(政治)

1) 今週アルゼンチンが建国200周年を祝う行事を行い、南米各国の首脳がブエノスアイレスを訪問していました。これがチリに飛び火し(?)現政府側が今までの政府は建国200周年行事、記念建築などの準備を怠ってきたと批判。するとその攻撃を逆利用して、ラゴス元大統領は、「しかし不思議なことを言われるものだ。私の政権では委員会を設置し、どういう記念行事が最もチリにふさわしいか 検討していた。政府側だけでなく反政府側の人間もそれに招待し、現大統領のピニェラもその委員に選考されている。じゃその委員の方たちは何をされていたのか?私として一番心苦しいのは、チロエ島への橋をバチェレット政権が却下したことだ」と仲間を槍玉に挙げました。
しかし彼が逆襲しても、その中身はどうだったのかな。新聞報道では彼が言う委員会は2000年から2006年の間に18回開催され、その会議の内容も報告されていますが、中身はほとんど無しらしい。何しろラゴスが、200周年記念行事として取り上げた239項目を次の大統領バチェレットは24に激減させ、しかもそのうち彼女の任期のうちに完成したのはわずか6.その他はほとんどが完成率ゼロとなっている。じゃ責任はあの人気の高いバチェレットだったのですか?何もしないで高い人気を維持するなんて???。

2)大統領の信任率
前回の調査では、ピニェラの信任率が下がり、不支持率が上がりましたが、今回はそれが逆に信任が3%アップして53%に、不信任が1%下がって31%になりました。

3)野党の党大会キリスト教民主党(DC)の党大会で一部の議員が「右翼の現政権と 連結体制を組みたいという声を聞くが、それは今までの中道左翼政権を支えてきたDCの考え方と全く受け入れないものだ。もし本気にピニェラと組みたいなら今すぐここから出て行ってほしい。扉は開いている」ですって。しかしこの有様では現在の野党連合の将来はあまり明るいものではありませんね。