( 一般)

1) マプチェ問題
爆弾騒ぎに関しては、先日、爆死した青年の父親が、息子は犯人ではなく、誰かが置いた爆弾をたまたま拾い上げたものとコメント。その証拠としては爆弾が置かれていた道路の映像にそれを置く人間が映っているとしました。警察はその犯人像を分析中。
しかしマプチェのほうは毎週、にぎやかで、先月、ある農場にマプチェのグループが入り、もめているときにグループの一人がトラクターに引かれ死亡。運転していた人間は裁判にかかっていますが、その農場を再度、マプチェが占拠し、自分たちはここを出ていかないと宣言。暴力でなく話し合いで解決すべきと州政府は話していますが、政府としてその農場を買い上げ、マプチェグループに贈与することになるのでしょうか。
新聞の社説に多くの警官を導入しても一向に騒ぎが収まらないというのは警察力の行使方法に問題があるのではないかと出ました。マプチェグループは道路を封鎖してから行動に移り、警察と撃ち合った後に農場や森を経由して逃げていく。これを警察側が考慮して行動すれば打つ手はあるのではないか。なんだか私の言っていたことと同じですね。
なんでも彼らの収入源の一つは私有森林に入り木材を勝手に伐採しそれを売りさばくことらしい。トラック一杯にして売りさばけば一日百万ペソの利益になるとか。もちろんその泥棒はマプチェとそれ以外の人間が組んでいるといわれます。
問題地区のカニェテとチルア地区の農業主が、一日1万ペソを乙波して労働者を捜しても来る労働者はほとんどいないとか。
日曜日、サンティアゴでマプチェのデモがありました。4千人くらいの参加者でマプチェ問題にテロリスト法を適応するなと要求していました。もちろんデモの最後は派手に警察側と衝突しました。
2) 公共運輸
国際機関の調査の結果ですが、世界の84か国の公共運輸の有効性を比較するとサンティアゴのそれはラテンアメリカのトップ、北欧の国や香港には劣るがニューヨーク、トロントシドニーなどよりは上とか。大したものですね。最近の爆弾騒ぎや、ラッシュアワーの満員地下鉄に乗るのはかなり厳しいですが。
3) 学生デモ
以前は何万人もの参加がありましたが、今週の木曜日のデモは4500人と少なく盛り上がりませんでしたが、それでも最後に放火騒ぎが起き30人が逮捕されました。学生運動のリーダーは自分たちは真の教育改革をめざしている。以前のリーダーは有名になって国会議員になる夢を実現させただけだと厳しい批判。 
4) エボラ病
世界各地でエボラが問題になっていますが、チリにもそれに感染したと思われる人間が入院し、大騒ぎになりました。その男性患者はアフリカに何度もわたっているらしい。ただしエボラでなくマラリアの可能性が高いとか。空港や病院で準備態勢をもっと整えてる必要があるようです。
5) サンティアゴ空港
先週と同じく、今週も水曜日、霧で空港が使用不能になりました。これは視界が悪いときにも使える滑走路が修理中で、一般滑走路では少しの霧でも無様な事態。