(政治) 

1) 選挙
地方選挙がこの日曜日実施されました。
今までの選挙と大きく違うのは、今までは選挙人登録をするのは自由ですが、一度登録を済ませると選挙は義務制になっていました。したがって青年層を中心に一部の人は登録を拒否していましたが、逆に投票率はほぼ100%でした。今回からその登録制がなくなり、投票の義務制もなくなりました。これにより選挙権を持つ人間が約5百万人増加。じゃ投票者も大きく増加と思われましたが、前回の2008年の選挙に比較し何と2百万人も投票者が減少???。
さらに結果は予想外でした。与党側(右翼)は惨敗、野党(左翼)の大勝利になりました。右翼が二人候補を出し、候補者を一人に絞った左翼に負けた例など、与党側の知恵不足の見本か、うぬぼれ過ぎのどちらかですね。ピニェラ政権にとって厳しい批判の火が夜空を焦がしているようです。彼はモネダ宮殿でチリの選挙が公明正大に行なわれたのは素晴らしいことだとコメントしただけで、選挙結果については発言を避けました。

2) エクアドルの大統領がチリを訪問
ピニェラと面談した後、北部の銅鉱山を訪問。エクアドルも鉱山産業にもっと注力したいということです。彼の仲間のべネスエラやボリビアでは外資の導入を図るより国営化を図っているので、その調子ではエクアドルの鉱山産業も限界があるようですが、彼は貧困克服のために全力を尽くすといっていました。それからアジェンデ元大統領の墓を訪問し花を奉げました。彼の娘の国会議員も同行していましたが、アジェンデの最後の演説が忘れられないとコメント。
テレビの番組にでた彼はボリビアの海問題に関しては両国の問題としながら、ややボリビアよりの発言でした。