(経済)

1) チリ経済の動き
少し前まで、チリでは「経済成長率は高くインフレは低い」のが普通でしたが、ここにきて「成長率は低く、インフレは高い」に変わってきました。
8月の経済成長率は0.3%だったので、政府の見通しで今年のGDPは1.9%に下がりました。毎月のようにその指数が下がっています。9月のインフレは0.8%と異様に高く過去12か月の数字は4.9%になっています。つまり毎月チリ人の消費可能な金額が減少しているわけですが、それは物価に連れて給料が上がらないため。
9月の新車の売れ行きは8%と大きく下がり、1−9月合計でも25万台と前年対比同じく8%のダウン。
一人当たりの国民総生産は2014年には2万3000ドルになるとか。ただ為替のレートが今年と昨年は大きく違うのでドル建ての前年数字との比較はあまり意味がないとか。
今週、銅の国際価格は少し上昇しました。ただチリで最高裁の判断で環境保全問題から第3州の鉱山の操業にストップがかかっています。南アの鉱山が労働争議、老朽化などの問題から生産が急速に減少していますが、チリにその波が押し寄せてこないように願いたいもの。
ペソの為替も600ペソからかなり下がり金曜日は592ペソで終了。落ち着いてきました。チリにとっては良いニュース。
ただわからないのは原油の価格がさらに下がっていることです。もう85ドルですね。100を超えても不思議じゃないのに。ペソが落ち着いて、原油は下がったのでチリのガソリン価格も少し下がりました。
家屋の販売は下がってきたのに価格は上昇とか。特に首都圏のアパートの価格は17%も上昇とか。売り上げは4%も下がっているのに値上げはおかしいですね。傾向としてアパートの広さが小さくなっています。8月の段階で売りに出ているのは50平米以下が57%、50から90平米が34%、それ以上の広さが9%です。チリの年金制度はうまく機能していますが、日本の場合は年金積立金制度(GPIF)と呼ばれるファンドを使用しています。なんでも130兆円ほどあり、ファンドの中では世界最大級のものとか。これをアベノミクス支援のために日本株につぎ込むと、もし失敗したら、日本の老人は年金をもらえなくなりますね。