(政治)

1) ピニェラの外遊
欧州を訪問中のピニェラは英国、フランス、ドイツを訪問しました。前の大統領のバチェレットは数ヶ国語を自由に話しましたが(彼女は欧州で政治亡命をしていたので)ピニェラも流暢ではないにしても、訪問先で英語とフランス語で演説・会話をしていました。どこに行っても落盤事故の救出作業の話で持ちきりで、いつまで続くか分かりませんが、彼の人気はすごいものです。途中、マプチェ問題に関して反政府のデモ隊にぶつかりましたが、この問題も避けられませんね。
彼はマプチェがテロリスト法で起訴されていることについて、この法律が成立したのはエイルウィン大統領のときで、彼らが起訴されたのはバチェレット大統領によるとし、責任は前政権(野党側)にあるとしています。それをどう変えていけるかな?

2) 何とペルーとボリビアが友好関係を構築。
ペルーを訪問したボリビアのモラレス大統領にペルーのガルシア大統領は海(太平洋)の使用を認める条件を提出。次回はボリビアで大臣クラスも加え、細部を協議するとか。これが実施されると今までチチカカ湖で訓練していたボリビア海軍は太平洋で訓練できます。ボリビア海軍軍人が船酔いしないかな?
これではいけないとチリの与党の最右翼のUDI党のロンゲイラ議員はボリビアの海問題で国民の声を聞く投票を実施したいと発表。しかし左翼ならともかく、右翼の国会議員がボリビアの海に関する提案をするなんて、時代の変化を感じます。つまりボリビアの悲願がかなう可能性が出てきました。私はチリとボリビアの領土の交換をしてボリビアは海、チリは天然ガスを手に入れるのが好ましいと思っていますが。もちろん交換するチリ側領土はペルーに隣接したアリカですが、そこは元ペルー領なのでペルーがこれを了承するわけがありません。で、その時はチリは貴国の要請にこたえましたので、後はペルーとネゴしてくださいとするわけですね。ボリビアのモラレス大統領は今年中にチリの南極基地を訪問するとか。ペルーとチリの間でモテモテですね。