(政治)

1) 新税法
もめています。政府と財界のみならず与党内でももめています。もちろん誰も税金を高く払いたいわけはなく当然ですね。
財界代表グル―プがモネダ宮殿を訪問しバチェレット大統領と面談。その場では声を大きくして怒鳴りあうことはなかったようですが、このままでは今年のチリ経済に大きな打撃を与えますよと警告が出たのでしょう。
与党内でも同法案に反対するグループがいて、例えばアルコール税を増大させると4州などのピスコ生産に影響が出ると同地区選出の国会議員から批判。その議員のコメントでは、「この増税で教育問題にプラスになってもピスコ関連労働者が仕事を失えばそんなメリットは飛んでしまう」と財団側と同じトーンで批判。
教育問題の時に共産党キリスト教民主党DCがもめましたが、今回も社会党はDCに何でも反対せずに同じ与党として共同して税制改正に当たろうと呼び掛けています。
またコーラ類などの砂糖入り清涼飲料水への税金も考えられています。私はミネラル水しか飲まないのでコーラへの税金は関係ありませんが、コーラ好きの人はコーラを飲むたびに税金を払わされるわけですね。
批判の声が大きくなるので、大蔵省は下手に出て、各地域の集まりに出席して自分たちの説明を繰り返しています。
ところで各閣僚の資産が発表されました。バチェレットは2億ペソの資産を所有と発表されました。内訳ですが4か所に家屋を持ち、車はジープが1台、貯金が4千万ペソとか。もっとも4か所の家屋の価値は税務署の固定資産税のための評価額で実際は数倍でしょうね。しかし仮に合計2百万ドルとしてもピニェラよりはずいぶん少ないです。もちろん多くの資産を持つのが政治家の目標ではないでしょうが。
2) ボリビアの海
来週、モラレス大統領はオランダのハーグ国際法廷を訪問し、ボリビアの海に関する自国の要求を提出する予定。ペルーが一部の権利を得たようにボリビアも何らかの譲歩をチリから勝ち取りたいところ。どうなるかな?
さてペルー、ボリビアと来るともう一つの隣国はアルゼンチンですが、ピニェラの時代に冷えた関係をよくするために来週、防衛大臣を派遣、また近日中にバチェレットもブエノスアイレス市を訪問しクリスチーナK大統領と面談予定。しかしクリスチーナの人気は、国内ストが続いて、アルゼンチン内でも最低です。