(政治)

1) バチェレット政権
あのー、彼女の仕事はこの3月から開始で、まだ始まっていないのですが、政務次官が辞任しました。先週、問題視された教育省の次官です。現在の与党のほうから、彼女は立派な経歴を持つ次官にふさわしい人間と励ましの言葉。なんやそれ、身内から辞めろと迫られ相手側から助けられるとは。
与党側から、バチェレット政権を左右するのは共産党ですねと鋭いコメント。
しかし問題は彼女だけではありません。バチェレットに任命された数名の政府幹部の問題が指摘されています。ある人間は地下鉄の中で痴漢行為をして捕まっているとか、政府援助の奨学金の支払いを放置しているとか・・・。
これは実に危険な状況です。新政権が始まる前に何人自滅するのでしょう。
面白いのはほとんどのケースが敵側から暴露されるのではなく、身内から攻められていること。始まる前からこれではバチェレット政権が開始した段階から無様な失態が継続するのが想像できます。彼女はバケーションで全く姿を見せませんが、携帯を使って部下を怒鳴り散らしているでしょうね。
2) 隣国との境界問題
ペルーとの領海問題は裁判で大筋決着がつきました。
今週2+2会議として両国の外務大臣防衛大臣サンティアゴに集まり面談。木曜日の朝から夜中まで話し合い。    
ボリビアは手ぐすね引いて次の段階を待っている様子。
ピニェラ大統領は政権最後の外遊です。コロンビアに飛んで太平洋同盟の会議に。参加国のチリ、ペルー、コロンビアそしてメキシコの大統領と会議です。
彼は任期4年間で46回外遊をしましたが、バチェレットの57回、ラゴスの73回よりはるかに少ないですね。
ところで話は全然変わりますが、大統領特権の犯罪者の恩赦もピニェラは他の大統領より極めて少ないものでした。彼は13件、バチェレットは67件、ラゴスは240件ですから。