(政治)

1) 選挙
2週間前の話がまだ継続中。ニュニョアの区長選は当初、新人の社会党女性候補者の勝利が発表されましたが、再度開票した結果、一転して現職右翼の勝利が確認されました。社会党などは敗北を認めていませんが、僅差で敗れた彼女は区長になれなければ、国会議員を目指すとしています。
そこだけでなく北部の村では再選挙と言われています。住民が1500人くらいの村ですが、選挙人名簿に3000名も記載され、どこからかバスで大挙してその日、投票所に押しかけてきたらしい。どこかの町の人間を金で雇い、その村に登録させ投票した疑いが出ています。やっぱりあまり派手にやるとぼろが出ますね。
ところで来年の大統領選挙候補者が選挙運動を始めました。与党側はUDIとRNから二人、野党側ではキリスト教民主党から二人、バチェレット時の元大蔵大臣も名乗りを上げています。野党側はバチェレットしか統一候補になれる人間がいないので彼女が候補を辞退したとき野党連合崩壊になるでしょう。社会党共産党がキ民党の候補を押すわけがありません。
2) 外遊
ピニェラ大統領はベルギー・イギリス・スペインなどを訪問する旅に出ました。ハーグは例のペルーとの領海問題を審議する国際法廷のあるところですね。彼はチリの勝利は間違いないと太鼓判。もっともペルーの大統領も同じことを言っています。ペルー問題が片付いたら、すぐその後にボリビアの海問題が出てきそうです。スペインで開催されたイベロ・アメリカ会議でモラレス大統領はしつこくボリビアの海問題を話しました。
この旅に大統領はいつもの政界・財界のメンバーのほか司法関係者も招待しました。政府と司法がぶつかっているのは困りものですからね。