(政治)

1) 27/ F問題
もう3年前になりますが、2月27日、チリを大地震が襲い、その後のツナミで多数の死傷者を出しました。その時、政府の緊急対策局の対応に問題があったとし、被害者側が責任者を裁判所に訴えています。対策局の元局長や政府の内閣局の元トップが過大の過ちを犯したとして責任追及されていますが、彼らは自分たちに非はなかったと裁判の終了を要求しました。                  今週の裁判所の結論は責任があるのは明確だからこの状態で結審することはないとしました。つまり審議継続。被害者側は前大統領のバチェレットの責任も追及し始めましたが、野党側は単なる選挙目当ての騒ぎでいいかげんにしないと有権者にソッポを向かれると相手にしていません。
バチェレットは大統領候補者の中では圧倒的に有利な地位にいますから、それ以外の候補者はどんな理由であれ、彼女が糾弾されるのは喜ぶわけですね。
彼女は裁判所に任せましょう、私がコメントする必要はないと軽く流しています。
それとは別に与野党とも国会議員選挙に出馬する候補者の選択に血みどろの戦いです。党の首脳が各自の地盤も考えず、地割をします。「君は現在の首都圏から南部の10州に地盤を変えてくれ」と言われれば、誰でも泣くのが普通ですよね。そんな悲劇(外から見ると喜劇)が毎日のように報道されています。
2) 国会議員の汚職
イサシ下院議員は漁業会社から数百万円の寄贈を受けたとされていますが、ちょうどその頃国会で漁業法が審議されているところでした。その基金をした漁業会社コルペスカのジェネラルマネージャーは辞任しましたが、「議員に献金するのは全く法的に問題ない、彼女以外にも献金をしている」とコメント。
他の国に比較するとチリは汚職の少ない国と思われていますが、ここにもいろんなことがありますからね。この件は警察と国会の両方から調査されています。 もっともアルゼンチンならトップの大統領からその下まで汚職の匂いが消えませんね。現大統領も、前大統領も元大統領もあやしいし。そうそうアルゼンチンの軍事政権時で3万人といわれる逮捕・拷問・殺害を行なった元大統領ビデラが牢死しました。死刑にはなりませんでしたが、終身刑で90歳近くなって刑務所で死んでいくのは、やりたい放題の時代の後、どう自己評価していたのでしょう。もうひとつの隣国ボリビアは連日の労組デモで大変です。給料・年金が問題のようです。モラレスが自分は民衆の見方だと言い張っても給料・年金を好きなように上げるわけには行きませんね。
全然話が変わりますが、橋下さんの慰安婦発言はチリの新聞にも掲載されました。アメリカ政府がかなり怒っているようですが、橋下発言は日本を反米に向かわせる高等戦術なのでしょうか?
3) アジェンデ元大統領の死因
あの軍事革命の日、9月11日、モネダ宮殿でアジェンデは死亡しましたが、その死因は自殺なのか他殺なのか、疑問点が残っていましたが、今回の死体を調べた結果、自殺と言う最終結論になりました。右翼側の人間は、アジェンデの家族の検査要求について「何が何でも軍隊に射殺されたと言うことにして、多額の慰謝料を請求しようとする汚い手口だ」と厳しく批判。今回の結論は自殺だったのでその心配は不必要ですね。