(政治) 

1) 選挙
先週の選挙の問題がまだ後を引いています。
1988年の軍事政権継続可否の選挙以来、私は何度も投票していますが、今回ほど選挙結果について疑問が出されたのは記憶にありません。野党側だけでなく与党側からも選管の不手際をクレームしています。それも自分たちに有利にしようと不正をしたのではなく、単に集計の不手際のようです。ゴミ箱に投票用紙が捨てられていたのも見つかっています。面倒な仕事はもうやめて家に帰りたいということかな?
市長・区長や市会議員の当選者の最終結果の発表がまだありませんが、政府のウェッブ・サイトでは最終投票数が掲載されています。その中でニュニョア区の区長選で現職で右翼のペドロ・サバが34131票、対立候補のマヤ・フェルナンデスは34149票。もめますよね。この差では。ところで、そのフェルナンデスはアジェンデ元大統領の孫です。
さて今回から、自由投票になったので、棄権率が急上昇しました。選挙に勝ったのは野党側で、政府系の候補は前回よりかなり数を落としました。大雑把に言えば左翼側の人間は政治意識が高いので投票所に行ったが、右翼側の人はまぁそのうちとして棄権したのではと言われます。
このため再度、投票の義務制を持ち出す人間もいるようですが、強制は民主主義ではないですよね。
この選挙は次の大統領・国会議員選挙にどうつながっていくのでしょうか。

2) 政府
ピニェラ大統領は仕事の後、訪問先のイースター島に残り、家族とバケーションを楽しんでいます。
新聞に風刺漫画が載りました。ピニェラが物思いに沈むモアイの前に立ってガイドの説明を聞いています。ガイドは「考古学者の説では、これらのモアイは選挙に負けたグループのリーダーたちだとか。」
ピニェラは長い週末を島で過ごし、月曜日にでも新内閣を発表するといわれています。次の大統領選挙に与党側から立つ予定の大臣を閣僚から外し、自由に選挙運動をさせるのが狙いでしょう。まぁ野党からバチェレットが出れば、彼女に勝てそうな候補は全くいませんが。
上記とは全く関係ありませんが、教育大臣のベイエルはニューヨークマラソンに参加するためアメリカに飛びました。ところが残念、台風のため大会は中止。彼は毎日朝5時前に起きて、1時間のトレーニングを続けてきたらしい。目標は3時間50分だった由。そういえば彼の前に教育大臣をしていたラビンもこの大会でフルを走っています。