(経済)

1) チリ各州の経済成長
チリ全体では今年の第1四半期の経済成長は4.4%ですが、これを越える州はトップが第11州のアイセンで25.2%、ついで2州のアントファガスタ9.1%、そして3位は15州のアリカ・パリナコタ州8.6%でした。
南のアイセンはとにかくチリの僻地で、仕事で何回も行きましたが、チリの他の州とのコネクションが少なく、隔離されています。そのため、少しでも動きがあると前年より数字が前進するのでしょうね。
2) 外国企業の投資
ラテンアメリカ各国への外国投資は2012年の場合、昨年対比全体で6.7%の上昇が見られましたが、チリの場合それが32%アップと絶好調で、全体額で303億ドルになりラテンアメリカでブラジルに次ぎ第2位。3位のコロンビアはチリの半分の158億ドルですから、外国企業がチリを投資する価値のある国と考えていることをこれらの数字が現しています。
3) 年金投資
5月の世界各国の株式市場は日本やアメリカを筆頭に異常なほど好調ですが、それに投資をしているチリの年金も大きな成果を上げています。5月の前半だけで、一番外国投資部分の高いA選択肢はなんと4.9%の収益。ほとんど国内投資で外国へは目が向いてないEでも2%の上昇でした。
もっともそんなに日米両国の経済が順調とは、私の目にはとても思えませんが。ところでチリの株式市場は落ち込んだままです。
さてチリの命綱の銅はポンドあたり3.3ドルとそこそこのレベルに戻りましたね。良かった良かった。
4) ランチリ航空
ランはチリとアルゼンチン各地を結ぶ便を毎日15便とアルゼンチン国内の便も飛ばしていますが、金曜日それをキャンセルしました。このためサンティアゴ空港で便をキャンセルされた乗客が騒ぎました。
別にランチリが嫌がらせをしているのではなくアルゼンチンの空港に到着した飛行機を扱う国営会社がランチリ機に関しては相手しないとするストに入ったからです。ランチリによると彼らと有効契約があるのに追加費用を払えと要求してきたので、断るとサービスがなくなったらしい。それで仕方なく便をキャンセルとか。さすがアルゼンチン、理由があってもなくても、私営でも国営企業でも勝手なことをしますね。土曜日、サービスが再開しましたが、ランチリによると彼らの理不尽な要求を受けざるを得なかったとか。
来週の火曜日が休日なので、長い週末を利用してアルゼンチンの休暇を考えていた家族はサービスが戻って喜んでいます。