(経済)

1) チリの経済成長
今年の後半から欧州などの危機がチリに影響をし始め今年と来年の経済成長は伸び悩むと発表されました。それでも2012と2013年の2年続けて4.6%の成長が見込まれるとか。その数字ならまぁまぁですね。もっとも今年はその数字が達成できても来年は無理だろうとのコメントもありますが。
今週、銅の価格が3.52ドルまで上がったとき、1ドル485ペソとこの2ヶ月で一番低いところまで行きました。まだチリ経済は健在ですね。
ただし銅鉱山の生産性は急に落ち込んでおり、数年前より20%も低いとか。そのためチュキカマタ鉱山が現行のオープンピット方式から地下鉱山に変わるわけですね。

2) パン価格の上昇
世界的に小麦粉の値段が急上昇ですが、チリの場合消費量の半分は輸入に頼っています。パンの価格の2分の1くらいは小麦の費用らしい。従って現在、平均1キロ980ペソの値段が数%上がるのは避けられないとか。
小麦の上昇は肉の値段にも影響すると農業省はコメントしていますが、なんでも関連がありますからね。でも、価格の上下は本当は誰かの仕業なのでしょうが。

3) 談合問題
そんなんどこでもありますよと言われそうですが、チリの薬局の談合問題は最終段階です。30年前は薬局と言うと各地区に一つ、小さな薬局が細々と営業していましたが、それが大資本の会社が薬局チェーンを作り、この業界に乗り出してくると地区の店は消されてしまいました。その後、大資本のチェーン店が独占状態になったあと、話し合いで価格を高く設定し不正な利益を上げていたというのがはっきりしてきました。裁判の結果でかなりの重役が刑務所入りになるかもしれません。私の対血栓の注射針(薬入り)は大手の店では1本11000ペソでした。チリ大病院の医者に一番安い店を教えてもらって、そこに行くと1本6千ペソでした。この違いあまりにひどいと思いませんか?これは今週の話です。