(政治)

1) 大統領選挙の予備選挙が来月あります。今週から選挙活動が許可になりました。
各候補者は全国遊説中ですが、左翼のバチェレットは北部で唾をかけられ、右翼のロンゲイラは南で卵をぶつけられました。これからこういう事件が続くでしょうね。
バチェレットの息子が高級自動車を何台も所有しているとかで問題になっていますが、バチェレットは選挙前にはこういうことが話題になるものとビクともしません。また前の政権のときに、ラゴスとバチェレットですが、軍事政権時に被害を受けた左翼関係者に生活援助として年金を与え始めましたが、その中に多数の不正受給者がいると監査局が発表。要するにそういう名目で被害のない人にも国家援助をだしていたわけで、何でも1000名を越えるらしく、主に社会党共産党で働いていたか、その党員らしい。不正総額は何と1億8千万ドルと言われます。まだ増える可能性があるとか。
これもバチェレットは「選挙前に、私たちのイメージを落とすために出てくるのでしょう。問題は裁判ではっきりさせましょう」、ラゴスは「どの政権にも良いことも悪いことも起こるのですよ」と知らん顔。こういうニュースも続くでしょうね。確かに何故今頃この問題が出るのかな。ピニェラが政権をとったのはもう3年も前ですが。
ピニェラはカナダ・アメリカなどを訪問中ですが、マスコミにあまり出ません。大統領の外遊が大ニュースにならないのは不思議ですね。さすが、人気のない彼です。
カナダで先日、操業停止命令が出た鉱山パスクア・ラマのオーナー、バリッグゴールド社幹部と面談しています。先方は早急にチリ政府の指示を遵守して操業開始したいとコメント。チリを馬鹿にしているのか、かなり杜撰な会社ですね。ピニェラは次にアメリカに入りオバマ大統領と面会するとか。

ところでラゴス政権のときに公共事業省の汚職問題がありました。担当大臣や高級職員が処分されましたが、それを担当した高等裁判所の裁判官はチェベシッチでした。ピニェラはその彼女を最高裁判所のメンバーに推薦。与党が彼女を応援しても野党連合は彼女を嫌って国会でその任命を拒否する構え。上院で3分の2以上の賛成がなければ、拒否されます。
しかし政治家は左翼も右翼もレベルは低い。彼女は思想的にはキリスト教民主党DC系らしいので、野党の中でもDCが彼女を援護するかな?