(政治)

1) ボリビアの海
今週はオランダのハーグ国際法廷で行われたこのニュースが話題の中心でした。2国が二日づつ独自に自論を主張をしましたが、ボリビアと違ってチリの場合一般市民の反応はほとんどなし。ただボリビア大統領がアントファガスタはボリビアのものとコメントしたので、そこ第2州の州都では多くの市民がチリの国旗を持って街に出てここはチリだ、私はチリ人だと叫んでいました。
両国の論争の中で、ボリビアが「チリの元大統領アレッサンドリがボリビアの海に問題に関し、真摯に話し合いをすべきと思うと述べているが、チリはそれを実行していない」と攻めると、チリ側は「ボリビアは彼のコメントをよく読んでいない。その文章の最後に、もっともこれに関しチリ政府は何の義務も責任も持たされてはいないと書かれている」こういったたわいない論争で、緊張とか興奮するようなことはありません。ピニェラは、ある朝、朝6時(オランダ時間では10時)にモネダ宮殿に大臣と集まり、この論争の発表を聞きました。

ピニェラは大統領に就任して最初の地方訪問先を第9州に選び、マプチェ問題を解決する(軽減する)ことを狙っています。
覆面した人間が住居に放火するなどの犯罪はテロリスト法案で裁判にかけ、同地方の裁判所でなくサンティアゴで裁かせるとしています。
同地区のマプチェの過激集団のリーダーはピニェラが大統領になればこの問題は更に先鋭化するとコメントしています。 
ピニェラ政権の最初の世論調査で彼を支持するは51%でしたが、これからチリはよくなると見るのは66%でした。 
第2次バチェレット政権の経済成長率は1.7%と過去最低でしたが、それがまた通常の3−4%に戻るかどうかが問題ですね。
2) 警察問題
警察軍のトップを交替させましたが、それに伴って上級職の幹部を大幅に入れ替えました。一人や二人でなく10人以上。警察軍の大掃除の開始ですね。辞任したばかりの前長官の不審な経費支出も問題になっています。例のハリケーン作戦に関連した警察軍幹部は裁判所に送られています。