(政治)

1) 国会
大きな議題は教育関連法案が成立したことと、公務員の賃上げ法案が否決されたことでしょう。与野党の議員数がほとんど同じなので、どちらにも属さない3名の独立議員が決定権を持ちます。その彼らが教育関連では政府案を支持、賃上げ案では拒否したわけです。なんだか分かるような分からないような状況です。

2) ピニェラのべネスエラ・メキシコ外遊
先ずベネズエラに渡り、中南米カリブ会議に出席。今年の議長国はべネスエラでしたが、来年はそれがチリだそうで、ピニェラは議長のように演説していました。会議の中でボリビアのモラレス大統領がボリビアの海問題でチリの対応がおかしいと厳しく批判していました。来年にはペルーとの領海問題も結論が出そうです。どうなるかな?

3) 2012年の政府の宿題としては 増税問題(与党内でも論議必至です)、選挙システム改正(グループ制ではなく多くの票を得た議員が当選する通常の仕組みに変える)、内閣改造、経済危機に対する確固とした対応方式(大蔵省の対応)、次の選挙への対応など問題山積と言えます。
しかし選挙に関して言えば、この先、大きな取りこぼしがない限り、野党の人気が低迷している状況から考えると、与党が大きく崩れることはないと見られています。にもかかわらず、大統領選挙だけは前大統領のバチェレットが抜群の人気なのでアホな野党は彼女の人気にただ乗りして政権奪取を夢見ているようです。