%より高い税率の国があると言う声もあります。
バチェレットはどうせ選挙に勝つだろうから、当選後に発表するより、最初から公明正大に税金の値上げを謳ったほうが有利と見たのでしょうね。もっとも彼女がアメリカで仕事をしていた頃は、彼女に投票するとした人が60%以上いましたが、こうして現実の候補者になると支持者は40%に下がりました。彼女が11月の大統領選挙に勝つ可能性は高いが、圧勝すると思われたころからは明らかに風が変わっています。
野党側の候補者は、彼らが政権を握っていた4代の間、選挙方式を変えなかったし、貧富の差を縮めることにも成功しなかったと問い詰められると今までと同じことはしませんといいます。バチェレットも過去の失敗の責任は口にしません。
ところで、その予備選挙の投票所は多くが学校ですが、最近の学生運動で、占拠されているところが多くあります。問題になっているのは、その占拠を警察を入れて実力排除するのか、投票所を他に変更するかです。
学生側は全く譲歩する気配はなく、教育の無償化のためにさらに労働者と連結してデモを継続するとしています。
2) マニャリッチ厚生大臣
彼が国会議員を薬品会社のロビーと批判してから、混乱が継続中ですが、彼が公式に謝罪しないかぎり、国会で厚生省関連の議題は討論しないことになりました。子どもの喧嘩みたいな気もしますが、どうなるかな。
チェベシッチ高裁判事の最高裁への昇格人事の件もまだ最終結論は出ていません。